子ども・若者を支えることが未来への投資

社会福祉法人 子供の家 本部 理事で首都圏若者サポートネットワーク運営委員の早川悟司のメッセージをお届けします。

　近年、幸いなことにようやく児童福祉に対する社会の理解も高まってきたと思います。国の法制度も拡充が図られつつあります。しかし、家庭での養育環境に不備があり、これを代替する社会的養護では未だに18歳を境に独力での「自立」を強いられている場合が多いのが実情です。当然ながら、安定的な社会生活がままならないことは珍しくありません。 一部の施設等では20歳を超えても必要な限り支援を継続していますが、そこから離れた若者等を懸命に支える伴走者へのサポートは不可欠です。多くは財政基盤や人員体制も不十分な中で奮闘しています。 子ども・若者を支えることは未来への投資に他なりません。回復が見えない少子化や若年労働人口の減少は、国や社会そのものの危機です。すべての市民にとって無関係ではない課題として受けとめていただきたいです。

早川悟司