高齢猫を看取るための保護猫シェルターの設立にご支援をお願いします！

近所のマンションで偶然見かけた茶白猫は700mの大旅行を成し遂げ、ついには私が住む家の駐車場へと流れ着きました。

 

そして、私にエリちゃんという名前を与えられ、新たな暮らしを始めることになったのです。

 

このような経緯があり、私とエリちゃんの関わりがはじまったのですが、当時のエリちゃんは週に2～3回しかご飯を食べにきませんでした。

 

毎日来なかった理由は、おそらく先住猫の水玉と仲が悪かったためだと思われます。

 

 

エリちゃんと水玉はフィーリングが合わないのか、顔を合わせるとお互いに威嚇してしまい、ご飯どころではなくなってしまうのです。

 

そんな時に、ご飯目当てで居残るのは決まって水玉でした。

 

猫同士の力関係がどうやって決まるのかは良く分かりませんが、エリちゃんと水玉の間ではやや水玉の方に分があったようです。

 

そんな日々が半年続いたころ、紆余曲折あり水玉の保護が決まりました。

 

その当時お世話になっていた保護猫シェルターさんが、水玉を受け入れてくれたのです。

 

こうして、私の家の駐車場に残ったのはエリちゃんだけとなったのですが、それでもエリちゃんは毎日ご飯を食べに来ることはありませんでした。

 

 

しかも、エリちゃんがやってくるサイクルが少しずつ開き始めていました。

 

気になった私は、日記代わりにエリちゃんと会った日の記録を残すことにしました。

 

記録を取り始めて1か月ほど経ち、あらためてエリちゃんがやってくるサイクルを確かめてみると、週に2～3回来た後は10日ほど開けてから、再度週に2～3回やってくるという感じでした。

 

おそらく、他の餌場とローテーションしながら、私の家の駐車場にも来ているようです。

 

他の餌場でもご飯が食べられているのは良いことですが、いろいろと心配な気持ちはありますし、できれば私のところに毎日通って欲しいと思いました。

 

 

そこで、私はエリちゃんにおやつカリカリをあげることにしました。

 

おやつカリカリは多少割高なので、いつもは食欲の無い子にあげる時や、TNRで捕獲する時にしか使っていませんが、エリちゃんの気を惹くためにご飯と一緒にあげてみたのです。

 

おやつカリカリの効果はバツグンでした。

 

味をしめたエリちゃんは、毎日のように私のところへご飯を食べに来るようになりました。

 

その際に、私はエリちゃんへ「1日3袋のおやつカリカリ契約」を提案して、毎日ご飯を食べに来るよう言い聞かせました。

 

 

エリちゃんは私の言葉が分かったのか、それともおやつカリカリに釣られたのか、他の餌場とのローテーションを止めることになりました。

 

こうして10日ごとの小旅行を繰り返していたエリちゃんは、私の家の駐車場を定住の地として選んでくれたのです。

 

（つづく）