プロジェクト概要

 

ー【動画】UMI・SACHIの取り組みの元となった 宗像国際環境100人会議よりー

 

 

「九州のムラ」の応援団長、宗像から世界に「海幸(ウミサチ)」を拡げたい!

 

はじめまして、UMI・SACHI推進会議代表理事、そしてUMI・SODATEプロジェクトリーダーの養父信夫(ようふのぶお)です。

 

宗像で生まれ、父が宗像大社の神官だったこともあり、氏子である漁師、農家の方が身近にいる環境で育ちました。大学卒業後は東京の会社に就職しましたが、30代のとき地元に戻り、起業。「一般社団法人九州のムラ」を立ち上げ、約20年間、都市と農村を繋げる橋渡し役をやってきました。

 

10月1日、宗像三女神が集う「みあれ祭」の海上神幸の様子。

 

さらに5年前からは「宗像の海の環境保全活動」に注力しています。今年6月には、海の環境保全を一層推進するため「一般社団法人UMI・SACHI推進会議」を立ち上げました。

 

私たちが進めている環境保全プロジェクト「UMI・SODATE」はその名のごとく、海を育てるものです。具体的には、地元の竹を使って竹魚礁を作ります。竹魚礁はイカや魚の産卵場所になるものです。また海中のプランクトンも増え、豊かな漁場が育ちます。

 

竹魚礁には皆さんのメッセージを竹短冊託し、一緒に沈めます。

 

 

海女さん発祥の地である「宗像鐘崎の海」も、汚染に悩まされています。

 

古代、宗像海人族と呼ばれた海の民の末裔たちは、今もなお、漁業に従事しています。しかし、日々かれらの生業の場である海の環境が変化し、彼らの生活を脅かしています。

 

例えば、海女さんの発祥の地であるここ宗像鐘崎には、後継者はおらず、残すところ1名のみになりました。というのも、海女さんの一番の収入源は高級食材アワビです。そのアワビが減少の一途に陥っているのです。

 

原因は、アワビの餌となる海藻類が枯渇する〝磯焼け〟です。これは海の中の海藻・海草類が枯れ、海の中が砂漠化していく現象です。地球温暖化(もちろんその影響は海水温度の上昇に)、魚付林、森林の荒廃、沿岸部の土木工事(水が濁って光合成そ阻害)、海の汚染などさまざまな要因によって引き起こされます。

 

陸地の環境変化は目に見えますが、海の中の環境の変化は分かりません。そこで、私たちは海の環境を守るための活動を続けてきました。

 

その中で、地元水産高校が、自分たちのフィールドの海を豊にするために、その海の魚付林であった森を整備し、繁茂していた竹を伐採し、その竹を使った竹魚礁を海に沈める取組みを実践していました。私たちは、この地元にある県立の水産高校の若者たちの取組みに感銘を受け、この竹魚礁を全国に拡げたいと思いました。

 

そこでまずは宗像海人族から続く歴史ある漁村、しかも全国の海女の発祥の地である宗像鐘崎の海で、昨年からこの活動を行っています。これを今後も継続していくためには、資金(竹を切るための資材費、運搬費、協力団体への謝礼など)が不足しています。世界遺産に登録された宗像の海を守るためプロジェクトです。

 

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鐘崎海女の北川千里さん。後継者募集中です。

 

 

目に見えない「海の中の環境問題」は、対策が後回しにされがちです。


宗像はこの7月、「神宿る島・沖ノ島と関連遺産群」が世界遺産に登録されました。これは、宗像の地が持っているスピリチュアル、アニミズムの世界観が評価され、それらを守り続けた宗像の人々(特に宗像海人族の末裔である漁師や、宗像の土地を守ってきた農家などの氏子たち)の信仰が世界の人たちに評価され、これからその世界観を感じに宗像に来訪されることを意味します。

 

これから先人たちが守ってきた世界観(歴史、環境、景観、信仰など)をどう維持、保全していくかということが、私たち宗像に暮らすものに課せられたとも言えます。

 

宗像には古代から海の民が暮らしており、その末裔は今もなお、漁業に従事しています。しかし、日々かれらの生業の場である海の環境が変化し、生活を脅かしています。

 

宗像漁協の中村組合長によれば、
・漂着ゴミ:とくに隣国から東シナ海を渡って流れ着くプラスティックゴミ問題
・海の汚染:PM2.5などの問題
・磯焼け:温暖化、魚付林衰退、沿岸工事などが影響し「海の砂漠化」が進む
の影響で、水揚高は、最盛期(平成3年度)は約45億2000万円あったものが、昨年度は約19億500万円にまで減少しているといいます。

 

陸地の環境変化は目に見えますが、海中の環境の変化は容易には分からないからこそ、対策が後回しにされてしまいがちなのです。漁網にまとわりつくビニールゴミ、ヘドロのような汚れ、海岸に流れ着く大量の漂着ゴミ、市民レベルでも、今立ち上がらなければ手遅れになっています。

 

網にからみつくビニール袋。鐘崎の漁師は漁の時に出たビニールゴミを回収しています。

 

