2013年6月2日(日) 梅雨の中休み。
 
海人丸のメインテナンス作業に並行しながら進めてきた二号建造プロジェクトもいよいよ残すところ1週間となりました。
強い太陽の日差しを狙った週末、見事に晴れたのでサメの肝臓の油を塗る作業を行いました。沖縄伝統帆掛け船”サバニ”は全て宮崎・日南の飫肥杉で作られています。その理由は、飫肥地方の湿気に飛んだ森で育った杉はとても柔軟性に富んでおり、造船作業のときに板を曲げて反らせるときにひび割れをおこしにくいからです。また飫肥杉は水分もよく吸収し、そして乾燥も早いという利点があり、昔から防水・防腐の目的でサメの肝臓を潰して取れる油をニスの代わりに染み込ませて使っていました。ちなみに沖縄の方言ではサメの事を”サバ”、油を”ニ”と呼びその二語を合わせて”サバニ(サメの油)”と表現することもありますから、伝統帆かけ船サバニにとってサメは切っても切れない関係です。
 
 
近年、サメの肝臓油”スクワラン”は美容・健康品として食用化されるほど価値が見直されていますが海で生きる我々にとっても大変貴重な油なのです。今年75歳になる現役の海人の父は現在も日々漁師として海に出ていますが、自宅の倉庫の奥に大切に保管していたサメの肝臓油を海人丸の為にプレゼントしてくれました。孫のホノ、シュリ、そしてペットのクロも家族総出で丸一日作業をしました。
 
 
今日の作業で日光にカンカンに照らされた海人丸一号はしっかりと呼吸し油を吸収しました。プクプクと泡を立て油を吸い込む海人丸一号を見て娘は「まるで生きているようだね。」っと呟きました。この沖縄の大地に足を付け、砂浜の木陰に保管される海人丸やカヌーは子供たちの永遠の夢であり、心の冒険心は無限に広がります。
 
 
一昨日は草取り&除草剤作業をしました。伐採後、2年半乾燥させた二号建造用の飫肥杉も腐敗は進んでいるものの何とか元気にしています。先週末、湘南海岸で開催されたSUPレースに出場した僕とホノですが、それまでの日々で体が披露困憊でしたから今週一杯は軽いビーチトレーニングのみに抑え、心と体のリフレッシュに努めました。もうすぐ梅雨が明けるここ沖縄で、7月末に迫った世界選手権”モロカイチャレンジ”に向けて更に厳しい鍛錬がまた明日から再開します。
 
 
そしてReadyfor募集期間が残りあと6日となった現時点で、現在53名の支援者から暖かいメッセージと共に達成率76% = 1,557,500円までやってきました。残り24% = 472,500円を後6日で集めなくては全額返金となります。クラウドファンディングへの挑戦は僕にとっても家族にとっても大変ハードで厳しい重圧がかかりますが、最後の最後まで全力で漕ぎ続けます。
 
泣いても笑っても残りあと6日。後ろは振り返らずに目標に向かって前へ漕ぎます。結局は自分を信じられるか?自己との闘いです。支えてくださる沢山の方々の想いを背負って海に出れることを誇りに思い、プロジェクト達成という形で皆さんにお礼を申し上げたいです。
 
支援してくれる方々、そして日本を未来を背負う子供達の為に僕は何が何でも絶対に諦めません。もし、皆さんがこの海人丸プロジェクトから少しでも何かを感じることがあったなら、背中を押して、勇気を分けていただけたら嬉しいです。
 
Keep paddling. Taku
 

 
p.s.最後にプロジェクトの経緯、また応援方法について書きましたので、ぜひご覧ください。
 
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海人丸の主な活動について
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様々な活動をしていますが、主な活動として、
・古くなった沖縄伝統帆かけ船“サバニ”を修復し、実際に冒険航海するチャレンジ
・航海後のサバニを地元の子供達と使う教育活動
・県内外の主に小・中学生を対象に講演会を通して人間力を伝える活動
・老若男女に海遊びを通して、海の怖さから楽しさまでを伝える活動
 
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活動する中での違和感
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ただ、活動している中で、感じたことがありました。我が国は海を遊び場とするスポーツ愛好家はとても多く、暮らしの一部としている漁師も多いのですが、周囲を海に囲まれた日本で、海という存在を「危ない場所」とか「漁師さんの場所」と、とても遠くに感じている日本人が大半です。勉強でもスポーツでも優秀な成績をおさめることはできても海で遊ぶ手段を知らず、海のサバイバル手段を知らない人が多い。大潮や小潮など月の引力によって海が満ち引きし、日々の風の変化や太陽や星の位置が季節として風土をつくっていること。私たちの暮らしは全て海から影響を受けているということを忘れている人が多いという事。様々な理由で学校に行けない子供達、社会に属せない青年たちが海からエネルギーをもらうことでどれだけ救われるでしょうか。
 
つまり、私が目指している海遊びの環境、子供達が放課後に海で遊んだり、週末に親子が海遊びができるような環境を作っていくためには、海を渡った古人が持っていた生きる力=人間力(サバイバル能力)をもった若い世代を育成しなければなりません。
 
そのためには「海洋スポーツの普及」だけでなく、「日々の暮らしの中での危機管理、そして古き良き時代を思い出す仕組みつくり」も絶対必要で、その両方を考えて活動していく必要があると強く感じたのです。
 
しかし「なぜ今の便利な時代に、あえて人力に拘るの?」とか「学生・子供がそれをやることで将来どんな仕事に繋がるの?」という疑問の声は後を絶ちません。
 
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問題を打破するための挑戦
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日本の海遊び文化にとって必要不可欠な“泳げない人”、そして“海から遠い場所に暮らしている人”にアプローチするため、今回クラウドファンディングで挑戦することにしました。
 
URL : https://readyfor.jp/projects/uminchumaru
 
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☆本プロジェクトを実現できるよう、ご協力いただけないでしょうか?
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6月8日までのクラウドファンディングの挑戦ということで、あと残り6日で24% = 472,500円のご支援を頂きたく、最後まで頑張りたいと活動しております。
 
▼もしよろしければ、可能な応援方法で応援していただけないでしょうか?
 
・出資という形での応援→クレジット決済が基本ですが振込も可能です!
    (振込を希望される方は個別にご連絡ください。)
 
・ご自身のフィードorご興味ありそうな友人へのシェア
    (上記URLにメッセージを付けてシェアしていただけたら光栄です)
 
・がんばれという応援
    (がんばれ!の一言だけでも力をいただけます)
 
長い文章で恐縮でしたが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
 
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