全身虫にさされて

みなさん、こんにちは。シャンティ国際ボランティア会の竹内です。

 

被災した14郡の仮設教室のニーズは非常に高いものの、支援団体が調整を取らず、あちこちに支援を勝手に実施することはとても非効率になります。教育支援会議では、どの団体がどのくらいの規模で、どの地域を担当するかについて話し合われました。

 

しかし多くの団体はやはり震源地に近く、被害が大きかった地域に集中しました。教育支援だけではなく、シェルターや食糧配布など他の支援も同時にしている団体も多かったからです。

 

その中で私たちは、初動調査の際に訪れたヌワコット郡の支援の要請を受けました。ヌワコット郡では、学校施設の被害度は、9割にもおよび他の被災地域と比較しても被害度がとても高い郡でした。

 

さらにヌワコット郡の僻地地域では、震災以前より貧困・差別等の課題を抱えており、震災後の生活再建は他地域に比較してより困難な状況に直面しています。

また、山岳部の貧しい地域を狙った人身売買等の増加が近年に警告が発せられている地域でもありました。

震災後に土砂崩れで村ごとが埋もれてしまい、多くの村人たちは他地域へと非難を強いられ、周辺郡で村を失った人たちもヌワコット郡内で避難をしてきていました。

 

 

 震災の被害に加え、知らない土地で生活を強いられる子どもたちのためにもいち早い学校の再開が求められていました。郡政府は、学校に来る子を拒まないといった政策を打ち立て、短期間であっても学校に通うことが認められました。

 

 仮設教室は、恒久校舎ができるまでの2年間ほどの使用を目途に、できるだけ安値で数多く、一気に支援ができることを優先としました。できるだけ地元の材料を使い、地元の人たちを雇用することで現金収入が得られるような配慮も必要でした。

 

 

 

 ネパールでは、雨季と乾季があり、雨季には多くの村へと続く道が閉ざされてしまうため、乾季のうちに資材の運搬を済ませる必要がありました。

 

 わたしも、支援学校へモニタリングに行く途中で雨に見舞われ、立ち往生した際には、急きょ民家に泊まることになりました。民家といっても被災しているので家屋はなく、元々鳥小屋で使用していたところに寝かせてもらったのですが、朝起きたら全身虫さされと思われる湿疹ができていて、完治に1か月以上かかりました。

 

 こうして私たちはヌワコット郡で、仮設教室を124棟(248教室)、トイレの支援を34棟(17セット)、水タンクを14棟の支援の他、89校に対して、学用品および遊具・絵本を提供しました。