支援総額
目標金額 10,000,000円
- 支援者
- 623人
- 募集終了日
- 2021年2月26日
「無農薬」ではなく、想いの詰まった食を
大豆栽培で生計を立てるなら無農薬栽培はもってのほか。薬をたくさん使用しながら大規模栽培し、コンバインで大量生産していくのが普通のやり方です。
誤解のないように最初に言っておくと、農薬=毒=病気とは思っていません。ただ、食を提供する側として、自分が思う可能な限りの安全をとりたいから薬を使用しない道を選びました。
それは私たちのように悲しい思いをしてほしくないからです。
写真は東日本大震災の2年前の2009年。まだ横浜に住んでいた頃、年少になった息子は急に顔がむくみだしました。
二重だった目が一重になり、全体的に腫れぼったい感じ。「寝起きだからかな?」「成長したのかな?」ぐらいにしか思っていませんでしたが、このあと保育園からもらった尿検査の結果から事態が急変します。
血尿:+4 蛋白尿:+4
普通は多くても「+3」と書くところを「+4」。
「とにかくすぐに病院へ」という結果です。
「何かの間違いでは?」と思いながら病院へ行くと「すぐさま検査入院を」と言われます。腎臓の病気でした。
幸いなことに病院は母親が添い寝ができるということでしたが、共働き世帯にとってはかなり難しいことで、下の娘もまだ1歳ということもあり、生活が突然めちゃくちゃになりました。
それでもまだ「うちの子に限って大丈夫」と思っていました。
1週間ごとに出る検査結果。毎回「今回で退院」と思いながら話を聞きにいきましたが、どんどん悪い展開になっていきます。1ヶ月後、その病院では手に負えないとわかり、地下鉄で30分のいわゆる難病センターへ転院。
毎日30分地下鉄に揺られて面会に行く日々。ここでも「うちの子に限って大丈夫」という根拠のない期待は検査結果を聞くたびに裏切られました。
何度も何度も検査をした末、小さな体にカテーテルを刺し、直接腎臓の組織を採取することでようやくつけられた病名は「IGA腎症」。インターネットで調べてみると一番見たくなかった文字が目に入ってきました。
「難病」
原因不明、治療方法は確立されていないとのこと。よい経過をたどったという報告がいくつかあるという、ステロイドを大量に投与する治療はあまり効果もなく、顔の形だけがどんどん変わっていきます。何をされているかわかっていない無邪気な子供の姿は見ていて本当に辛いものでした。
特に辛かったのは病院に大人が泊まれなかったこと。
毎日午後から面会が許されますが、20時になったら「行かないで〜!!」と泣き叫ぶ息子を振り払うように家に帰らなければなりません。
地下鉄に揺られながら、がんばっている息子を置き去りに、背中を向けてどんどん離れて行く感覚。時に「非情」にならなければいけないほど、それは過酷な帰り道でした。
親が泊まれないのは厳しい規則ですが、小児病棟にいるのはステロイドを投与され免疫機能が下がった子供達です。病棟は厳重に隔離されており、その子達を守るための止むを得ない規則でした。
ある日、新しく同じ大部屋に入って来た子がインフルエンザを発症し、うちの子供が大部屋ごとたった一人にされて隔離されたことがありました。病院から連絡を受けて顔面蒼白で会いに行くと、感染しないように帽子・エプロン・マスクの完全防備での面会・・・
当然といえば当然の処置ですが、親にまでバイキン扱いされているような対面は申し訳なくて悔しくて・・・そんな気持ちをよそに、息子は嬉しそうに今日読んだ絵本のことを教えてくれるのでした。
親として何もしてあげられることができず、なんでも治せると思っていた西洋医学はあてにならず、ワラをも掴みたい想いで毎朝神社にいきました。他にもいろんなことを試したり話を聞いたり調べたり・・・
そんな時、保育園の先生達がこんなものをもって病院を訪れてくれました。
クラスのお友達がうちの息子と遊んだ日々を思いながら「またあそぼう」「ずっとともだちだよ」とメッセージを書いて送ってくれたのです。
すっかり病室に取り残されてしまった息子でしたが、みんなしっかり覚えていてくれました。
こんなにたくさんの子たちが想ってくれている。 だからきっとよくなる。
・・・なんの根拠もありませんが、そう信じる勇気をもらいました。
「想い」という、科学では馬鹿にされてしまうようなこと。科学は何でもできる、人間は何でも治せると信じていた自分を恥じながら、「感謝」で涙が止まりませんでした。
そんなみなさんの甲斐あってか、半年後に行なった扁桃腺摘出手術のおかげでみるみる状態はよくなり、宮崎に転居してからもよい先生にめぐまれ、3年間の薬の服用、服用終了してからの経過観察も順調に経過。
