【研究進捗報告⑧　ファージのゲノム解析について】

クラウドファンディングにご支援賜り本当にありがとうございました！

犬猫膿皮症へのファージセラピーの研究も佳境に入ってきたと思います。

犬猫膿皮症の原因菌を殺菌するファージが取得できたことは以前、お知らせしました。

そのファージを実際に使用できるようにするためには、そのファージの性状を理解する必要があり、ファージのゲノム解析（ファージが持っている遺伝情報を解明すること）を行いました。

図がその結果となります。ファージを使用すると、問題になってしまう遺伝子としては薬剤耐性遺伝子や毒性遺伝子があり、それらはありませんでした。一方、無い方が良いとされている遺伝子として、溶原遺伝子（ファージが細菌に取り込まれてしまう）を保有していました。                            

そこで、今度は、この遺伝子を取り除く作業に取り掛かっています。実際に犬猫の膿皮症治療に使えるファージを少しでも早く紹介できるようになるよう精進を続けます。