中国、韓国語表記のゴミは海流にのって漂着ゴミとなって沿岸に流れつきます。

 

 

海再生の鍵は竹魚礁。「海の鎮守の森」構想を進めていきます。

 

この惨状からの再生を目指し、私たちが目をつけたのが、沿岸部の森に繁殖しすぎている竹です。そもそも豊かな海が育つには、豊かな森が必要です。森の土壌の栄養は、河川を通じて海に流れ込みます。先人たちは海の近くの森の伐採を禁じたり、神社を祀り、森を守ってきました。「魚付林」という言葉もあります。

 

しかし、日本の里山は荒廃しています。人手が入らなくなった里山は、成長力のある竹林に凌駕されています。竹林では広葉樹林と異なり、栄養たっぷりの腐葉土が作られません。かつての魚付林は、荒れた竹林に年々姿を変えているのです。

 

今年8月に実施した竹魚礁の竹は、鐘崎の竹山から水産高校の皆さんの指導で伐採してきました。

 

そこで、海の問題と森の問題を両睨みで解決すべく考えたのが、竹魚礁設置プロジェクトです。昨年から、地元の水産高校をタッグを組み、実践してきました。

 

繁茂する竹を伐採→その竹を使って魚礁を作り、海に沈める→アオリイカなどの産卵の場所・魚礁に→海の生態系を蘇らせる

 

その様子はメディアにも取り上げられ、今年は地元のOB漁師や環境団体、国内外の有識者なども巻き込み、100名を超える方々と一緒に竹魚礁作りを行うイベントも開催しました。

 

■竹魚礁作りの工程

①竹伐採

10基の竹魚礁を作るには約15本の竹が必要です。

②竹割り

専用の道具で、丸竹を割ります。

③土台作り

荒い玄海灘の波にも耐えられるよう、しっかりした土台を作ります。鉄棒を組み合わせ、そこにコンクリートブロック(宗像のゴミ焼却炉から出た焼却灰などを更に高温で溶融したもの)を結わえつけます。

④本体作り

割った竹を組み合わせます。今はドーム型の竹魚礁を作っています。

⑤竹短冊つくり

メッセージや願いを竹短冊にしたため、竹魚礁に結わえつけます(このクラウドファンディングのリターンにも、この短冊のコースがございます!)。

⑥沿岸部への海底設置

漁船で、産卵場所として最適な場所まで運び、投げ込みます。さらにダイバーが潜り、一基一基しっかり安定した状態を作ります。

 

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竹の伐採は、字面から1メートルくらいの高さで。そうすることにより根腐れにて枯らせることができます。

 

今夏は10基の魚礁を沈めましたが、これらも恒常的に海中で役割を果たしてくれるわけではありません(ちなみに一昨年に沈めた10基は、その後の探索で1基のみ確認できました)。できるだけ長くもつ魚礁を作れるよう、毎回試行錯誤していくと同時に、来年以降も、定期的に作って沈めていかねばなりません。

 

そこでこのクラウドファンディングでは、2018年3月下旬に実施予定の竹魚礁作りにかかる費用150万円を募りたく思います。

 

土台をしっかり作るための指導は、地元の漁師さんに。

 

 

いずれはこの取り組みを、各地の漁村に広げていきたい。

 

資金調達にクラウドファンディングという方法を選んだのは、これを機に、市民が一丸となって、UMI・SODATEプロジェクトに目を向けていただくきっかけになればという願いがあってのことです。

 

見えづらい「海の環境問題」について多くの人々に関心を持ってもらい、この活動を宗像から全国、世界へ広げていくのが私の希望です。UMI・SACHI推進会議を立ち上げた思いも、海に関心をもってもらうためです。

 

日本民族を語る時に、農耕民族として語られがちですが、自分が暮らす宗像の先人たち・宗像海人族はその船を操る技術、造る技術をもって、大陸とも交流を行い生きてきました。しかし、海洋民族としての日本の役割、そしてこれから世界に向けての役割があるのではないでしょうか。

 

陸地面積で見れば、日本は世界の61番目、わずが0.28%の面積の小さな国です。しかし、領海と排他的経済水域(EEZ)の海の面積では、世界第6位、海水体積ではなんと世界第4位の、海洋王国なのです。

 

自然はすべて繋がっています。森も川も、里も、海も、空も。しかも一地域だけではなく、都市部も農村漁村部も、そして日本だけではなく、海を介して隣国の中国、中国など世界の国々とも。

 

私たちの先人の価値観、自然観そして生きる智慧を学び、現代の世界の叡智(技術、システム、ネットワークなど)をもって、海の環境問題を少しでも解決していきたい、豊かな海を戻したい、「海幸」の概念を世界に発信し、やがてUMI・SACHIが、世界共通語として認知してもらえる日を願い、まず足下の宗像から活動を始めます。

 

今回のプロジェクトは、まさにその初めの一歩にしたいと思います。応援・ご支援、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

竹魚礁から海の環境保全を!

 

UMI-SACHIプロジェクト

╲同時に3チームがプロジェクト実施中╱

 

 


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