コンゴ民主共和国でミシン工房を建設し、廃プラ削減につなげたい

コンゴ民主共和国でミシン工房を建設し、廃プラ削減につなげたい

支援総額

782,000

目標金額 600,000円

支援者
106人
募集終了日
2021年12月2日

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プロジェクト本文

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▼自己紹介

 

コンゴ民主共和国キンシャサで 廃プラスティック問題を解決し、雇用を作りたい! ミシン工房設置にご協力を!
 

 

こんにちは。わたしは現在アフリカのコンゴ民主共和国の首都キンシャサに暮らしています清水直子と申します。キンシャサでアフリカプリント布のエコバッグなど布小物を作り、日本で販売するプロジェクト「Kotonga Kitoko(コトンガ キトコ」を主宰しています。Kotongaはキンシャサの人々が話す現地語リンガラ語で針仕事の意味。Kitokoは「素晴らしい」「美しい」「美味しい」などを意味します。コンゴの人々のファッションセンスと縫製技術で「素晴らしい製品」をつくることと、「針仕事によって人々の生活を素晴らしいものにする」ことを目指して、この名前をつけました。

アフリカプリントのエコバッグ

 

 コンゴ民主共和国は美味しい郷土料理や、コンゴルンバの音楽・ダンスなどたくさんの魅力を持っていますが、一方で「最貧国」の一つと言われています。そのコンゴで生活できる収入を得られる仕事をつくることと同時に、廃プラスティック問題を解決することがプロジェクトの大きな目標です。

 キンシャサの下町はどこもゴミだらけで、特に川や用水路がペットボトルなどのプラスティックゴミで埋められ、雨が降る度にそこからあふれ出た水で多くの道路が洪水のようになってしまいます。これでは外出もままならず、人々の活動全般が停滞します。

また下水が街に溢れるということは衛生的にも劣悪な環境を作ります。コンゴの5歳未満の子ども1000人あたりの死亡数が119人にも上るのは、こんな不衛生な環境も原因の一つと言えます。

このゴミ問題は市民のマナーの問題と言うより、国の財政が貧しいため、行政によるゴミの収集や処理がまともにされていないことが一番の問題です。

雨が降ると道路はいつも冠水状態

今、プラスティックを減らすことは世界の流れです。そしてコンゴでも重要課題です。

キンシャサでもプラスティック減量の大切さを学び実践するきっかけを作り、

市民一人ひとりが廃プラスティックを実際に減らす一歩を踏み出すことを目的に、

「Kotonga Kitoko」ではエコバッグを主要商品にしています。


これまで、わたし自身が手縫いでバッグを作るところからはじめ、それを日本帰国時に販売し、売り上げをミシン購入にあてキンシャサの人に仕事を委託するなど、少しずつ活動を広げてきました。
今回、アトリエを作り本格的な生産を行うためにクラウドファンディングに取り組みます。

みなさんのご協力をよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

自分にできることは? 針と糸から始まった

わたしがコンゴ民主共和国のキンシャサに住み始めたのは2017年11月のことです。コンゴ人の夫が在留資格の関係でコンゴに帰ることになり、わたしも一緒に来ました。
コンゴの公用語であるフランス語も現地語のリンガラ語も話せず、何もわからないまま来てしまったのが正直なところです。
最初のうちは珍しさで毎日が新鮮でした。自己紹介で触れたように料理や音楽、ダンスなど心惹かれるものが沢山あります。夫の母がアフリカプリントで仕立てた服を何着もプレゼントしてくれて、その鮮やかさにも魅了されました。日本のように急かされないマイペースな人々とのふれ合いも楽しいものでした。

その一方で、この国の抱える様々な問題も見えてきました。
下町では毎日のように停電や断水がおきます。半失業率80%と言われ多くの人が仕事が無いため貧しく、貧しさゆえのもめごとも多く、人を騙したり、小さな盗みは身の回りで頻繁におきます。ギャングまがいの若者の集団やストリートチルドレンの犯罪も絶えません。

