森の宝「ヤマネ」を守る。いきもの達が棲む豊かな未来をみんなで作ろう
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森の宝「ヤマネ」を守る。いきもの達が棲む豊かな未来をみんなで作ろう 2枚目
森の宝「ヤマネ」を守る。いきもの達が棲む豊かな未来をみんなで作ろう 3枚目
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支援総額

5,492,000

目標金額 3,000,000円

支援者
392人
募集終了日
2024年6月30日

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2025年04月02日 19:21

森のヤマネからの御礼と終了報告

みなさんご支援ありがとう ございました。

■ 第一目標金額300万円では 以下のことを展開できました。

1.巣箱でのヤマネの糞から季節的な食性を探る研究

 私たちは、ヤマネの棲む八ヶ岳山麓で巣箱を架設し、調査しました(図1)。

 小さなヤマネが入ると(図2)、わくわくしながら糞を探します。

    

        図1.ヤマネ棲む八ヶ岳の森                 図2.巣箱で発見したヤマネ       

 

糞はとても小さく(図3)、慎重にサンプル瓶で入れます(図4)。

    

        図3. ヤマネの小さな糞       図4.サンプル瓶に入れたヤマネの糞

このようにして、採取した糞を分析のために業者さんに送付します。

 

八ヶ岳山麓での糞分析から、ヤマネは、植物ではマタタビ属(サルナシの仲間)、カラマツ属、ウツギ属、カエデ属、クマシデ属、マツ属などを食べていることがわかってきました。今年は、5月でのマツ属、7月でのクマシデ属、9月でのカラマツ、マタタビ属を確認できました。

これらの結果、これまでの八ヶ岳での日没から夜明けまの繰り返した研究成果からは確認できなかったものがほとんどです。唯一、カラマツでは私たちは、ヤマネが冬眠から覚めて、カラマツの雄の花粉を食べるところを観察し、感激しましたが、今回、カラマツを食べたのは9月ですので、雄花ではありません。では9月、ヤマネはカラマツの体のどこを食べいたのか興味深いテーマが生まれました。

9月の八ヶ岳ではマタタビ属サルナシが豊かに実りますので、ヤマネ甘いサルナシを食べていたと思われます。八ヶ岳山麓での約6月の間、ヤマネは長い何も食べずに冬眠します。それは体内に蓄積した脂肪を少しずづ使いながら眠るためです。その脂肪は甘いサルナシから転化したものと考えられます。ですから、冬眠前の9月、ヤマネはせっせと甘い森の果実をいただいて冬の準備をしていたこともこれからちらっと見ることができます。

 無脊椎動物では、チョウ目、カメムシ目、クマムシ目、トビケラ目を食べていることがわかってきました。カメムシ目では、セミ科を5月末に食べていました。このセミはエゾハルゼミかもしれませんが、詳細な研究が必要です。 

 このように、これまでの研究ステップをあげて、食べ物メニューは少しずつわかってきました。ありがとうございます。ただ、まだ、しっかりとした季節的変動を把握するには至っていません。

 私たちは、この糞のDNA研究からヤマネの生息と食性を明らかにし、そこに餌となる植物を高速道路開発で森を伐ったトンネル坑口にその餌植物を植栽することを、紀伊半島では、これを周回する三重県エリアの高速道路開発を担う三重県の国交省に伝え、協議を進めています。

 また、八ヶ岳山麓で進む高速道路開発を担う甲府の国交省事務所にもヤマネ保護のための基礎的研究の必要性とアニマルパスウェイ建設を実施する意見書を2025年1月に提出しました。

糞採取は採取しても遺伝子分析できないこともあったり、乾燥しすぎていておもうように結果はでないこともある地道な研究ですが、保全措置に直結しますので、これからもじっくり進めたく考えています

 南アルプスで山麓の調査では、図5のように巣箱では鳥たちが営巣していました。

また、ヒメネズミも枯れ葉で巣を子育てをしていました(図6)。

    

