支援総額
目標金額 10,000,000円
- 支援者
- 623人
- 募集終了日
- 2021年2月26日
デザイナーが農業をはじめた理由
宮崎に移住して10年が経とうとしています。
写真は出店しているところに来てくれた子供たち。移住して来た当初は園児だった子供達も、今では小学校の6年生と中学3年生です。
私は静岡県の浜松市に生まれました。高校を卒業して富山に4年住み、大阪で3年半修行してグラフィックデザイナーになります。その後独学でWEBデザインを勉強して東京へ。
2002年にフリーになってからは大手化粧品会社のWEBサイトをはじめ、ありとあらゆる業種のWebサイトを製作させていただきました。
10年住んだ横浜。新横浜に借りていた事務所では、いつもひとりでパソコンの画面に向かっていました。仕事の報酬は銀行に振り込まれ、増えたり減ったりする数字を追いながら、時間に追われてなんとなく日々は過ぎ去っていきます。
命を削るように睡眠時間を減らし、徹夜をしてつくりあげるものは実体のないデジタル信号でした。
「全てが虚無なのではないか?」・・・時折そう錯覚することもありました。
そんな虚無感を抱えながらいた時、偶然手に取った文庫本。スローフードの本でした。それまで全く「食」というものに関心がなかった私にとって、書かれていた内容は目から鱗のことばかり。
枝豆と大豆って一緒なの?
ミルクのポーションってミルクじゃないの?
カンピョウって夕顔?夕顔って何?
ガリって生姜だったんだ!
・・・とにかく笑ってしまうほど何にも知らず、これまでただ空腹を満たすためだけに食べ物を口にしていた自分に気がつきました。「食べる」って、ものすごく「生きる」に直結していることなんだ。。
その時、「食」の向こう側に自分の虚無感を埋めてくれる何かがある気がしたのです。
食にまつわる多くの社会問題についても初めて知ることとなり、「伝える」仕事をしている以上、こうした意義あることを伝えられたらどんなにやりがいがあるだろうとも感じました。
そこで感じた一番大きなことは、「ずっと一人」と思っていたこと。
食べているものには本当はたくさんのおはなしがあって、いろんな人がいろんな想いで作っているものなのに、何も知らずに食べているとそれは単なる物質になってしまう。
自分の体はまるで機械のようで、それを充電するように物質を食べていると、たちまち一人きりになってしまう。本当はいろんな人に感謝しながら食べて、生きているはずなのに。いろんな人に囲まれて生きているはずなのに。
それから食に関する本を片っ端から読むようになり、食の情報を網羅するサイトを作ったりもしましたが、やはり情報だけ画面越しに見ていても本当に大切なことは何もわからなかったのです。気づけば自ら畑に立ち土に触れたくなっていました。
2006年ごろ、ひそかに妻のふるさと宮崎への移住を決め、5年の準備期間を経て、あと1年で移住!という2011年3月11日、東日本大震災が起きました。子供たちを連れ最初は一時避難のつもりで宮崎にきましたが、結局移住の計画を1年前倒しする形で義理の母のところに転がり込むことに。
横浜の事務所など全て引き払って急遽やってきた宮崎。保育園や子供の病院、仕事など、いろいろ環境が落ち着いたころから念願だった農業研修へ。1年後に自分で畑を借りて2013年5月に「ここく」が生まれました。
横浜でネットを通じて集めていた情報と、実際に自分が土に触れて感じること、現場で見えてくる景色はまるで違っていました。それまで自分が調べていた知識はほとんど役に立たず、自然というものと向き合うことの意味を体で感じる毎日です。
「デザインと農業はまったく違うのに、どうして農業に?」
とよく聞かれます。
「デザイナーなんですか?それとも農家さんですか?」
とも。
「デザイナー」として私を捉えている方は「農業は半分趣味でやっている」と思っているでしょうし、逆に「農家」として捉えている方は一切デザインには興味を示しません。それだけ両者は全然違うカテゴリーとして存在していると思います。
でも、私は両方とも同じ目的でやっています。それは両方とも「ものづくり」であり、「喜ぶ人の顔がみたい」ということ。
デザイナー時代はメーカーやプロダクションの担当者の方の喜ぶ顔が見たくて、そしてできればそのデザインを受け取るお客さんの顔も見たいと思ってがんばっていました。農業になってからもそれは同じで、やはりお客さんが喜んでくれるのが嬉しくてやっています。