そして、街中にゴミがあふれ、その汚さプラスティックゴミの多さに、何とかならないだろうかと思っていました。でも、わたし自身も職のない、言葉も十分に喋れない外国人です。いったい何が出来るんだろうと悶々としていました。

そんな時に、ふと手に取ったのが日本から持ってきていた裁縫セットでした。特に裁縫が得意だったわけではありませんが、暇つぶしもあり着なくなった自分のスカートをほどいてエコバッグを作ってみました。最初に作ったのがこちらです。

手縫いで作ったエコバッグ1号ポケットにたたんだエコバッグ

 

プロジェクトを思いつく

作ってみると家族や近所の人にも評判になり「作ってほしい」と頼まれたりもしました。何より悶々としていた自分自身の気持ちが明るくなり、わたしにも出来ることがあると思えました。そうして、いくつもバッグを作り、ヘアバンド、シュシュ、ポーチなど作品が増えていきました。それらを作りながら、廃プラスティック問題を学ぶのとバッグ作りを合わせたワークショップをやって、コンゴの人たちに作ってもらえないだろうかと考えるようになりました。コンゴでは今でもアフリカプリント布でオーダーメイドの服を作って着ることが盛んです。高校で仕立て屋さんになるためのクラスをもつ学校もあります。そこでワークショップをやることを思い描くようになりました。そして、これをKotonga Kitokoプロジェクトと名付け、facebookなどを通じて友人知人に知らせていきました。その中で、それまで会ったことのない方からもメッセージやリアクションをいただき、あらたな繋がりも出来、これを日本で販売しようと考えるようになりました。

 

思いつきを一歩進めて 日本での販売とミシンの購入 製作委託

2019年に日本に一時帰国した際に、コンゴで作ったバッグや小物たちをハンドメイドショップや定期開催のエシカルマーケットなどで販売しました。その売り上げで小さなミシンを購入し、さらに製作と販売を続けました。

マーケットにブース出展

 

その後、コンゴに戻って日本での売り上げ金を使ってミシンを1台購入し、以前に仕立て職人をやっていた人の発案でその人に帽子を作ってもらい、2020年の初めに再び日本のハンドメイドショップなどで販売しました。
購入したミシンで帽子を作るアフリカ布を使った帽子

 

また、夫のつてで知り合ったミシン工房の人たちにエコバッグ製作を委託するようにもなりました。
ここで作られたエコバッグとヘアバンドは、2021年5月に東京で開催されたイベントで販売していただきました。

ミシン工房でバッグを作る若者たち工房でつくり日本で販売したバッグ

 

委託先の工房が閉鎖

こうして少しづつ活動を広げていたのですが、問題が起こりました。

バッグ作りを委託していたミシン工房が急な立ち退きに遭い閉鎖してしまったのです。コンゴでは、法律全般があってないようなもので、借り手側の権利が守られていません。残念ながらこうしたことがよく起こるのです。
工房で働いていた人たちは散り散りバラバラになり、その後連絡も取れなくなってしまいました。

 

自分で工房を作ろう

わたしは途方に暮れつつも、一人で新しい製品のサンプルを作りながら作り手を探していました。そんな時に、コンゴ日本文化交流協会(CCJ)という団体に出会いました。日本と草の根の交流を進める団体で、日本語や日本文化について学ぶコンゴ人の人々が集まっています。

わたしはこのCCJでワークショップをやりたいとプロジェクトの内容を説明したところ、興味を持ってもらえ、プロジェクトを思いついた当初の念願だったワークショップを開催することが決まり、参加者から作り手となるプロジェクトメンバーを募集することになりました。

これを契機にプロジェクトを本格化させたいと思います。今度こそ作り手のみなさんに安心して働いてもらいたい、なんとしてもプロジェクトを持続させていきたい、そのためにはわたし自身が運営する工房が必要だと考えました。

工房を作るための費用は、これまでの収益ではとても賄いきれません。
雇用を作り、プラスティックの減量に貢献する、そんな希望を持てる場所をコンゴの人々と一緒に作っていきたいのです。そのためにクラウドファンディングにみなさんのご協力をいただきたいのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼プロジェクトの内容