         図5, 鳥の雛たち           図6. ヒメネズミの巣

 

2.隠岐での調査、教育

 2024年11月には、ご支援のおかげで、伊丹空港から日本海を渡り隠岐諸島の道後(一番、大きな島)に着き、森の調査を行うことができました。ニホンヤマネの垂直分布は、標高20mから2600mほどまでの間なのですが、この低標高の記録を出しているのが、隠岐なのです。ここの生態をもっと調べたく生態調査を今年も行うことができました。

さらに、11月5日に島根県隠岐の島町の小学校で出前授業を無事実施することができました。授業は毎年、5年生と6年生を対象にヤマネについての出前授業を実施しています。この学習は、地元のみなさんの故郷をヤマネを通して好きになって欲しいから…という願いからスタートしたものです。

 私たちが11月に隠岐に行く前もってオンラインで授業を行い、ヤマネの生態や野外での巣箱調査の意義や方法を伝えました。そして、皆さんのご寄付のおかげで、実際に隠岐の島へ一緒に行き、子供たちと森の調査(図7)を行うことができました。

毎年、本物のヤマネを発見することが難しいのですが、今回はなんと!ヤマネのお母さんが子育てをしている巣を発見しました(図8)。本当は赤ちゃんの姿を見てみたかったけど、お母さんが子育てをしなくなってしまうと困るので、そっと森に置いてきました。

    

       図7. 隠岐の森の調査地         図8.隠岐のヤマネの巣

 

図9. 巣箱で発見したことの整理作業

 

 そして、生徒の皆さんは他にも調査で発見したものを調査用紙に書いて学校に戻って、みんなでまとめました(図9)。森ではヒメネズミの巣材や鳥の巣もありましたが、ヤマネの巣材も見つけることができました。

 きっと、そろそろ隠岐のヤマネたちも冬眠から醒めてくるころです。また、小学校のみんなと出会えたら嬉しいですね♪

 

________________________________________

■ 第二目標金額

 500万円を越える支援をいただきました。ありがとうございます

 

3.和歌山での調査

 おかげで、山梨から遠方の和歌山県古座川町で調査をすることができました(図10)。古座川町での巣箱調査では、ヤマネがスギの樹皮で巣を創ってくれていました(図11)。これから、古座川町でもヤマネは巣材としてスギを用いることが明確となりました。スギは人工林を構成する代表樹種ですが、スギ皮は繊維性なので、巣材を編み込みながら巣を創るヤマネには、スギは適材なのです。しかも、小さなヤマネはスギの枝から樹皮を剥ぐため、スギ本体を痛めるほどのダメージを与えません。

    

      図10. 古座川町の調査地の森       図11.スギで作ったヤマネの巣

 

 次に、和歌山県串本町も大事な調査フィールドです(図12)。

   

        図12.森研究員と調査          図13. 自動カメラを設置

 

 和歌山では森研究員も一緒に調査を実施してくれています。そして、自動カメラからは、フクロウ?やテンも撮影されました。

    

     図14. フクロウ?が飛来            図15. テンも枝を渡りやってきた

 

4.発信機調査

 発信機調査も実施できました。重さ1グラムほどの発信機を装着した個体を2023年から継続して追跡することができました。アンテナを持ってどこにヤマネがいるかを探ります。

   

        図16. アンテナを持って追う     図17. 高い樹上の休み場所

 

 活動期の休み場所は、高い樹上にありました(図17)。ここでの冬眠場所は、倒れたシラカバの朽ち木の内部であったり、大きな岩の上であったことがわかってきています。

 

5.ヤマネ保護の提案

 和歌山県庁への出前講義

和歌山県庁の森の保全の最前線を担う森林整備課、文化財課などにヤマネを保護すること、森をヤマネをフラッグとして自然共生サイトにする意義などを、出前でスピーチに行ってきました。「知らないと守れない」ことをキーワードに企業の森で展開すること、天然記念物なので文化財行政で展開することの勧めを行ってきました。みなさん、積極的な反応を下さいました。

