有害駆除された鹿をペットフードに加工する

▼自己紹介

群馬県富岡市で野生動物の有害駆除（猟師）をしている

森と緑の研究社「大塚利恵子」です

現在、捕獲された鹿の肉を加工してジャーキーや鹿骨・鹿角でおやつを製造しています。

「猟師さんのおすそわけ™」という自社ブランドを立ち上げて製造した商品をペットイベントやネットで販売してきました。

いままでたくさんのお客様から好評いただいております。

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

鹿は繁殖率が高く、現在絶滅危惧種の鹿を除いて約222万頭いると推定されています。鹿は農産物を荒らしてしまうため有害駆除動物とされています。鹿の農業被害額は年間約65億円とも言われていて、駆除しなければ人類が食量不足になってしまうという重大な課題があります。

しかし、鹿を駆除するとは命を絶つということです。捕獲されていく鹿も命をもつ動物なのです。

私たち森と緑の研究社は鹿の命を無駄にしたくないという想いで「猟師さんのおすそわけ」というブランドを立ち上げ、商品の販売を通じてこの農業被害の課題や動物の命の重みを訴えてきました。

しかし、鹿は増えていく一方で、駆除しても商品になれずに、そのまま処分されてしまう現状があります。

この現状は森と緑の研究社の想いに反していて、一匹でも命を無駄にしたくないと考えています。

さらに多く商品になってお客様にご提供していくことで、今の猟師さんや有害動物への課題の理解をお伝えすることが今回のプロジェクトの立ち上げ理由です。

 

 

▼プロジェクトの内容

捕獲後2時間以内の新鮮なうちに精肉し、この新鮮な鹿肉を乾燥状態ではなく、ウェット状態でお届けできるレトルトパックにしたいと考えました。鹿肉にはワンちゃんに必要な栄養素がたくさん含まれています。

その栄養を多くのワンちゃんにお届けしたい！と考えています。

また、現在の商品（ジャーキー）よりもウェット状態にすることでより多くの鹿肉が利用可能になり、命の無駄が大幅に軽減されます。

ウェット状態でパッケージし、多くの鹿肉を加工できるレトルトパックの設備導入費・メニュー開発費をこのプロジェクトで成功させたいと考えました。

 

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

今後は駆除される鹿の命が１匹でも多く活用されるように、精肉施設・加工施設・設備を増設していきたい。

将来的には、ドックランや手作りドックフード工房など、ペットと飼い主さんが共に楽しく過ごせる広場を作りたい。

また犬用に偏らず、猫ちゃんにも安心して食べられるキャットフードも開発していきます。

駆除された鹿肉にこだわったペットフードを通じて、たくさんのワンちゃんが健康で、飼い主さんと楽しく長生きできる生活のお手伝いをしていきたいと考えてます。