プロジェクト終了報告

2018年10月30日

助産院へ託された望み~プロジェクトを通して聞こえてきた声~

 

飯田市下伊那郡のお産事情に共感・関心をいただきまして

誠にありがとうございました。

お陰さまで無事、目標金額を達成することができました。

本当にありがとうございました。

 

プロジェクト中も多くの方から励ましの言葉やメッセージをいただき、温かい想いでいっぱいです。

 

初めてみると、自身も気づかないところでささやかに応援してくださっていた方がこんなにもいてくださったのだと伺い知ることができました。

なかには飯田市に助産院があることを知らなかった方もおり、ひとつ認知していただくことでお産の選択の幅が広がり、女性が自分らしくお産を迎えられるような環境づくりに一歩近づけたのではないかと考えております。

 

 

 

【目標達成から見えてきたもの】

 

クラウドファンディング掲載1月目は広報活動ができておらず、達成率34%に留まりましたが、開始から40日目には目標金額100%を達成し、終了時は125%にもなりました。テレビや新聞などのメディア告知での反響は大きく、一気に問い合わせが増えました。

結果を見ると、支援をしてくださった8割近くの方が地元住民の方でした。地元紙への告知で初めて飯田下伊那に助産所があったことを知った方も少なくありませんでした。多くの方は出産経験のある女性で、飯田下伊那にゆかりのある方でした。意外だったのは高額支援は男性の率が高く、全体を見ても男性が2割近くいたことでした。また、医療関係者も少なくありませんでした。同業者として、分娩困難な地域での助産業務の困難さに共感をいただけたのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

【プロジェクトへの関心が別の活動に受け継がれました】

 

この度の活動に共感してくださり、自ら募金箱を設置して集めてくださった企業や、インスピレーションを受け、自ら「お産を語る会」を企画運営いただいた個人のお店もありました。

社会の中で埋もれている子育て中の母親の声を聞こうという姿勢が健やかな子供を育児することにつながると思いました。

 

募金箱を設置いただいたパン屋さんへお礼にいきました。

 

 

 

【「黄疸計」を購入し、産後の母子を見守る時間ができました】

 

クラウドファンディング終了後、さっそく黄疸計測器を購入させていただきました。販売業者にも今回のプロジェクトを応援をいただき、いくらかお値引いただくことができました。7月に助産院で生まれた赤ちゃんの計測をすることができています。これまで他地域へ借りに行っていた時間を見守りの時間にできたことで、産後のお母さんにも安心していただくことができています。

7月出産の乳児の黄疸を計測

 

 

 

 

【お父さんにも育児休暇を!】

 

今回のプロジェクトの大きな目的は、母子の現状を伝えることで父親やその働く企業に対し、理解と協力を求めることでした。お産は女性のものという認識が、未来を担う人間の誕生はすべての人に関わりがあるという理解に代わって欲しいという願いからです。お産は神聖なものですが、どんなに立派な母親でも、お産の前後は命がけです。それを支えられるのは一番身近な家族であり、家族を支える地域や企業です。男性にも育児休暇を、そして地域活動への参加もなるべく家族との時間を優先していただけるようにという願いは家庭で父親の帰りを待つ母親の切なる思いです。

プロジェクト支援者の約2割男性が共感し、支援してくださったことは何よりも励みになりました。これを機に、子供を持つ父母の働き方について、未来を見据えた社会全体の問題として目を向けてもらえるよう努めていきたいです。

 

 

 

【地域医療はわたしたちを豊かにします】

 

飯田市近郊ではお産を扱う施設が市立病院のみでした。大きな病院はその設備や施術の件数など利用者にとっても万が一の心配を和らげてくれる信頼があります。もちろん、それもいいのですが、助産院でできる自宅や馴染みのある場所で家族全員が揃ってお産ができることや、顔が見える、きめ細かいケアなどもメリットが大きいと思っています。

飯田市に移住し、開業して3年が経ちますが、地域の方々が地域でお産することをどう思っているのか知りえませんでした。今回クラウドファンディングを通して、多くの方から関心をお寄せいただき、改めて貴重なご意見などをいただきました。

 

 

 

 

みなさまからの声

 

K様

「第一子の妊娠中に読んだ本がきっかけで、助産院での自然なお産を選択したいと思い飯田助産院を探しましたが、当時は飯田市立病院しか選択肢がなく、東京の助産院)を選びました。」

 

S様

「これから出産を迎えるであろう未来のお母さんたちの、出産と向き合える選択肢が増えることを願います。」

 

T様

「飯田市で出産できる助産院ができて、とても嬉しいです!母子ともに健康なお産は、みんなの願いだと思います😊」

 

K様

「たくさんの方が安心してお産ができる世の中になるといいですね!
まずはその1歩のように感じました。 これからもたくさんの笑顔が生まれますように。応援しています。」

 

H様

「お母さんには安心を。赤ちゃんには健やかな成長を。
よしみ助産院からこれからもたくさんの笑顔が生まれますように。
応援しています。

 

H様

「一人でも多くの子供達が、素晴らしい南信で生まれ、立派に育っていくことを遠方より祈願しています。」

 

Y様

「分娩困難な地域での助産院開設のご苦労がしのばれます。
私は産科クリニックにいた経験のある看護師です。
母子ともに安全に、という思い、痛いくらいにわかります。」

 

 

   (以上 Radyforより抜粋)

 

 

 

 

皆様からお寄せいただいた期待は、これから子を持つ女性と、未来の子供たちが不安なく、産む力、生きる力を信じてスタート地点に立ってほしい!という願いのように思います。

お産難民とは、中山間地から街中の大病院に車で通わなければならないという方も、診察では語れない悩みを一人で抱えてしまう方も、育児と出産を同時進行しなければならない方も、家庭の事情や個々の心情によって孤立してしまうこと、支援の手が行き届かないことです。

そのためにも、分娩施設や助産業務従事者が飯田下伊那地域には必要なのだと思います。

今後、自身にできることは安心して産める環境を整え、全力で勇気づけすること、不安や心配を減らしていくことなのだと改めて考えさせられました。

 

小さな助産院の小さな歩みですが、日常であり、非日常である「お産」ということに皆様の関心が集まったことで改めて命のありがたさ、未来への課題を見直すきっかけになったことが何よりの喜びです。

 

ご支援・ご協力をいただいた皆様の願いを心に刻み、今後もより安全な出産に努め、子を待つ女性の声を尊重していけるよう助産業務を行っていく次第です。

これからも皆様の応援をよろしくお願いします。

 

 

 

よしみ助産院

 村松 佳美