沖縄県宮古島市の1人でも多くの子どもたちへ、低料金で学べる塾を開校

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。石井 佑です。私は、東京都にて4年間、学習塾の教室長として子どもたちと向き合ってきました。現在は、地元宮古島にて個人事業として低料金の家庭教師と学習塾経営をしながら、ボランティアでも数人の子どもたちに勉強を教えています。

沖縄県宮古島では、「離島」というハンデのために、夢や希望を持てない小学生から高校生の年代の子どもたちがたくさんいます。

 

また、『学習塾は金額が高いから』と子ども自ら家庭の経済状況に遠慮をし、通わずに高校受験や大学受験に臨む生徒が多いのも現状です。

 

そんな中、ご縁があり就職を控えた宮古島出身の大学生と「将来、宮古島や日本ひいては世界で活躍できるような人材を育てたい」、「宮古島に帰って来た時に自分たちで仕事を作っていけるような人材が育ってほしい」「就職で戻ってきた時に宮古島の企業を盛り上げていける人材に育ってもらいたい」という思いが一致しました。

 

そのため、宮古島市に縁のある有志と共に、経済的負担の少ない教育塾を来春から開校できるよう、プロジェクトを立ち上げました。

 

 

 

 

沖縄県宮古島市の高校進学は全国と比べてもそう大差はありませんが、大学進学率という点では明らかに差が開いています。

 

貧困率が高いことや離島には大学が無い等、様々な問題があり、教育や進学に他地域より興味関心が薄いことが原因と感じています。

 

それならば、学びたいことを学べる低料金の学習塾を自分で作ればいいと思い、現在に至ります。※2021年2月から11月現在　個人で住まいを活用し授業料のみで低料金の学習塾を開業中。

 

自分が活動する中で、子どもたち、特に中学生から上の年代で聞こえてくる声があります。

 

自己紹介でもお伝えさせていただきましたが、子ども自らが『塾は料金が高いから行けない』や『塾は高いから通うのを遠慮している』といった声です。

 

全てのご家庭、全ての子どもたちに当てはまる訳ではないです。しかし、そんな状況では子どもたちの可能性が一つ一つ消えていってしまいます。

 

ボランティアで指導をしている中学2年生の生徒で、指導開始当初、「勉強は難しいから嫌だ」、「好きなこともない」、「何かに対して興味も湧かない」という子がいました。

 

しかし、高校で学べることや大学で学べること、世の中にはどういった仕事があるのか、世の中の仕組みはどういう風にできているのかを一緒に調べていくうちに、興味や好奇心が湧き、今では大学進学までのビジョンをしっかり持って学習に取り組めるようになりました。

 

このように、一人でも多くの子に、早い段階で将来の展望を見つけることができるようなきっかけを作りたい。「世の中には様々なことがあるんだ」と、学習を通じて学ぶことの大切さを理解できる教育をしていきたいと思っています。

 

 

 

 

沖縄県ひいては宮古島市の平均年収は200万前後となっています。そのような経済状況の中でも、学ぶ意欲のある子どもたちのために、低料金で自分の学びたいことが学べて個別に対応できる学習塾を作りたいと思います。

 

そのため、現在、個人でやっている家庭教師や塾のように教材費や各季節ごとの講習費などは無く、最低限の人件費と物件賃貸費、光熱費が賄えるような月謝のみの運営を考えています。

 

また、今後、一般社団法人として法人申請を行い、基金や寄付を同じような形で募るなどの方向性も視野に入れ、通常の学習塾より安く授業料の設定をしていく予定でいます。

 

そして、料金が安いからと言って、決して指導の質を下げないように一人一人にしっかりと向き合い、子どもたちの可能性を広げていけるような様々な業種の外部講師を招きます。そこで、具体的な仕事の内容や思いを伝えてもらい、子ども達の将来の糧、きっかけ作りができる学習塾にしたいと思います。

 

皆様からのご支援は、場づくりの一歩として、物件賃貸契約費【約50万】、教材費【約7万】、一般社団法人設立費【定款認証手数料5万、紙謄本発行手数料約2千円、登録免許税6万】、クラウドファンディング手数料【22万】、教室備品代【机、椅子、ホワイトボード等8万円】に大切に使わせていただきます。

 

 

 

 

今後は、小中高と一貫性のある教育をしていきたいと思い、子どもたちや保護者の要望もあり規模を拡大することにいたしました。

 

小学生の部では、まずは学習というものに積極的になってもらえるよう興味や関心、好奇心を芽生えさせます。

 

保護者と児童生徒本人にヒアリングしながらプログラミング、理科実験、各検定、工作等の内容を取り入れ、そのとき子どもたちが何に興味を持っているのか、何に好奇心を抱くのかに着目し、学びたいことを学べるように準備をしていきます。

 

中学生の部では、将来の目標や夢に向けて、自分自身がどういった学力を着けていく必要があるのかを理解できるようなサポートを学習を通じて行います。

 

理由としては、宮古島の高校受験は、ほぼ全ての高校で定員割れの状態のため、成績だけにとらわれずに大学進学や就職に向けて、先を見据えた教育を行いたいからです。

 

高校生の部では、本格的に大学に行く意味、就職して働く意味を理解できるよう、それぞれの専門分野の学習ができる指導を外部から専門知識のある講師を招くなど、大学受験勉強と並行して行っていきたいと思っています。

 

塾に通うとなると人件費や物件維持費、教材費その他もろもろの支出のためにある程度の月謝をいただく必要があります。

 

しかし、それらの一部でもクラウドファンディングを利用することで補うことができるのならば塾に通ってくれる子どもたちの保護者の経済的負担を少しでも和らげることができるのではないと考えました。

 

通常、1年間塾に通うとし、平均月謝が2万円だとします。そこに各季節ごとの講習費や教材費等を入れると1年で約30万を超えてしまう費用が発生します。※あくまで参考です。

 

もし、それを半分にでもすることができるのならば、先を見据えて教育に時間とお金を使えるはずです。

 

実際、先にも述べたように保護者が塾を薦めても費用を聞いて自ら通うことを拒む子どもたちがいます。そのため、少しでも宮古島の子どもたちの可能性を拓く場づくりをしていきたいと考えています。

 

最後に、このプロジェクトのみでは継続した低料金の月謝での運営は難しいことは百も承知です。しかし、これをきっかけに活動の新たな可能性を見つけていければと思っています。