今では寛解(かんかい)状態となって(完治はありません)、来年はなんと高校生です。
「原因不明」ということでしたが、私の中には大きな後悔が残りました。「食に原因があったのではないか」と。確信はありませんでしたが、後戻りできるならもどりたいと何度も思ったものです。
もちろん当時から「なるべく」無農薬、減農薬という感じで気をつけてはいたのですが、、やはり考えが甘かったのではないか…とたくさんたくさん後悔しました。どこかで「先進の医療技術があるから大丈夫」という保険を感じていた気もします。
だから今、こうして自分が畑に立ち、まさかクスリを使おうなどとは思いません。発達段階の幼児が食べて影響があるかどうかなど、調べようがありません。危険かどうかわからないように、安全かどうかもわからない。
「うちの子に限って大丈夫」「万が一病気になっても大丈夫」
・・・そう都合よく科学を信じ、目に見えない大切なものをどこかバカにしていた自分に原因があります。
大切な人と突然会えなくなってしまう悲しさを知っていたら、これほど気をつけたいことはありません。一緒においしくごはんを食べられるって本当に幸せなことです。
効率を優先するあまり見失ってしまう大切なこと。多くの人は何か異変があってから気づきます。 当然のことですが、ここくが作っているものは私たち家族も食べているものです。
あの時、一人欠けてしまった寂しい食卓を思い出しては、全員揃っている食卓には豊かな食を並べたいと思っています。「無農薬」という無機質なものではなく、想いが詰まったおはなしのある食べものを。
これからもそれを待ってくれている人のために、このおはなしの詰まった古代大豆を守り、たくさんの食卓を豊かにできたらと思っています。
(ここまで読んでくださってありがとうございました)
リターン
5,000円
サンプル支援A|ごはん豆+コンセプトブック
古代大豆を水戻しなしで白米と炊くだけで手軽に食べられる「ごはん豆」サンプル(2合分)と、古代大豆に出会った物語を収めたコンセプトブックを郵送でお送りいたします。
<お送りするもの>
・ごはん豆(2合分)
・コンセプトブック(14P)
・お礼状、ごはん豆の食べ方
- 申込数
- 28
- 在庫数
- 1971
- 発送完了予定月
- 2021年4月
5,000円
食べて応援A|プレゼントにも最適!ここく全商品サンプルセット
ここくの全商品のサンプルが楽しめるだけでなく、贈答用としても使用できる箱入り(包装付き)セットです。
<お送りするもの>
・コンセプトブック
・本染手拭い
・お礼状
・ごはん豆(コリコリ香ばし豆ごはん:2合分)
・ごはん麦(プチプチ麦ごはん:2合分)
・きょうははんなりお豆はん(ほんのりピンクの古代黒豆ごはん:2合分)
・むかし麦茶(出がらしも食べられるピンク色麦茶:2リッター分)
・古代大豆で仕込んだ麦味噌(全て自社原料・無添加仕込:100g)
・沖の潮 (自社製造・沖の海水→平釜薪炊き:30g)
・大麦粉(ホワイトソースの素:30g)
- 申込数
- 468
- 在庫数
- 531
- 発送完了予定月
- 2021年4月
5,000円
サンプル支援A|ごはん豆+コンセプトブック
古代大豆を水戻しなしで白米と炊くだけで手軽に食べられる「ごはん豆」サンプル(2合分)と、古代大豆に出会った物語を収めたコンセプトブックを郵送でお送りいたします。
<お送りするもの>
・ごはん豆(2合分)
・コンセプトブック(14P)
・お礼状、ごはん豆の食べ方
- 申込数
- 28
- 在庫数
- 1971
- 発送完了予定月
- 2021年4月
5,000円
食べて応援A|プレゼントにも最適!ここく全商品サンプルセット
ここくの全商品のサンプルが楽しめるだけでなく、贈答用としても使用できる箱入り(包装付き)セットです。
<お送りするもの>
・コンセプトブック
・本染手拭い
・お礼状
・ごはん豆(コリコリ香ばし豆ごはん:2合分)
・ごはん麦(プチプチ麦ごはん:2合分)
・きょうははんなりお豆はん(ほんのりピンクの古代黒豆ごはん:2合分)
・むかし麦茶(出がらしも食べられるピンク色麦茶:2リッター分)
・古代大豆で仕込んだ麦味噌(全て自社原料・無添加仕込:100g)
・沖の潮 (自社製造・沖の海水→平釜薪炊き:30g)
・大麦粉(ホワイトソースの素:30g)
- 申込数
- 468
- 在庫数
- 531
- 発送完了予定月
- 2021年4月
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