プロジェクト概要

2013年12月に水門が開放されるはずだった諫早湾。そのはずが堤防は閉め切られたまま、宝の海と言われた有明海全体が大きな被害を受けています。今回諫早湾を主題として、人間と自然との関係を考えるファンタジー劇を、九州第一の都市、福岡市で上演します!

 

はじめまして。演劇企画フライウェイ代表の飯島明子と申します。私は磯や干潟のベントス(水底で生きる生物の総称、貝やカニ、ゴカイの仲間など)の生態学の研究を20年ほど続け、2013年から日本ベントス学会諫早湾検討委員をつとめています。諫早湾では1997年の潮受け堤防閉め切りにより、ベントスも魚も激減しました。諫早湾だけでなく、かつて「宝の海」と呼ばれた豊穣な有明海全域で深刻な漁業被害が出ています。しかしこの現状の報道は全国的にほとんどなされていません。

 

私は生態学を研究してきた者として、環境問題に特化した演劇活動を続けています。この諫早湾の問題を、演劇で表現したい。そう企画しています。2013年には東京で公演を行い、諫早湾の近くからわざわざいらしたお客様からは「ぜひ九州でも公演を行って欲しい!」という嬉しいお言葉をいただきました。

 

今回、有明海沿岸の福岡県で公演を行います。ですがそのための準備資金や移動費が大幅に不足しています。堤防締め切りにより失われた諫早湾の事実をみなさまに届けたい。どうか暖かいご支援を頂けないでしょうか?

 

(潮受け堤防閉め切りで壊滅した諫早湾奥の干潟。それを舞台にした演劇!)

 

 

海の宝と言われた諫早湾。なぜ豊富な生態系が壊されたのか?

 

諫早湾奥部には、大潮の干潮で現れる遠浅の干潟が29平方kmもありました。干潟はベントスの生息場所として重要で、このベントスたちと干潟の泥にすむ細菌によって水質が浄化されているのです。諫早湾ではさらに、現在の日本沿岸で絶滅の危機に瀕しているハイガイ、アゲマキ、ムツゴロウなどが多数生息し、秋に紅葉する珍しい海浜植物のシチメンソウの大群落もありました。そして沖合には高級な寿司ネタとしても有名なタイラギ(平貝)の漁場がありました。

 

諫早湾の奥を干拓して水田にする計画は、戦後間もない食糧難の時期に立てられたものです。しかし1970年代から減反のため水田の増設は不要になりました。けれども計画は止まりませんでした。工事の目的は次々と変更されながら、1989年に干拓工事着工、1997年にはついに湾奥部全部が鉄の板で閉切られてしまいました。1997年から2013年に至るまで、生物学の研究者組織(日本生態学会、日本魚類学会、日本ベントス学会、日本鳥学会など)は、何度も「潮受堤防の水門を開放して諫早湾内を海にもどすべき」と提言してきましたが、報道さえされませんでした。

 

                 (佐賀県に残るシチメンソウの群落)

 

 

有明海に関わる方の悲痛な叫びが今回の公演の元になりました。

 

諫早湾の潮受堤防が閉切られたことにより、堤防のすぐ外側だけでなく、有明海の奥部までも夏に海底の酸素が減り、貝やカニや底魚の水揚げが年々減少していきました。堤防工事前には見られなかった赤潮が頻発するようになり、ノリ養殖業も大打撃を受けています。「あと何人死んだら、門は開くとですか!」仲間が自死したノリ漁師さんは、こう叫んだといいます。

 

 

 

「よみがえれ!有明海」そんなキーワードを元に多くの方と1つの演劇を作り上げました。

 

「よみがえれ!有明海」は、諫早湾の潮受け堤防の水門を開けるための訴訟の名でもあります。福岡高裁での確定判決で原告団(漁業者側)は勝訴しました。5年間にわたる水門開放と影響評価調査が行われるはずでした。しかし開門期限の2013年12月、確定判決は履行されず、今もまだ水門は海水を閉め出し、陸側からの汚水を海に流すためだけに開けられています。

