日本からタイ、エチオピア、ザンビアを経由してジンバブエの首都ハラレに着きました。初日から1日2H〜6Hほぼ毎日ムビラと歌を習いました。彼の音楽はCDで聴いていた通り素晴らしく、深く、切なく、優しい音色でした。そして実際に会ってみると、フォワードさんは温厚で情熱的、ユーモラスでかなり天然の愛すべき人でした。日本で毎日の様に聴いていてもなかなか入ってこなかった歌が、一緒に歌うと自然に歌えて今まで出なかった声が出て来るのが不思議な感覚でした。心を合わせて歌っていると、懐かしさの様なものと何とも言えない喜びで涙が溢れて仕方のない事もありました。そんな時フォワードさんは、気づかないフリをして更に深い歌とムビラを弾いてくれるのでした。後から『君が涙している時、スピリットが来ているのがよくわかった。』と言っていました。ムビラは昔、ナレと呼ばれ、今のケータイと同じ様な物で、神様やスピリットと話したり、祈りを伝えるためのもの。又、ビラという儀式では、全ての曲に弾く理由と弾くべき時間帯がある事等を熱心に教えてくれました。乾期の筈でしたが雨の多い日々、ハラレの宿で殆ど毎日ムビラに時間を費やしていましたが、ある日、日本の政治的現状を僕が話した事から、フォワードさんが、神さまからのメッセージだと日本の平和の為の曲を作ってくれました。その曲を携えて1泊2日で聖地迄2人で祈りを捧げる旅をする事になりました。その日の夜、聖地の直ぐ側に住む親戚の家に泊めてもらいました。わらぶき、土壁の伝統的な家屋、土間のたき火でサザ(トウモロコシ粉を練った主食)をごちそうになりました。中学生くらいの女の子が料理、支度、後片付けの全てをし、お母さんは見守っているだけだった事に、しばし考えさせられました。その夜満点の星空を見上げると、天の川を流れ星がスーッと消えていきました。またたくまに日々は過ぎ、帰国の日。空港に向かう車の中、フォワードさんが運転してくれながら、『ムズィムワングー」という曲を2人で歌いました。僕の歌を彼は喜んでくれて、天に届く様な歌声で空港に着く迄ずっと歌っていました。その姿が今も心に深く残っています。アフリカンタイムやお金の問題等悩まさせられる事も多くありましたが、3週間という短い期間、喜怒哀楽を共にし、魂の通う日々を過ごして、ムビラの神様の様に思っていた人が、帰る頃にはかけがえのない親友に変わっていました。それがこの旅で一番の宝ものかもしれません。この旅が始まりで、また新たな道が続く気がしています。そして、少しずつでも、フォワードさんやジンバブエ、日本の人々に僕が頂いたものをお返し出来る様に精進しようと思います。自分の中に整理のつかない問題があり、ご報告が大変遅くなりました事を深くお詫び致します。また、このプロジェクトを支えて下さった全ての方に、心から感謝致します。ありがとうございました! Maitabasa!

 

 

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