ここだけが世界と繋がれる場所--難民キャンプの図書館を続けたい
支援総額
目標金額 2,500,000円
- 支援者
- 182人
- 募集終了日
- 2018年6月29日
この図書館が人びとにとっての新しい光となることを願って
シャンティの菊池です。
6月11日は、学校図書館の日です!
今回は、難民キャンプの学校図書館でがんばる一人の青年をご紹介させてください。ソー・ヤ・ザーさん(以下、ヤ・ザー)といいます。
ヤ・ザーさんは、メラ難民キャンプの中でも極めて積極的に読書推進活動に励む学生の一人です。図書館青年ボランティアとして、そして高等学校の図書室の担当員として活躍してきたヤ・ザーさんに、こうして図書活動に従事するようになったのか、その経緯について聞いてみました。ヤ・ザーさんの図書館に対する思いもぜひ共有できたらと思います。
◇◆◇◆◇
僕はメラキャンプに住んでいます。ミッションスクール(第二高等学校)に通っている学生であり、その学校図書館の担当員でもあります。そして、図書館青年ボランティアのメンバーとしても、シャンティともに活動する機会を得ています。本当に感謝しています。僕の人生の中でこのような機会を持つことができるなんて夢にも見たことがなかったからです。そして、僕は子どものころから図書館に興味がありました。ミャンマーで勉強している時でさえも、本を見つけに図書館に行っていました。僕は、いつか自分自身で図書を管理しよう、自分の部屋に自分の図書館を持とうと心に決めています。
メラ難民キャンプにたどり着いたとき、僕は自分の人びとを助けるつもりでした。そして学校で勉強している時に、学校図書館がここにもあるのだということを知りました。その図書館には図書館員が見当たりませんでした。僕はたくさんの本を読むことができるのでうれしくなると同時に、図書を責任持って管理する人が誰もいないので本状態が悪化していることにも気づきました。僕は何か手助けをしたいと思いました。ですが、自分はまだとても小さかったために必要なスキルを持ち得ておらず、手助けをできる機会がありませんでした。
3年生を終えて、そのミッションスクールで4年生に進み、僕は勉強しながらも学校図書館に行くように努めました。そこで僕は、図書館が短時間だけ開館していて、すぐに閉館してしまうことを知りました。図書館を管理する担当者がいないので、このような状態が続いていたのです。
しかし学生全員の中でも特別に、僕は図書館が閉まっている時でさえも読書をするために図書館に行けるという機会を先生や学生から得ることができました。つまり、僕は図書館で読書をするための鍵をもらって、読書が終わったらその鍵を返却するということです。しばらくすると、僕が言われたとおりのことを行っていたので、多くの先生や学生が僕を信頼するようになりました。僕は読書を終えると鍵を返却し、必要なときは取りに行くのです。
その後、少しして僕は校長先生に、
「図書館は開館しないのですか。僕たちは新しい本を読みたいです。」
と尋ねました。しかし校長先生は、多くの課題があると答え、それは、学校への支援が減少していること、そしてほかに様々な側面から難しいということを言いました。
僕が校長先生にこのようにお願いしたので、のちに校長先生は僕たちの学校図書館のために学校図書館を担当する先生をなんとか見つけようとしました。そうして僕たちの先生は図書館をなんとか管理しようとしました。しかし、先生たちも時間がありませんでした。つまり、図書館はまた閉まってしまったのです。
その後僕は9年生になり、校長先生が僕のところに来てこう言いました。
「君をこのようにしましょう。そう、図書館の管理を手伝ってくれますか。」
僕はその時、考えておきますと返答しました。そして家に帰って自分自身で考えたことは、このような仕事の機会は僕には向いていない、ということです。なぜなら世界では、そして単純に僕の周りでも、図書館の仕事は学生のものではなく、先生や図書館員が受け持つ仕事だということだからです。そのため僕はこの仕事には適しておらず、僕がすべきことではないと思ったのです。
しかし内面で自分を駆り立て続けるものがありました。僕はこれをしなければならない、これはなんとも最高の機会なのだから、と。そして校長先生もそうすることを僕に勧めているのです。そして僕は、このような機会を得たのでやってみようと思い直しました。というのも、僕はかつて、自分はたとえどこいようともベストを尽くすのだ、ということを自分自身の心に決めていたからです。これが僕が校長先生に「やります。」と返事をした理由です。そして校長先生は――富める者は召使に才能を与える。5つの才能、2つの才能、1つの才能を、と聖書で言われているように―――校長先生はその1つを僕に分け与えてくれ、励ましてしてくれたのです。だから僕は行うのです。
しかし僕は、これを成し遂げるスキルは何も持ってはいません。誰もこれをどのようにしたらいいのか教えてはくれません。僕は何をすべきか考えていましたが、分かりませんでした。僕は祈り、そして何度も何度も考えました。そうして見えてきたものを実行しました。多くのコミュニティ図書館の図書館員の人たちとつながり、アドバイスを求め、どのように行っているのかを見学し、それを取り入れ自分自身のアイデアに適合させていくことです。このようにして、自分自身のアイデアでそれをやってみました。
