【CACI物語：卒業犬 ㊿ 「シー、麦、あん」】

 

長野県安曇野市に居を構える「しぃむぎあん」

素材に一切の妥協を許さず、

スイーツの完成度は

ご購入者の方々のお墨付きです。

 

 

オーダーメイドケーキの素晴らしいこと！

ご依頼者から託された画像が

見事に再現されています。

ケーキを目にして驚嘆し

口にすると至福の瞬間が訪れます。

 

 

こちらの誕生日ケーキは、

犬友さんへサプライズギフトとしてのご依頼品。

愛犬が飾られたゴージャスなケーキは

日を置いてもゆっくりと楽しめるように配慮されています。

 

ラム酒に漬け込んだオーガニックのフィグとブラックレーズン、

杏（夏に収穫後、セミドライに）を刻み、アーモンドをたっぷり使ったパンドジェーヌの生地にたっぷり混ぜ込みました。

 

 

しっとりどっしり焼き上げた生地に自家製杏ピュレとアマレットを合わせたシロップを打ち、ピスタチオとドライラズベリーでデコレーションしています。

 

見ているだけでも、わくわくしますね。

 

 

パティシエの當間さま

以前は、お散歩ボランティアとしてCACIに貢献いただき

CACIより3頭の保護犬を迎え入れてくださいました。

 

 

 

「しぃむぎあん」の名前の由来は

CACIより迎えた「sea」「麦」「あんみつ」から成り立っています。

 

愛護センター収容時には、どの犬も、ひどい様相なのですが、

麦の容貌は今でも忘れることができません。

 

 

惨い姿で遺棄された麦は、衰弱しボロボロになった身体を横たえながら、同じく捨てられた同室の幼い子犬たちが、無邪気にじゃれあう姿を、優しい眼差しで見つめていたそうです。

 

 

収容された当時は、セッターかも？と犬種が特定できない程の無残な姿でした。毛はなく、身体全体が禿げ上がり

たわわな乳房がぶら下がっていました。

 

 

CACIで保護をし、適切な医療と、たっぷりな食事。

清潔な住環境で日を重ねていくうちに

やがて、毛並みが戻り

セッター特有の飾り毛の美しい優美な尾も復活しました。

 

 

麦は、健康状態が安定した後

當間様の元へ巣立っていきました。

 

穏やかな安住の地を得た保護犬たちはみな

みるみる美しい鳥猟犬になりました。

 

 

そして共に楽しんだFTでは、シー、麦2頭とも大活躍でした。

 

 

シー、麦は「使いものにならない」と判断され、遺棄された鳥猟犬です。しかし血統の優劣を競うFT競技の中で、見事な成績を収めています。

 

 

彼女たちは「使いものにならない」鳥猟犬だったわけではなく

元飼い主の未熟さゆえに、使えなかったのでしょう。

 

 

昨年、シーと麦が旅立ち

新たに、保護団体ドラクロアドッグランチさんから

迎え入れたのが12歳のロンドです。

 

Delacroix Dog Ranch

 

東北のセンターに収容されていたロンド

 

ひどい下痢でガリガリに痩せており頭の上にはイボ。

病院で検査の結果、肝臓に大きな腫瘍が発見されました。

即手術を行い、肝臓の1/3を切り取る事に。

現在は完全復活。

彼女は穏やかな老後を手に入れました。

 

 

安曇野の豊かな自然に囲まれ

愛犬セッター、あんみつ、ロンドと共に

今日も、美しく味わい深いケーキを焼き続けていらっしゃいます。

 

 

（長野県安曇野市　當間様）

(@yuriko_sea) • Instagram

 

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