殺処分数ワースト1位の愛媛県に動物保護施設を作りたい

活動の中で特にこだわっているトレーニングについて、プロジェクト内容ではまだ言い切れなかった部分をお話しさせてください。

【トレーニング方法】

私たちは、誰にでもできるようにご褒美を使って褒めながら行います。まず、ご褒美には、いろいろな種類がありますが、3大欲求の一つである食べるを利用し、誰があげてもどんな犬にも比較的有効なおやつを使います。

もちろん、最終的には飼い主さんの掛け声やボディタッチがご褒美になることが理想ですが、初対面で緊張している子に対して、ボディタッチは怖がらせてしまったり、驚かせてしまうこともあるため、有効でない場合が多いです。

そして、褒めるトレーニングは𠮟るトレーニングに比べて自発的行動を増やし、自信をつけさせてあげることができます。時に保護犬には、内気で怖がりな子が多いため、人から褒められたことや小さな成功体験の積み重ねで自信をつけさせてあげることが大切です。

【トレーニング内容】

プロジェクト内容にある、人と暮らすためのマナー以外にも教えたいことがたくさんあります。その中でも今回は、『おて』についてお話ししたいと思います。

まず、足先（足裏）にはたくさんの神経が通っておりとても敏感な場所のため、本能的にも触られたくないものです。しかし、信頼している家族には安心して預けられる関係でいるために、信頼関係の意味で教えます。また、シャイな子に『おて』を教えておくと里親さんとのマッチングの際に触られるだけでなく、自分から里親さんに触ることができます。こうした経験が、彼らにとって『自分から触れた！』という大きな自信に繋がります。

このように一見一発芸のようなものでも、１つ１つに深い意味がありどれも大切なトレーニングです。