この仕事を始めて最初の年は、多くの困難がありました。でも後に、ともに働くための6人の友人を校長先生が紹介してくれました。この6人で全力で事に当たったので、正直なところ休む暇もありませんでした。その期間は懸命に取り組み、努力しました。図書の登録も、一歩一歩進めました。僕たちの学校では学生は学生カードを持っています。そのため、学生が図書館にきて本を借りるときはその図書カードを登録しました。とはいってもこのシステムはまだ完全ではありません。
僕たちは今も、さらに次にすべきことを見つけようと、コミュニティ図書館から学ぼうとしています。何をどのようにして図書館を管理しているのかについてです。僕はこれについてさらに多くを学ぼうと努めています。そしてすべてのニーズに応えるためには、校長先生の存在がとても重要です。彼は僕を支えてくれる人だからです。例えば、彼はいつも僕がパソコンで文字を打つときや印刷をするときに助けてくれます。助けを求めたときには、彼はいつも僕を支えてくれます。また彼は、どのように改善し、よりよく行っていくかについてのアドバイスをくれるなど、僕を励ましてくれます。僕も周りから学ぼうとします。そして、校長先生か僕を図書館青年ボランティア(TYV)につなげてくれたので、僕は今、コミュニティ図書館の図書館員とともに働くチャンスも得ています。
僕の学校に来て学校図書館を除いてくれる訪問者を見ると、とてもうれしくなります。僕は感謝しています。さらにシャンティにも、強い感謝の気持ちを伝えたいです。僕を支えてくれ、いや、僕だけではなく、僕の学校を様々な部分で支えてくれていることについてです。僕たちの学校図書館は、改善されました。以前は学生の中で2%しか読者がいなかったのが、今では25%にも達しています。そのため僕はとてもうれしいですし、将来さらにこの読者率が高まることを望んでいます。
神様があなたに恵みを与えてくれることをお祈りし、僕はまた僕の人びとのために挑戦し続けようと思います。僕のスキルと能力に応じて、僕はできることをするつもりです。また、僕たちが今行っていることは、僕たちの勝利や成功のためだけではなくて、僕たちは価値ある人間になるのだ、僕たちが持っているものを僕たちは他の人びとと分かち合うことができるのだ、ということを僕の友達に伝えます。もし僕たちが困難に直面したとしても、ともに向き合うのです。そして幸せなときは、ともに喜びを感じるでしょう。僕たちはともに同じ経験を経るのです。
神の恵みのおかげで、僕たちのより多くの人びとが僕たちの図書館に興味を持ってくれています。以前は6人の学生だけでともに図書館活動をしていました。しかし今は、22人がともに働いています。そして僕は、その図書館担当者のリーダーです。僕はすでに2年間、図書館担当者を務めています。神の恵みによって、今日は教員向けの学校図書研修会に参加する機会を得ています。僕はその研修会では唯一の学生ですが、この機会にとても喜びを感じています。これは忘れられない日となるでしょう。
そして僕は自分の将来のために、挑戦します。シャンティにはすべての面において支えていただき、感謝しています。引き続きサポートをしていただけることを願っています。今、学校図書館のために働いている中で、まだ多くのニーズが僕たちの図書館にはあります。しかし神様が僕を助けてくれ、ともに歩んでくれることをお祈りします。そしてあなたへもお祈りします――神様があなたたち皆に恵みをあたえてくれますように。
(インタビュー:2017月7月14日)
◇◆◇◆◇
学校図書館は「New Light Library」と名付けられました。ヤ・ザーさんはこの名前の意味について教えてくれました。
「図書館は、貴いものが集められた場所と定義することができます。もしある人が何か貴重なものが欲しいのであれば、その人は図書館に来る必要があるのです。つまり、図書館が集めた貴重なものとはお金や富などではなく、学びの集結する場なのです。そうして僕たちはこの図書館を『新しい光』と名付けました。なぜなら、私たちは皆、光が必要です。誰も光なしには生きられないのです。古い光が去った時、新しい光が到来します。僕たちは、この図書館が人びとにとっての新しい光となることを願っています。そしてそれは僕たちの学校にとって、僕たちの両親にとって、そして僕たちの先生方にとっての新たな光となるでしょう。僕たちの図書館に来る皆にとっての新たな光となるでしょう。そうして僕たちの図書館に来る誰もが、新しい光を受け取るのです。そのため、僕たちはこの図書館の名前を『新しい光』とすることを望んでいます。」
また、外部からの支援に頼るだけでなく、ヤ・ザーさんたちは学校図書館を支えるために自らファンドレイジングにも取り組んでいます。仲間と協力して手作りのカレンバッグなどを売り、学校図書館活動を運営するための費用にしています。
「図書館には意味があります。貴きものが集まった場所なのです。必要なものはそろっています。あとはそれを探しに、そして読みに来るだけです。そうしてあなたは貴重なものを得られるのです。図書館は学校にとってもそうであるように、コミュニティにとっても非常に有益です。図書館が存在するからこそ、社会は発展します。図書館のない学校は息絶えた学校同然です。僕たちの学校に図書館があるからこそ、僕たちの学校は生きた学校であり、発展し続ける学校であれるのです。」
難民子ども文化祭では、学校図書館で活動する仲間とともにカレンの伝統的な踊りのパフォーマンスを披露してくれました。
