ここだけが世界と繋がれる場所--難民キャンプの図書館を続けたい

支援総額

3,011,000

目標金額 2,500,000円

支援者
182人
募集終了日
2018年6月29日

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2018年04月30日 16:31

世界と繋がれる場所は「学校図書館」 -応援メッセージ-

この難民キャンプの図書館立ち上げに携わった渡辺有理子さん(現職・学校図書館司書、写真中央)
所長代行のセイラーさん(写真右)と一緒に会いに行きました。

 

 

大先輩の渡辺さんから、

大変励みになる応援メッセージをいただきました!

 

図書館記念日の今日、

渡辺さんからのメッセージをご紹介させていただきたいと思います。

 

 

-----

 

世界とつながれる場所 「学校図書館」

-世界はけっして一色ではなく、さまざまな色に満ちている-

 

難民キャンプの図書館活動にかかわった者として、世界とつながれる場所は「図書館です!」と言いたいところですが、今回はあえて「学校図書館」にしました。公共図書館の場合には、読むことが苦手、外で遊ぶ方が好きという子どもたちは、積極的に足が向かないことがあります。しかし、学校には本が大好きな子どももいれば、本はちょっと苦手という子どもも一緒にいます。そうしたさまざまな子どもたちが本の扉を開き、世界と出会いながら夢を描き、チャレンジする姿を応援するのも司書の仕事です。

 

現在、昔よりも寿命が延びたとはいえ、一人の人生でできることは限られています。でも本を通じて私たちは過去の世界にも、目には見えない細菌の世界にだって行くことができます。身近に公共図書館がなくても、学校の中に図書館があったら、世界はけして一色ではなく、さまざまな色に満ちていることに子どもたちは気づくことができるでしょう!

 

今、日本にいて想うこと

-この難民キャンプの図書館立ち上げに携わって-

 

現在日本の学校図書館で働く私にとって、難民キャンプの図書館にこそ、図書館というものがもつ「原点」があると思っています。活動当初の難民キャンプの図書館は、建物は簡素、蔵書はわずか300冊程度、図書館で働く図書館員さんたちはゼロから仕事を覚える、何もかもが不足していました。しかし、活動に関わる人たちの「子どもたちに母語で本を読める環境を、コミュニティに希望ある未来を」という熱意は、けして国内外のどの国の図書館にも負けないものだと思いました。

 

2000年-2003年、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプの図書館の立ち上げに携わった渡辺さん

 

図書館にとって大事なことは、建物の立派さや蔵書数の多さなどではありません。図書館活動に関わる人々が、図書館で本を読めるということの意義を理解し、コミュニティのどのような立場の人にも平等に、読むことの喜びとつながるよう力を尽くすことです。難民キャンプでは、文字を読むことができない人もいます。そうした人たちのために、当時図書館員の一人が「文字の読めない人もどうぞ」という貼り紙を館内にはりました。“文字を読めないなら、この貼り紙だって読めないだろうに”と思いがちですが、その図書館員さんは、この貼り紙を見た子どもたちや利用者が、気兼ねなく文字の読めない家族とも一緒に来館できるよう促したかったのです。

 

ウンピアム第3図書館 (2002年12月、渡辺さん撮影)

 

これは私には衝撃的な出来事でした。日本でもまだまだ「すべての人が利用できる図書館」の実現には隔たりがあります。しかし、難民キャンプの図書館員さんは、図書館の神髄でもある利用者への「平等性」を、ごく自然におこなっていました。これは私が難民キャンプの図書館にこそ図書館の「原点」がある、と思う理由の一つです。

 

図書館員による紙芝居(2001年6月、渡辺さん撮影)

 

ところで、私が難民キャンプの図書館を思い出すとき、そこで出会った子どもたちは幼い笑顔のままです。あれから年月がたち、当時小学生だった子どもたちの多くは二十歳を越え、すでに親となっている子もいるでしょう。また、第三国定住をし、海外で過ごしている子も大勢いるはずです。でも大人になったとき、子どもの頃にキャンプ図書館でであった楽しい絵本の世界、それを読んでくれた図書館員さんのことは、きっと心のどこかに留まっているはずです。さまざまな苦悩や困難につきあたったとき、絵本の主人公を思い出してのりこえてほしい、子どものときに出会った絵本のおはなしは、生涯を通じて心の友達なのですから。

 

開館を待つ子どもたち(2003年12月、渡辺さん撮影)

 

難民キャンプの人々がいつ安全にミャンマーに帰還できるのかは、まだ定かではないようですが、キャンプの図書館で子ども時代を過ごし、大人になった人たちには、ぜひ次の世代にも本を読み、さまざまな世界とつながる教育の機会を引き継いでいってほしいと思います。

 

渡辺さんからいただいた応援メッセージ

 

2000年から3年間、私が関わったのは図書館活動の立ち上げ期です。当時は難民キャンプにつくる図書館をどのようにしたらいいのか試行錯誤の日々でしたが、苦労以上に難民キャンプ図書館への大きな反響や子どもたちの笑顔に救われて、計り知れないやりがいに包まれた日々でした。その後何人かシャンティの日本人スタッフに図書館活動は引き継がれていきましたが、立ち上げの苦労と、活動を引き継いでいく苦労とでは、後者のほうが荷が重い仕事ではないかと思います。

 

特に第三国定住がはじまった頃は、経験を積んだ図書館員が次々とキャンプを離れ、再びゼロから人を育てなければならない状況は、積み木崩しのような苦労だったのではないでしょうか。でもシャンティの現地スタッフが図書館活動の意義をしっかり理解したうえで働き、キャンプの図書館委員会と連携をしながら、図書館をサポートする体制が年月をかけて培われてきたことは、活動の大きな宝だと思います。きっと菊池さんのもつ柔らかだけれど、ぶれない芯の強さが難民キャンプの活動に関わる人々をチームとしてまとめてくださったのでしょう。

 

今回のこの挑戦を通して、現地の人々の思いや空気を、たくさん伝えてほしいです。日本から、応援しています!