 

自前の工房を作り、安定した雇用で生産を増やす

 

ワークショップを通じてプロジェクトメンバーになった人の職場となる、アフリカ布でエコバッグ等小物を製作するためのミシン工房を作ります。

〇場所はキンシャサ市の所有地を夫が年契約で借り飲料店を経営しており、その一角を無料で借ります。

 

〇費用は以下の通りです。

 ・建設資材費と作業費      1000 USドル

 ・ミシン3台購入と設置費      500

 ・発電機購入と設置費      700

 ・作業台イスなど        200

 ・6か月分の労賃        1000

 ・製品材料費         600

 ・返礼品お届け費用等事務費  240

              4240 USドル≒ 487,600円(1ドル115円為替手数料込換算)

 ・REDYFOR手数料+税金          112,200円

 

    総合計                599,800円 端数200円

       ※為替相場の変動によって実際に支払う費用と若干の誤差が出ると思われます。

 

 

〇リターンの返礼品のお届けについては、わたしが来年2022年4月以降に日本に帰国する予定で、それまでに作製し、帰国の際に品物を持って帰りますので、それ以降のお渡しとなります。少し時間がかかってしまいますがご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

広がるワークショップの可能性

現在、CCJで10月28,29,30日の3日間ワークショップを開催するために準備を進めているところですが、告知段階から参加希望者の問い合わせが多く、意欲のある人が集まることが期待されます。このワークショップを成功させることで、他の場所での開催の可能性も広げていきたいと考えています。また、その中でオンラインを使って日本の学生との交流など、地球規模で環境問題に取り組む意識啓発と実践を考えています。

 

 

もう一つの環境問題と新たな商品

廃プラスティック問題以外にアパレルの大量生産・大量廃棄が環境問題として注目されていますが、コンゴにも無縁の問題ではありません。コンゴでは先進国から大量の古着が輸入されています。キンシャサ下町の人々が普段着ているのはこれらの古着か、中国産の廉価で低品質の製品です。先進国の人々にとってはリサイクルされていることで廃棄の罪悪感を免れることが出来るかもしれませんが、これで利益を得ているのは業者です。そして、コンゴのような後進国では自国のアパレル産業が育たないという問題が生まれているのです。最近では中古衣料の輸入を禁止している国もあるほどです。

わたしはこの現状を逆手にとって、中古衣料とアフリカプリントを使った商品を作ることを考えています。中古ジーンズや中古タオルというコンゴ国内で大量に流通しているものを材料に、サコッシュやスリッパなども試作してきました。これからも間もなく商品ラインナップに加えていく予定です。

中古ジーンズを使ったサコッシュ中古ジーンズとタオルを使ったスリッパ

 

 

販路拡大

現在わたしは日本にいませんが、応援して下さる日本の方がアフリカ雑貨のお店での委託販売のお話を決めてくださったり、販路も少しづつ広がっています。

来年2022年4月以降に帰国した際には、実店舗の委託先を増やすとともに、オンライン販売の準備も進めていく考えです。

 

世界中のどこにいても、そこに暮らす一員として、そこで暮らす人々の生活を少しでもよくしたい。「Kotonga Kitoko」がコンゴ民主共和国と日本の懸け橋となって、日本とコンゴの環境問題と貧困問題の解決に、小さくても確実な一歩を残したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロジェクト実行責任者:
清水直子
プロジェクト実施完了日:
2022年6月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

