在宅ケアの現場によろこびを！訪問ドッグセラピープロジェクト！

以前、私がサービスさせて頂いている施設でご利用者さんが亡くなりました。もちろん、これまで沢山の看取りを行ってきましたが、いつも本当にさびしい気持ちになります。

その方は90歳を超えており、犬が大好きで杖歩行や車いすで、体調と相談しながら何とかデイを利用されている男性でした。

犬が大好きで大好きで、犬に会うためだけに一生懸命施設に来所されておりました。

ある日、その方が犬と散歩に行きたいと云われ、みんなと相談して近くまで車いすで散歩に行きました。しかし、その方は、車いすに犬を乗せてあげるのです。「　可愛いな～　」と何度も連呼しながら。

…犬はきっと走りたいと思うのですが…。。。

それから少し経って、その方は亡くなりました。

最期まで「　生きる　」って何だろうと思います。

その方の人生の最期だけに出会えて、犬と遊べて、楽しめて、犬も愛されて…。それだけで、私はこの事業を始めてよかったと本当に感じました。それは、人ひとりの最期に一つよろこびを足せたからです。

在宅には、こうした方々がまだまだ沢山いると思います。

私は、全ての方々が生きてる時を大切にするお手伝いがしたいです。

私の仕事は、きっとそういう仕事です。