私の大先輩である渡辺有理子さんより「学校図書館」という応援メッセージをいただいております。学校図書館の日に併せ、ぜひご覧いただきたいです。
引き続き、応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!
リターン
3,000円
応援コース「難民キャンプの図書館を後押し!」
・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
- 支援者
- 94人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年10月
10,000円
応援コース「難民キャンプの図書館を後押し!」
・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
- 支援者
- 48人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年10月
10,000円
図書館から、子どもが描いた絵が届きます!
・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
・図書館の子どもが描いた絵が届きます。
- 支援者
- 15人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年10月
30,000円
応援コース「難民キャンプの図書館を後押し!」
・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
- 支援者
- 17人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年10月
30,000円
図書館から、バッグが届きます!
・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
・図書館の子どもが描いた絵が届きます。
・難民キャンプ図書館青年ボランティア(TYV)がつくるTYVバッグが届きます。
【TYVバッグについて】難民キャンプの図書館青年ボランティアが読み聞かせをする会を開く資金集めのためにつくっているバッグです。
- 支援者
- 4人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年10月
100,000円
応援コース「難民キャンプの図書館を後押し!」
・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年10月
100,000円
図書館にあなたのお名前を掲載します!
・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
・図書館の子どもが描いた絵が届きます。
・難民キャンプ図書館青年ボランティア(TYV)がつくるTYVバッグが届きます。
・図書館にあなたのお名前を掲載します。
【TYVバッグについて】難民キャンプの図書館青年ボランティアが読み聞かせをする会を開く資金集めのためにつくっているバッグです。
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年10月
300,000円
応援コース「難民キャンプの図書館を後押し!」
・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年10月
300,000円
子どもたちの表情や声をお届けします
・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
・図書館の子どもが描いた絵が届きます。
・難民キャンプ図書館青年ボランティア(TYV)がつくるTYVバッグが届きます。
・図書館にあなたのお名前を掲載します。
・図書館の子どもたちからビデオメッセージが届きます。
【TYVバッグについて】難民キャンプの図書館青年ボランティアが読み聞かせをする会を開く資金集めのためにつくっているバッグです。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年10月
500,000円
応援コース「難民キャンプの図書館を続ける」
・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年10月
1,000,000円
応援コース「難民キャンプの図書館を続ける」
・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年10月
1,000,000円
1日、館長になっていただきます!
・心を込めたお礼のお手紙が届きます。
・活動報告が届きます。
・図書館の子どもが描いた絵が届きます。
・難民キャンプ図書館青年ボランティア(TYV)がつくるTYVバッグが届きます。
・図書館にあなたのお名前を掲載します。
・図書館の子どもたちからビデオメッセージが届きます。
・キャンプの図書館・1日館長になっていただけます。
【TYVバッグについて】難民キャンプの図書館青年ボランティアが読み聞かせをする会を開く資金集めのためにつくっているバッグです。
【1日・館長について】館長のメッセージとお名前を、難民キャンプの図書館に一定期間掲示いたします。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年10月