Kotonga Kitoko主催の清水がキンシャサ市内にミシン工房を建設し、現地スタッフと共に日本で販売するエコバッグ等のアフリカ布小物を製作する。

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プロフィール

2017年11月よりアフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)の首都キンシャサにコンゴ人の夫と暮らしています。 立命館大学産業社会学部卒業後、京都でアパレル企業に就職。その後埼玉県蕨市に移り住んでから蕨市議会議員を3期12年つとめました。議員退職後はアルバイトをしながら音楽活動をしていました。 自分も楽しくみんなが喜ぶことを、みんなで一緒に実現した時に何よりも幸せを感じます。 コンゴの人々とも幸せを分かち合えるようになりたいと、2019年からKotonga Kitokoプロジェクトを開始しました。 そのほか、2021年9月に日本のピアニストの友人山野友佳子さんを招いて子ども支援施設や孤児院でのコンサートを行ったり、「アンパンマンをコンゴの子ども達に知ってもらいたい」と現地語でのアンパンマン紙芝居の上演を計画したりしています。日本のローカルな雑誌にコンゴについてのコラムも連載中。

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リターン

1,000


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感謝のメール

〇感謝のメールをお送りします。

支援者
20人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年4月

3,000


布コースター2枚組と感謝のメール

布コースター2枚組と感謝のメール

〇感謝メールをお送りします。
〇アフリカ布製コースター2枚をお届けします。(柄は選べません。どんな柄が届くかお楽しみに)

支援者
12人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

3,000


シュシュと感謝のメール

シュシュと感謝のメール

〇シュシュ1点をお届けします。(柄は選べません。どんな柄が届くかお楽しみに)
〇感謝のメールをお送りします。

支援者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

5,000


マチ付きエコバッグSサイズと感謝のメール

マチ付きエコバッグSサイズと感謝のメール

〇感謝のメールをお送りします。
〇マチ付きエコバッグSサイズ(縦24×幅30cmマチ10cm)をお届けします。(柄は選べません。どんな柄が届くかお楽しみに)

支援者
28人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

5,000


ターバン風ヘアバンドと感謝のメール

ターバン風ヘアバンドと感謝のメール

〇ターバン風ヘアバンドをお届けします。(柄は選べません。どんな柄が届くかお楽しみに)
〇感謝のメールをお送りします。

支援者
14人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

10,000


ポケッタブルエコバッグと感謝のメール

ポケッタブルエコバッグと感謝のメール

〇ポケッタブルエコバッグ 縦42×幅36cm、縦9×横13cmのポケットに折りたたんでしまえます。(柄は選べません。どんな柄が届くかお楽しみに)
〇感謝のメールをお送りします。

支援者
16人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

20,000


折りたためるスリッパ巾着袋付きと感謝のメール

折りたためるスリッパ巾着袋付きと感謝のメール

〇折りたためるスリッパ巾着袋付きをお届けします。(柄は選べません。どんな柄が届くかお楽しみに)
〇感謝のメールをお送りします。

支援者
9人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

30,000


縦長サコッシュと感謝のメール

縦長サコッシュと感謝のメール

〇スマホとお財布が入るサコッシュ縦22×幅13cmをお届けします。(柄は選べません。どんな柄が届くかお楽しみに)
〇感謝のメールをお送りします。
 

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

30,000


横長サコッシュと感謝のメール

横長サコッシュと感謝のメール

〇スマホとお財布が入るサコッシュ縦13×横22cmをお届けします。(柄は選べません。どんな柄が届くかお楽しみに)
〇感謝のメールをお送りします。

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

プロフィール

2017年11月よりアフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)の首都キンシャサにコンゴ人の夫と暮らしています。 立命館大学産業社会学部卒業後、京都でアパレル企業に就職。その後埼玉県蕨市に移り住んでから蕨市議会議員を3期12年つとめました。議員退職後はアルバイトをしながら音楽活動をしていました。 自分も楽しくみんなが喜ぶことを、みんなで一緒に実現した時に何よりも幸せを感じます。 コンゴの人々とも幸せを分かち合えるようになりたいと、2019年からKotonga Kitokoプロジェクトを開始しました。 そのほか、2021年9月に日本のピアニストの友人山野友佳子さんを招いて子ども支援施設や孤児院でのコンサートを行ったり、「アンパンマンをコンゴの子ども達に知ってもらいたい」と現地語でのアンパンマン紙芝居の上演を計画したりしています。日本のローカルな雑誌にコンゴについてのコラムも連載中。

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