 2025年度、少しでも具体化するようにと願っているところです。

これからも、和歌山でも 研究成果を蓄積しながら、ヤマネ保護、生物多様性保全へ全措置の具体化に向け、動きたく思っています。

 

6.市民へのヤマネの魅力・おもしろさを伝える「ヤマネ・サイエンスカフェ」

東京と京都での2箇所で実施しました。

 

6-1 東京の渋谷

  東京の渋谷で開催しました。都心で 森のヤマネの魅力、おもしろさ、かわいさ、大切さを伝えることができました。湊のヤマネと環境教育の恩師である下泉先生の息子さんも

いただき、ヤマネ研究の源流を湊含めて体感することもできました。

 

   

         図18. 渋谷の会場         図19. 饗場研究員によるヤマネトーク

 

6-2 京都の東山

 京都は「哲学の道」沿いにある法然院の畳の講堂で開催できました(図20)。

   

     図20. 畳の間でヤマネをエンジョイ     図21. 法然院の森でヤマネプログラム

 比叡の森には、ヤマネがいますので、饗場研究員によるヤマネプログラムも行いました。法然院の森のセンターではヤマネの調査をしたいとのことで、巣箱を贈呈しました。いつか大文字山の麓でも確認できるかもしれません。

 

関連する活動、資金使途以外の活動

1.新宮高校生徒へのヤマネのSDGs授業

 三重県尾鷲の高速道路坑口では、ヤマネのためのヤマネが尾鷲で餌植物とする植物を私たちの提案で国交省が植栽しています(図22)。その現場へ、高速道路のメンテナンスの日を選び、新宮高校の生徒200名の野外授業を国交省と実施しました。メンテナンスなので 高速道路を車は通らいないため生徒は、高速道路を歩けることにまず、びっくりしながら、歩きます(図23)。そして、この道路の真横に生息するヤマネ保護のことをスピーチをききながらヤマネ保護と高速道路開発の共存を体感したようです(図24)。

   

     図22.トンネル坑口の植栽現場         図23. 高速道路を歩く生徒

 

図24.  高速道路とヤマネ棲む森でのヤマネスピーチ

 

2.グリーンインフラ産業展で

 東京のグリーンインフラ産業展でアニマルパスウェイの重要さを発表しました。

 

3.ヤマネ国際学会で

 ドイツでのヤマネ国際学会で アニマルパスウェイのワークショップと富士山でのヤマネの蘚苔類利用、糞分析の発表を行いました(図25)。

図25.ドイツの学会でのワークショップでの発表

 

*追加情報です。2025年4月6日午前7時からヤマネがテレビで紹介されました。

日本テレビ系列の「所さんの目がテン」という番組です。無料のTVerは、 https://tver.jp/episodes/eptqx6urma です。

13日(日)の午前7時 まで見ることができます。

 

 

4

 

リターン

3,000+システム利用料


【リターン不要な方向け】全力応援コース|3千円

【リターン不要な方向け】全力応援コース|3千円

●お礼のメール
●終了レポート

※1度に複数口でのご支援も可能です

申込数
218
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年12月

10,000+システム利用料


【リターン不要な方向け】全力応援コース|1万円

【リターン不要な方向け】全力応援コース|1万円

●お礼のメール
●終了レポート
●HPにお名前掲載(希望制)
●ヤマネの画像データをプレゼント
●ヤマネの観察動画をプレゼント

※1度に複数口でのご支援も可能です

申込数
99
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年12月

3,000+システム利用料


【リターン不要な方向け】全力応援コース|3千円

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※1度に複数口でのご支援も可能です

申込数
218
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発送完了予定月
2024年12月

10,000+システム利用料


【リターン不要な方向け】全力応援コース|1万円

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●ヤマネの観察動画をプレゼント

※1度に複数口でのご支援も可能です

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発送完了予定月
2024年12月
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