 

【渡辺さんが携わった図書館立ち上げの記録】

 

『図書館への道-ビルマ難民キャンプでの1095日』
(2006年、鈴木出版)

 

 

『図書館への道-ビルマ難民キャンプでの1095日』(2006年、鈴木出版)

※現在出版社では絶版となっております。できれば中古本または最寄の公共図書館でどうぞ。

 

シャンティの後輩たちも必ず読んでいます!

 

渡辺さんの思いや情熱、そして図書館の力が伝わり、あたかも自分が難民キャンプにいるような気持ちになります。この図書館は無事に立ち上がるのだろうかと、ハラハラドキドキしながら、時に笑いながら、あっという間に読めてしまう1冊です。

(事業サポート課 中尾 乃絵)

 

 

『希望への扉 リロダ』(2012年、アリス館)

 

『希望への扉 リロダ』(2012年、アリス館)

あとがきに所長代行のセイラーさんのメッセージが入っています。

また、本作は2013年度読書感想画中央コンクール、小学校高学年の部に指定図書に選定されています。

 

【渡辺 有理子 (わたなべ ゆりこ)さん略歴】

2003年タイから帰国後、学校図書館司書に復帰。現在は中高一貫校の司書。

2006年『図書館への道-ビルマ難民キャンプでの1095日』(鈴木出版)を発行。

2012年小学生でも理解できる難民キャンプの物語を、との要望により『希望への扉 リロダ』(アリス館)を発行。

 

 

渡辺さん、心温まるメッセージを、誠にありがとうございます。

なんとかしてこの図書館を続けたいと気持ちを新たにしております。

またご助言などいただけると有難いです。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

リターン

3,000


応援コース「難民キャンプの図書館を後押し!」

応援コース「難民キャンプの図書館を後押し!」

・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。

支援者
94人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年10月

10,000


応援コース「難民キャンプの図書館を後押し!」

応援コース「難民キャンプの図書館を後押し!」

・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。

支援者
48人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年10月

10,000


図書館から、子どもが描いた絵が届きます!

図書館から、子どもが描いた絵が届きます!

・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
・図書館の子どもが描いた絵が届きます。

支援者
15人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年10月

30,000


応援コース「難民キャンプの図書館を後押し!」

応援コース「難民キャンプの図書館を後押し!」

・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。

支援者
17人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年10月

30,000


図書館から、バッグが届きます!

図書館から、バッグが届きます!

・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
・図書館の子どもが描いた絵が届きます。
・難民キャンプ図書館青年ボランティア(TYV)がつくるTYVバッグが届きます。

【TYVバッグについて】難民キャンプの図書館青年ボランティアが読み聞かせをする会を開く資金集めのためにつくっているバッグです。

支援者
4人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年10月

100,000


応援コース「難民キャンプの図書館を後押し!」

応援コース「難民キャンプの図書館を後押し!」

・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年10月

100,000


図書館にあなたのお名前を掲載します!

図書館にあなたのお名前を掲載します!

・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
・図書館の子どもが描いた絵が届きます。
・難民キャンプ図書館青年ボランティア(TYV)がつくるTYVバッグが届きます。
・図書館にあなたのお名前を掲載します。

【TYVバッグについて】難民キャンプの図書館青年ボランティアが読み聞かせをする会を開く資金集めのためにつくっているバッグです。

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年10月

300,000


応援コース「難民キャンプの図書館を後押し!」

応援コース「難民キャンプの図書館を後押し!」

・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年10月

300,000


子どもたちの表情や声をお届けします

子どもたちの表情や声をお届けします

・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
・図書館の子どもが描いた絵が届きます。
・難民キャンプ図書館青年ボランティア(TYV)がつくるTYVバッグが届きます。
・図書館にあなたのお名前を掲載します。
・図書館の子どもたちからビデオメッセージが届きます。

【TYVバッグについて】難民キャンプの図書館青年ボランティアが読み聞かせをする会を開く資金集めのためにつくっているバッグです。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年10月

500,000


応援コース「難民キャンプの図書館を続ける」

応援コース「難民キャンプの図書館を続ける」

・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年10月

1,000,000


応援コース「難民キャンプの図書館を続ける」

応援コース「難民キャンプの図書館を続ける」

・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年10月

1,000,000


1日、館長になっていただきます!

1日、館長になっていただきます!

・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
・図書館の子どもが描いた絵が届きます。
・難民キャンプ図書館青年ボランティア(TYV)がつくるTYVバッグが届きます。
・図書館にあなたのお名前を掲載します。
・図書館の子どもたちからビデオメッセージが届きます。
・キャンプの図書館・1日館長になっていただけます。

【TYVバッグについて】難民キャンプの図書館青年ボランティアが読み聞かせをする会を開く資金集めのためにつくっているバッグです。
【1日・館長について】館長のメッセージとお名前を、難民キャンプの図書館に一定期間掲示いたします。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年10月

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