 

このような状況の中、私たちは開門期限の12月に環境演劇『有明をわたる翼』を東京で上演しました。この演劇は「よみがえれ!有明海」訴訟弁護団の堀良一弁護士と私、演出家の野崎美子さんの3人で脚本を書き、野崎さんが演出してプロの俳優の皆さんが演じたものです。漁師町に生きる人々と、ベントスや鳥や昆虫の物語が交錯するドラマです。私たちは『有明をわたる翼』を通して、諫早湾で起きている問題と、人間以外の生き物たちにも言い分があるということをお客様たちに知っていただきたい、そして演劇そのものも楽しんでいただきたいと考えました。

 

         (『有明をわたる翼』東京初演舞台。井手洋子撮影)

 

 

東京公演はとても好評で、九州からいらしたお客様には「九州でぜひ上演してほしい」という熱いコールをいただきました。報道が少ない中で「忘れられた環境被害」の一つになってしまわないように、私たちはまたこの演劇を上演したいと思います。

 

日時は2015年12月19日(土)、公演の場所は福岡市でも交通の便の良いアクロス福岡のイベントホール、昼公演(12時〜)と夜公演(17時〜)の2回、2時間ほどの演劇です。キャスト、演奏者、スタッフもすべて決定しました。

 

しかしキャスト・演奏者・スタッフともに首都圏在住なので、福岡まで行く交通費と宿泊費がかかります。劇場を借りる費用も、チラシ作成などの広報費も必要です。有料公演とはいえ、満席になったとしても現時点で400万円近い赤字が見込まれています。その中の劇場費・交通費と宿泊費・広報費の一部、150万円を支援していただきたく、お願い申し上げます。

(本公演のチラシです。思いを持った仲間と一緒に演劇を作り上げました)

 

 

諫早湾の真実や関わる方の思いを、演劇で表現し多くの方に届けたい!

 

皆様のご支援によりこの演劇を成功させ、一人でも多くの人が諫早湾の水門開放に注目して有明海の漁師さんたちを応援していただければ、また人間以外の干潟の生き物たちの声なき声に耳をかたむけていただけるようになれば、私たちにとってこの上ない幸せです。この演劇を九州第一の都市である福岡市で上演するために、ご支援をたまわりますようお願い申し上げます。

 

                    (シオマネキ。多留聖典撮影)

 

 

◆◇◆◇◆◇◆ 引換券について ◇◆◇◆◇◆◇◆
ご支援いただいた皆様にはお礼に下記引換券をお送りします。

3,000円を支援していただいた方対象

・公演写真入りお礼状
・干潟にすむ生物写真の絵葉書2枚。

 

5,000円を支援していただいた方対象

・公演写真入りお礼状

・干潟にすむ生物写真の絵葉書2枚。

・有明海特産焼き特産海苔10枚

 

10,000円を支援していただいた方対象

・公演写真入りお礼状
・干潟にすむ生物写真の絵葉書2枚。
・「バリトン界の貴公子」加耒徹さんが歌う主題歌など美しい舞台音楽を収録したCD1枚。

・加耒徹さんの舞台写真

 

30,000円を支援していただいた方対象

・公演写真入りお礼状
・干潟にすむ生物写真の絵葉書2枚。
『有明をわたる翼』東京初演舞台のDVD1枚。

 

50,000円を支援していただいた方対象

・公演写真入りお礼状
・干潟にすむ生物写真の絵葉書2枚。
・『有明をわたる翼』東京初演舞台のDVD1枚
・舞台音楽CD
・『有明をわたる翼』東京公演DVD
・『有明をわたる翼』朗読版(1時間、非売品。2015年10月上演予定)CD1枚。
・干潟生物限定お楽しみグッズ1個。

 

 


最新の新着情報