昨年2012年夏、海人丸二号建造プロジェクトを立ち上げた僕は協力者を募るお願いをしに東京・千葉で海人丸Tシャツ販売に周りました。多くの支援者のみなさんのおかげで約120万円の寄付金が集まりました。

 

ただ、サバニ二艇の建造資金はまだ足りず、どのように資金調達をすればよいか?迷いながらも時間が過ぎている中、ある日知人からReady forの存在を教えてもらいました。これまで自分のHPやブログがメッセージ発信する唯一の手段だった僕は、クラウドファンディングというシステムを初めて知り、多くの人と繋がることができるこんな素晴らしい手段があることに驚き、昨年の秋応募しました。

 

 

毎年冬場に行う海人丸のメインテナンス(復元)活動と並行して、僕は親子で海や川で遊べるようなスタンドアップパドルボードを作りました。そして少しでも多くの日本人家族に自然を感じる暮らしを広げる活動を続けています。海人丸のプロジェクトを始めた2004年から少しづつ僕の周りにそんなライフスタイルを送る仲間が増えてきました。

 

沖縄に移住して10年、日々海の前で活動を続けながら、そんな海で繋がる全国の仲間達が離れた場所からも海人丸を応援してくれています。そして年に一度、僕の暮らす村へ集合して海遊びイベントと海人丸作業の協力をしていただいています。

 

 

今回Ready forにお願いした協力金は、海人丸二号の本体となるサバニ2隻の建造費用ですが、無事にプロジェクトが成立しサバニが建造された後は、本体を繋ぐ部位の製作がスタートします。本体を結ぶ連結部分や、乗組員が座るデッキ。進路を決める舵。そして風を受ける帆やマストは全て手作りです。そして二隻の船を全て紐で結ぶ作業は大人3-4人でも約1ヶ月かかる大変な作業です。

 

実際に現場で汗を流すボランティア作業はクルーのコミュニケーションの場となり、時間をかけながら信頼関係を築くことができる最高のクルートレーニングです。これはお金では手に入れることができないかけがえのない大切な時間です。

 

 

ちょうど半年前に教え子の大学生達と一緒に製作した台車は、車軸部分をなるだけシンプルにしました。通常船舶はコンクリートのスロープ、すなわち港から出し入れするのが常識ですが、海人丸は砂浜を人力で押しながら入水します。

昔港が無く丸太の上を転がしながら海へ入れていた時代の苦労がよくわかります。海人丸の航海は決して物理的に海を渡る事だけでなく、そのメインテナンスや運搬、そして紐結び作業、そして毎日乾燥させている飫肥杉の管理と休みは全くありません。

 

 

現場作業は当然、地元沖縄に暮らす僕たちが担当していますが、想いを共にしてくれる全国の仲間達とはいつもどこかで繋がっている安心感があり、そんな家族仲間の存在が現在の海人丸二号の建造へ一歩一歩前に進む原動力です。そして海人丸二号に沢山の子供達を乗せて島々を渡る教育プログラムを作ること。それが僕の使命です、

 

海人丸のことを始めて知った、一般の皆様にはなかなか理解がしにくい海好き人間たちのプロジェクトに見えるかもしれません。でも夢に向かって汗を流す楽しみや、綺麗な景色、そして強く逞しく育つ子供たちの姿を少しでも共有できたらこんなに素晴らしいことはないと思います。次は動画メッセージでもう少し分かり易くお伝えしますのでよろしくお願いします。

 

皆さんのご協力に心から感謝しています。

 

Keep paddling. 荒木汰久治

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