高齢猫を看取るための保護猫シェルターの設立にご支援をお願いします!
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支援総額

1,074,000

目標金額 800,000円

支援者
95人
募集終了日
2023年3月6日

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2023年02月06日 10:00

3匹の義兄弟猫のお話(その2)

 

今から6年前、私はあるお店の駐車場で3匹の猫と出会いました。

 

私は3匹それぞれに、トラちゃん、クロちゃん、チャトラと名付けて、お世話をするようになったのです。

 

やがて3匹は私に心を許すようになり、駐車場で過ごすひと時は私にとってかけがえのない時間になりました。

 

そんな穏やかな日々が過ぎていたある日のこと。

 

クロちゃんとチャトラがケンカをしてしまい、クロちゃんは手にケガを負ってしまいました。

 

クロちゃんは手から出血していましたが、幸い深い傷ではなかったため、病院で治療を受けるほどではありませんでした。

 

クロちゃんとの勝負に勝ったチャトラ。
猫たちの行方が変化してしまうのか不安だった。

 

しかし、チャトラとのケンカに負けたクロちゃんが別の場所へと流れてしまわないか、という別の問題が生じてしまったのです。

 

もしクロちゃんが流れるのを阻止するなら、チャトラを駐車場から追い払う必要があります。

 

私は悩みましたが、クロちゃんとチャトラのどちらを残すか選ぶことなど、とてもできるはずがありません。

 

結局、私はどちらの選択肢を採ることもできず、様子を見ることにしました。

 

そして、私の不安とは裏腹に、1か月が過ぎてもクロちゃんは流れる様子はありませんでした。

 

一方のチャトラもクロちゃんを追い出そうとする気配はなく、トラちゃんとクロちゃんとはケンカする以前の微妙な距離感を保ち続けていたのです。

 

私の不安とは裏腹にクロちゃんは流れなかった。
チャトラもクロちゃんを追い出す素振りは無かった。

 

おそらく、チャトラはトラちゃんとクロちゃんと共生する道を選んだのだと思います。

 

チャトラは真にボスの器を持っているからこそ、ケンカで負けたクロちゃんが駐車場に残っていても、力ずくで追い払おうとはしなかったのでしょう。

 

私は堂々とした風格を備えながらも、どこか飄々としたチャトラに対して、今までとは見る目が変わってきました。

 

人間の世界でも同じですが、本当の意味でリーダーシップを持つ者というのは、やはり何かが違います。

 

私はケンカで負けたクロちゃんを追い出さず、同じ駐車場の住人として受け入れてくれたチャトラにお礼を言いました。

 

そして、クロちゃんとチャトラのどちらかを残す、という選択肢で迷っていた自分に対して恥じる思いを抱いたのです。

 

真のボスの器を持つチャトラ。
力は強いが優しい性格の持ち主だった。

 

その後、駐車場の3匹に普段通りの日常が訪れたある日のことです。

 

チャトラが1週間ほど姿を消してしまいました。

 

トラちゃんとクロちゃんとは違い、チャトラはたまに姿を見せないことがあるので、最初の数日は心配していなかったのですが、1週間が過ぎるとさすがに不安が募ってしまいます。

 

私はご飯を持ちながら駐車場の周りを探してみましたが、どこにもチャトラの姿は見えません。

 

その数日後、駐車場に着いた私をチャトラが一番に出迎えてくれました。

 

私はチャトラの無事を喜ぶのと同時に、どこかチャトラの姿に違和感を覚えました。

 

およそ10日ぶりに帰ってきたチャトラ。
最初は違和感の正体に気付けなかった。

 

違和感の正体を突き止めるため、じっくりとチャトラの全身を観察してみましたが、ケガをしてるわけでも痩せてしまっているわけでもありません。

 

でも、以前のチャトラとどこかが違う・・・?

 

私は一生懸命にご飯を食べるチャトラを10分ほど眺めた結果、ようやく以前との違いに気付きました。

 

チャトラの向かって左耳に小さなカットが入っていたのです。

 

当時の私はTNR活動に取り組む前だったので、耳のカットに気付くまで時間が掛かってしまいました。

 

手術後も特にチャトラの様子に変わりなかった。
再び駐車場でくつろぐ姿が見られた。

 

ちなみにチャトラをTNRしてくれた人は、未だに誰なのか分かっていません。

 

ただ、駐車場の近くで精力的にTNR活動をしている人がいるのは間違いなく、たまに駐車場に流れてくる猫の大半は、耳カットが入っていました。

 

しかも、手ごわそうな猫ばかりTNRを済ませてくれていたので、駐車場のTNRをしていた私と友人にとっては、正体不明の強い味方だったのです。

 

こうして、チャトラはどこかで去勢手術を受けてきて、駐車場のサクラ猫第一号となったのでした。

 

(つづく)
 

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