精神疾患を抱える方たちの一人暮らしを応援したい。

▼自己紹介

　特定非営利活動法人トモニです。私達は東京都立川市で精神障害者の方たちと調理パンや手芸品を作り、販売しています。法制度上は就労継続支援B型という福祉施設になります。

　2013年5月に事業を開始から9年を過ぎました。いろいろな人が、それぞれの生き辛さを抱えながらも通所してくれています。

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

　皆様は”社会的入院”という言葉をご存じでしょうか。社会的入院とは、入院患者に対して「医学的に入院の必要性がなく在宅で療養できる状態にあるにも関わらず、支援の担い手の不在や家庭の拒否、住む場所がないことにより病院から退院することが出来ない状態」を指します。

　社会的入院は以前からも問題視されていて、事実東京都内の精神科景には、退院先、つまり住む場所がなかなかみつからずに、長期の入院期間になることがあげられます。「同じ時代を生きている人の中に、治療の必要がないのに長い間、精神科病院での生活を強いられている人たちがいる。この状況を嫌だな」と感じました。

 

"治療行為が行われないのに5年、10年、あるいはそれ以上入院されている方がいる。自分がもし同じ立場だったら耐えられない。"

 

　そこで私たちは入院されている方の住む場所がないことに着目し、グループホームという精神科病院から退院される方の入居型の生活支援の場を2021年10月に開設します。社会的入院の解消に少しでも寄与できればと思っています。

 

 

▼プロジェクトの内容 　

　長期間の精神科病院への入院は、その人の生きる力を低減させてしまいます。

しかし、一人で生活することに不安があっても、相談できる人や場所があれば、退院できる人はたくさんいます。

　ですが、上記の通り精神科病院の中で想像を絶するような長い期間入院されている方がいます。もっと言えば、入院中にそのまま亡くなるケースも少なくありません。

障害を抱えながら一人で生活することは私達が想像する以上に困難が多々あります。しかし、できます。たとえ困難があったとしても、人には力があるのです。

　その力を獲得するためにも、まずはグループホームに入居して一人暮らしに慣れ、地域の中で安定した生活が送れ人生が豊かになるように、お手伝いをします。 　

　ご支援については、グループホームの交流室（みんなが集まる場）のテレビ、冷蔵庫、洗濯機など備品の費用などに充当させていただきます。  

 

 

　◎グループホーム 外観

 

　◎グループホーム 交流室 居間

（こちらの部屋で入居者様が過ごしやすくなるような備品を購入予定です。）

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

　今回のグループホームを拠点として、一人でも多く、一日も早く、地域に退院していただきたいと思っています。福祉関係者だけでなく、法律家の方とも連携し、退院のお手伝いをしていきます。空き家、空きアパートなども含めて、みなさんが退院して住む場所を増やしていきます。

 

 

【プロジェクト終了要項】

●運営期間    
2021年10月1日～2023年9月30日（更新有）

●運営場所    
東京都立川市

●運営主体    
特定非営利活動法人トモニ

●運営内容詳細    
精神疾患等を抱えている方たちの一人暮らしを応援するため、2021年10月1日に精神障害者を対象とするグループホーム(7部屋）を開設し、運営します。
　この運営に必要なパソコン等の備品を購入します。