民間で本物の戦車を稼働状態で維持保管できるのか？

昨日は大変多くの方からご支援を頂きまして、誠にありがとうございます。ご支援と共にweb上には、今回の九五式軽戦車の日本への帰国を受けて「民間で本物の戦車を維持することは難しいのではないか？」とか、「自衛隊に任せた方が良い」、「これは国がするべき事業だ」といったお声を見かけるようになりました。

 

疑問に思うのはもっともだと感じますので、本日はこれらのお声にお応えしたいと思います。

 

まずは、国がやってくれるなら自分もそれを全力で応援したいと常々思っておりますが、まったくその気配が無いので、我々NPO法人防衛技術博物館を創る会が10年以上に渡って地道にコツコツ頑張っていることをご理解ください。

 

 

次に、自衛隊さんは日本周辺の緊迫した安全保障環境の状況下で「人、モノ、金（予算）」に余裕がありません。直接国防に役立たない、80年も前の戦車を教材として維持することが難しいのは、土浦駐屯地の八九式中戦車の例を持ち出さずともハッキリしています。可能であれば博物館設置時に、各地の駐屯地に散在する、古い装備品を設立予定の博物館で一手に引き受けたいと思っています。

 

 

それでは「私たちが出来ると思う」その根拠は何かと問われれば、世界でも稀な軍用自動車「くろがね四起」等を修復し、稼働状態で維持管理している実績。さらにM16自走対空機関砲もエンジンオーバーホールの後、稼働状態で維持管理している等の実績です。

 

 

今回、九五式軽戦車の帰国が実現することで、動態保存の戦車博物館構想が夢物語でないことを多くの方に実感して頂くとで証明できると考えます！「日本では出来ない」と諦めるのは簡単ですが、海外の多くの戦車博物館もスタート時には少数の実行者の熱意と、それに賛同した方々の善意で作られたのです。

 

 

皆さまのご支援とご声援で夢の実現まであと一歩となりました。引き続き情報拡散へのご協力をお願い致します。

実行者：小林 雅彦