これでわさびはあなたのもの！山葵好きのための醤油皿「山葵山」

プロジェクトも後半へ向けて少しづつ加速していくためにも前半戦であまり語っていなかった想いの部分に触れていこうと思っております。

 

よく『手仕事品』が高いとか手に入りにくいとかよく聞かれます。

 

もちろん伝統工芸品を含めた手工芸品ですので時間がかりそのために品薄になったり高価になったりというのはもちろんなのですが、それ以外に原材料価の高騰が背景にあります。

 

大量生産大量消費社会の中で産地や職人の経済的な疲弊はあったのですが、それと同じくらいに原材料を生み出す企業やそこに勤めている職人たちも過酷な労働に対する対価が少なかったのでどんどん減っていってしまいました。

 

正直、作品の作り手の後継不足も深刻ですがそれ以上に手仕事品の元になる原材料(木材、石、絹 等)の生産者の後継不足はそれに輪をかけて深刻なことが現状です。

 

若手を増やすためにも彼らの生活をしっかり立ててもらうためにも、既存の給与(いままでの職人に対する支払い)だけでは他の産業に比べて不足しています。

 

そこで、追加で支払う必要がありその人件費の高騰がそのまま材料価格へ反映されていきます。

 

消費者の視点から立てば作り手(職人)の仕事のみクローズアップされることが多いので

 

『なぜそんなに高いの？』

 

と思われる方の方が大勢だと思いますが、実はそういった急激な社会の変化への対応を迫られ、そこへ向かうためには一定の価格を提示しないと回らないというのが実情なのです。

 

昨今の「手仕事回帰」は、私の感覚だと2011の東日本大震災から徐々に広まっていき、「国」とか「文化」とか「歴史」いった価値観が皆様の中で一定の価値として認められるようになってきたと思っております。

 

ただ、それが疲弊仕切っていた手仕事産業に急激な需要をもたらし、生産者たる「職人」(原材料の職人、ものづくりの職人)たちをその需要に応えるためにかなり追い詰めてしまっているのが実情でもあります。

 

彼らからすれば今までと比べて

「本当にありがたいし想像できなかった」

とよく話してくださいますがそれでも休みなく本当にギリギリのところで文字通り必死にその需要に応えるために頑張っていただいているというのが事実です。

 

今回の私のプロジェクトである『山葵山』も友人含め、何人かから高いよねとご意見いただくこともあります。

 

でも、それは上記の人々の生活を護りさらに後進を育成するために必要なお金を私も産地も両方が得るために必要な価格提示として出させていただきました。

 

正直言うと今回の企画もかなりギリギリの価格設定でして・・・・。

リターンもかなり奮発しております・・・・。

 

それらの背景含めてご納得いただけた方には是非ともご支援賜れますと幸いです。

 

また引き続き後半からはこういった背景や思いの部分を中心にご報告させてもらいたいと思います。

 

どうぞ引き続きよろしくお願い申しあげます。