筑波大学附属図書館クラウドファンディングプロジェクトチームの中原と申します。早いもので、今回のプロジェクトの終了まで残り5日。たくさんの方々からのご支援に心より感謝申し上げます。

 

今回投稿の機会をいただきましたので、プロジェクトに携わった裏方である私について、僭越ながらご紹介いたします。

 

私の主担当業務は、筑波大学の機関リポジトリ「つくばリポジトリ」の管理・運営です。
「リポジトリ」という語を聞き慣れない方も多くいらっしゃるかと思いますが、簡単に説明すると、「筑波大学の研究者が発表した論文を保存・無料公開するWeb上のデータベース」です。

 

【つくばリポジトリ】https://tsukuba.repo.nii.ac.jp/
つくばリポジトリトップページ

 

主としてPDFを扱うので、一般的な大学図書館の業務からはやや縁遠いように感じられるかもしれませんが、「資料を多くの方に自由にご利用いただけるよう整備する」という意味では図書館の役割と同じです
紙とちがって物理的な束縛を受けず、インターネットさえあれば一瞬で情報を送受信できる電子データ。とても便利な一方、一瞬でコピー(複製)できるために著作権も容易に侵害される可能性があるのが実情。この著作権や雑誌刊行元の規約に注意しながら、先生方が学術雑誌に投稿された論文をより多くの人々に読んでいただけるよう、リポジトリに登録・公開する――これが私の主な仕事です。

 

そのようなわけで、気づけばいまの係に来て一年間、仕事で紙の本や雑誌を触ることなく過ごしてきました(!)。

そんな私が今回のクラウドファンディングプロジェクトに参加した理由は、電子ジャーナルの高騰に苦しめられている図書館員と研究者の声に多く触れる立場にいたからです。


電子ジャーナルは現代の最先端の研究に欠かせない学術インフラであり、これを購読できない学術機関の研究者は、最先端の研究に乗り遅れてしまうといっても過言ではありません。しかし、近年ではあまりの高騰に耐えかねて、国内の大学全体で電子ジャーナルの購読を取り止めた国もあるというニュースも耳にするほど。リポジトリも努力しているのですが、それだけで学術インフラの構造を変えることができないのが現状です。
筑波大学は日本を代表する研究大学の一つとして電子ジャーナルを欠かすことはできないわけですが、その分、いままさに学問に取り組もうとしている学生の皆さんのための図書や雑誌の購入経費が削減されていくのを、図書館員としてどうにかしたいと常々考えていました。

 

もちろん、今回いただいたご支援だけで問題のすべてが解決するわけではありません。ですが、想像してみていただきたいのです。
ご寄附で購入した本が図書館の本棚に並べられ、それを手に取った学生の考えが……人生が変わるかもしれない、と。

 

大学図書館がそんな出会いを提供する場としてあり続けられるよう、いただいたご支援を応援のお言葉とともに学生の皆さんに還元してまいります。残りわずかな期間ではありますが、何とぞよろしくお願いいたします!

 

筑波大学附属図書館クラウドファンディングプロジェクトチーム 中原

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