また、デザイナーとして農業を見たときに見えてくる課題、農家や事業者としてデザインを見たときに見えてくる課題があります。どちらも本当に大きな課題で、これ以上やりがいのあるものはありません。
どちらの課題も解決するまではとても時間がかかるでしょう。そういう意味でも、今この大豆の収穫による体調不良で農業をリタイアするわけにはいかないと思います。
この10年間で少しずついろんなことが変わってきていると思います。多くの人に喜んでもらいながら引き続きこの課題に取り組ませてください。みなさんの力を貸していただければ幸いです。
リターン
5,000円
サンプル支援A|ごはん豆+コンセプトブック
古代大豆を水戻しなしで白米と炊くだけで手軽に食べられる「ごはん豆」サンプル(2合分)と、古代大豆に出会った物語を収めたコンセプトブックを郵送でお送りいたします。
<お送りするもの>
・ごはん豆(2合分)
・コンセプトブック(14P)
・お礼状、ごはん豆の食べ方
- 申込数
- 28
- 在庫数
- 1971
- 発送完了予定月
- 2021年4月
5,000円
食べて応援A|プレゼントにも最適!ここく全商品サンプルセット
ここくの全商品のサンプルが楽しめるだけでなく、贈答用としても使用できる箱入り(包装付き)セットです。
<お送りするもの>
・コンセプトブック
・本染手拭い
・お礼状
・ごはん豆(コリコリ香ばし豆ごはん:2合分)
・ごはん麦(プチプチ麦ごはん:2合分)
・きょうははんなりお豆はん(ほんのりピンクの古代黒豆ごはん:2合分)
・むかし麦茶(出がらしも食べられるピンク色麦茶:2リッター分)
・古代大豆で仕込んだ麦味噌(全て自社原料・無添加仕込:100g)
・沖の潮 (自社製造・沖の海水→平釜薪炊き:30g)
・大麦粉(ホワイトソースの素:30g)
- 申込数
- 468
- 在庫数
- 531
- 発送完了予定月
- 2021年4月
5,000円
サンプル支援A|ごはん豆+コンセプトブック
古代大豆を水戻しなしで白米と炊くだけで手軽に食べられる「ごはん豆」サンプル(2合分)と、古代大豆に出会った物語を収めたコンセプトブックを郵送でお送りいたします。
<お送りするもの>
・ごはん豆(2合分)
・コンセプトブック(14P)
・お礼状、ごはん豆の食べ方
- 申込数
- 28
- 在庫数
- 1971
- 発送完了予定月
- 2021年4月
5,000円
食べて応援A|プレゼントにも最適!ここく全商品サンプルセット
ここくの全商品のサンプルが楽しめるだけでなく、贈答用としても使用できる箱入り(包装付き)セットです。
<お送りするもの>
・コンセプトブック
・本染手拭い
・お礼状
・ごはん豆(コリコリ香ばし豆ごはん:2合分)
・ごはん麦(プチプチ麦ごはん:2合分)
・きょうははんなりお豆はん(ほんのりピンクの古代黒豆ごはん:2合分)
・むかし麦茶(出がらしも食べられるピンク色麦茶:2リッター分)
・古代大豆で仕込んだ麦味噌(全て自社原料・無添加仕込:100g)
・沖の潮 (自社製造・沖の海水→平釜薪炊き:30g)
・大麦粉(ホワイトソースの素:30g)
- 申込数
- 468
- 在庫数
- 531
- 発送完了予定月
- 2021年4月
夜の世界で孤立・困窮している女性たちに、必要な支援を届けたい
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- 177人
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- 1,009,000円
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- 140人
- 残り
- 74日
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- 40,692,000円
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- 14日
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- 120,000円
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