プロジェクト終了報告

2017年08月25日

「第3回FIPFAワールドカップ」大会終了のご報告

はじめに

電動車椅子サッカー日本代表チームは、13日間に渡るワールドカップ遠征を終え、アメリカ・フロリダ州キシミーより経由地ダラスを経て、7月12日(水)に無事帰国致しました。
皆様からの多大なるご支援、ご声援のおかげで、この厳しい13日間を戦い抜くことができましたこと改めて心より御礼申し上げます。

以下、簡単ではありますがプロジェクトのご報告をさせて頂きます。

 

●渡航
今回のワールドカップには代表選手8名が渡航しました。
筋肉が徐々に萎縮していく疾患である筋ディストロフィーや脊髄性筋萎縮症の選手が約7割を占め、選手の多くが重度の障害をもち、中には呼吸器を使用している選手もいます。

日常生活上の援助も多く必要であり基本的に1人に対してアテンダント(介助者)1名の帯同が必要でその他にコーチングスタッフ・用具スタッフ・医療スタッフ(医師・看護師・セラピスト等)・総務スタッフなど様々な役割のスタッフが渡航しました。

 

今回のW杯遠征において最も懸念していたのが、乗り継ぎを含むフライトでした。
合計17時間以上の航空機フライト(1回乗り換え)が必要であり、気圧低下・湿度低下・疲労等による呼吸機能不全を起こさないような医療体制を整えることが最大の課題でした。
また長期の渡航による選手の身体的かつ精神的疲労をできるだけ軽減することが重要で、アテンダントや医療スタッフの充実が必要でしたが、皆様からのご支援のお蔭で万全な体制を整えることができ、またアテンダントスタッフの献身的なサポートにより疲労はあったものの大きく体調を崩す選手はおらず、無事に渡航することができました。

 

●現地での生活
今回は選手のコンディションを整えるため、公式日程よりも2日早く現地入りしました。
選手団(選手8名スタッフ・介助者16名)は選手村となったホテルに滞在し、日々練習やミーティングをもち、大会参加にかかる障害のクラス分けなどを受け、競技開始に向け調整していきました。
また各国からフレンドリーマッチのリクエストがあり、イングランド・オーストラリア・アイルランドと機会を持つことができ、海外経験の少ない日本代表チームにとっては貴重な機会を得ることができました。

 

●選手のコンディショニング
選手は身体への負担や疲労による競技パフォーマンス低下が健常者の数倍起こりやすい状態であるため選手のコンディション管理も重要課題の1つでした。
特に海外選手は日本代表選手より身体的な強度が高い選手が多い印象があり、ボールを挟んで相手と競り合うような展開や接触などでは、選手には少なからず振動や衝撃が加わり頸、肩等への負担が生じました。
試合間や夜間、また長時間の座位による褥瘡や創傷予防なども含め、看護師、セラピストによるコンディショニングを実施しました。

 

●大会結果
『2017 FIPFA World Cup』(第3回FIPFAワールドカップ)は、出場10カ国を事前抽選により5チームに分けた2つのグループステージ実施後、各グループ上位4チームによる「ノックアウトステージ」により優勝を争いました。

 

グループA USA・デンマーク・日本・アルゼンチン・ウルグアイ
グループB イングランド・アイルランド・フランス・カナダ・オーストラリア 

 

7月6日(木)のグループリーグ初日に3試合
初戦の対アルゼンチン戦を3対2で勝利、
第2戦の対デンマーク戦は2対2で引き分け、
第3戦の対アメリカ戦は0対9で敗れ、翌日のグループリーグ最終戦での勝利を目指しました。

 

7日(金)グループリーグ最終戦の対ウルグアイ戦は2対1で勝利。
グループリーグ2勝1分1負でアメリカに次ぐ予選2位となり、ノックアウトステージへ進出しました。

 

8日(土)の準々決勝では、グループB3位のオーストラリアと対戦。
惜しくも1対2で敗れ、5位6位決定戦をかけてプレーオフで再びアルゼンチンと対戦。
1対1で引き分けのまま、前後半5分の延長戦においても決着がつかず、勝負はPK戦へ。
日本は落ち着いてPKを決め、またGKの好セーブもありPK4-2で勝利しました。

 

9日(日)の5位6位決定戦ではアイルランドと対戦。
先制を許したものの後半逆点し、4対1で勝利。

日本は今大会を5位の成績で終えました。

 

今大会の順位は下記の通りです。

優勝 フランス 2位 アメリカ 3位 イングランド
4位 オーストラリア 5位 日本 6位 アイルランド
7位 アルゼンチン 8位 ウルグアイ 9位デンマーク 10位 カナダ

 

●資金の使用用途
今回の渡航に際し、1名あたり約55万円の渡航費(航空券・経由地/現地滞在費含む)、また現地でのメディカル機器レンタル費用(エアマットレス・シャワーチェアー・医療用ベッド等)が約20万(総額)ほど掛かりました。
今回のプロジェクト資金の全額を渡航費とメディカル機器レンタル費用の一部として使用させて頂きました。

 

●今後の活動について
日本代表チームの活動は一度区切りを迎えますが、選手たちは次なる舞台に向けて早速始動しています。

一般社団法人日本電動車椅子サッカー協会ではより一層の競技普及を目指し、電動車椅子のスピード・国内外ルール別の2カテゴリーに分けた『日本電動車椅子サッカー選手権大会2017』を開催致します。

 

日程:2017年9月30日(土)、10月1日(日)
場所:小笠山総合公園 エコパアリーナ(〒437-0031静岡県袋井市愛野2300-1)

 

【カテゴリー1】は国際ルールである時速10km以下のルール
「第1回日本パワーチェアーフットボール選手権大会」(マックス10)

 

【カテゴリー2】は国内ルールである時速6km以下
「第23回日本電動車椅子サッカー選手権大会」(パワフル6)

 

従来行っていた地域予選は廃止し、より多くのチームが参加する大会となります。

ぜひこの機会に足をお運びいただき、選手達へのご声援をよろしくお願い致します。

 

●リターン品の発送について

リターンの発送時期につきましては8月下旬を予定しております。
お待たせして申し訳ございませんが順次発送させていただきますので、今しばらく
お待ちいただきますよう重ねてお願い申し上げます。

今後とも電動車椅子サッカー選手へのご声援を、よろしくお願い致します。

 

■一般社団法人 日本電動車椅子サッカー協会
公式ホームページ http://www.web-jpfa.jp/

公式Facebook https://www.facebook.com/JPFA.PowerchairFootball/