口腔内ポリープの再発を繰り返す保護猫の治療費にご協力をお願いします

口腔内ポリープの再発を繰り返す保護猫の治療費にご協力をお願いします

支援総額

240,000

目標金額 140,000円

支援者
61人
募集終了日
2022年2月28日

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2022年02月26日 11:27

私の運命を変えた猫たちの話(その5)

 

天国へ旅立ったトラちゃんからクロちゃんの命のバトンを渡された私は、生涯で初めて猫との同居生活に挑戦することになりました。

 

猫を飼ったことが無い私にとって不安ばかりのスタートでしたが、クロちゃんを保護するのは念願でもありましたので、弱音を吐いている場合ではありません。

 

家へ迎えたクロちゃんですが、まずはケージで家猫生活の基本を学ぶことになりました。

ケージで暮らすクロちゃん。
最初のうちは​​扉を開けても出てこなかった。

 

友人からのアドバイスで、猫は環境の変化に弱いため最初はケージ暮らしをさせて周囲の環境に慣らすことが大切、と教わったからです。

 

外猫としてそれなりに広い世界で生きていたクロちゃんを、狭いケージに閉じ込めて大丈夫なのか不安はありましたが、ひとまずは友人のアドバイスに従ってみることにしました。

 

結論から言うと、クロちゃんにとって狭いケージでの生活は無理があったようです。

 

ケージが嫌なのかとにかく1日中鳴き続ける始末で、手に負えなくなってしまいました。

 

突然の環境の変化でパニックになっている可能性もあるので、ケージ全体を布で囲って視界を遮ってみましたが、それでも鳴き続けてしまい一向に収まる気配がありません。

ケージを布で覆ったところ。
それでも鳴きやむことはなかった。

 

鳴き続けるクロちゃんを落ち着かせるために撫でようとすると、私の手を引っ掻いて威嚇するほどでした。

 

外猫だったクロちゃんとは1年以上の付き合いでしたが、今まで1度も威嚇されたことが無かったので、この時は大きなショックを受けました。

 

もうひとつ大きな問題だったのが、私はクロちゃんを抱っこできなかったことです。

 

クロちゃんが外猫だったころに何度か抱っこを試みてみたのですが、身体が大きく力が強いクロちゃんが抱っこを嫌がって暴れると、どうしても力負けしてしまうのです。

 

しかし、猫の抱っこは爪切りなど様々なお世話で必要ですから、家猫生活をスムーズに送るためにも飼い主にとっては必須のスキルになります。

 

つまりクロちゃんの抱っこは、私にとって乗り越えなくてはならない壁のひとつです。

 

それから、私とクロちゃんの抱っこバトルが始まることになりました。

 

どの体勢で抱えるのが一番良いのか調べるために、おやつで釣りながらクロちゃんを毎日のように抱っこする練習が続きました。

 

対してクロちゃんは、私の抱っこから逃れるためにケージから上手く脱走しようと試みるようになりました。

和室に脱走したクロちゃん。
次第に家の環境にも慣れてきた。

 

不思議なもので、抱っこしようとする私と抱っこから逃れようとするクロちゃんが互いに試行錯誤するうちに、クロちゃんは家の環境に慣れてケージで鳴き続けることがなくなったのです。

 

そんな日々が続くなか、クロちゃんは私が居るリビングではなく、隣にある和室で過ごすのを気に入るようになりました。

 

特に和室にある床の間が好きなようで、私がケージから出してあげると、一目散に床の間へ向かうのです。

 

私の家の床の間は暗くて静かなので、クロちゃんにとっては過ごしやすい場所だったようです。

床の間でくつろぐクロちゃん。
​​​​どうやら床の間が気に入ったようだった。

 

せっかくクロちゃんと念願の同居が始まったのに、別の部屋で過ごされるのは寂しい限りでしたが、クロちゃんにとって居心地の良い縄張りができたのは悪いことではありません。

 

この当時も相変わらずクロちゃんとの抱っこバトルは続いていましたが、ケージから自由になれる時間が増えたせいか、クロちゃんは家での生活にだいぶ慣れてくれました。

 

それと同時に家の中を探検する余裕が生まれたのか、他の部屋にも足を運ぶようになりました。

 

基本的に私はクロちゃんを家の中で好きなようにさせていましたが、あまり長時間放置しておくのは心配なので、15分に1回くらいは様子を見に行くことにしていました。

 

すると、押し入れで寝ていたり、物置部屋で丸まっていたり、トイレのマットの上でくつろいでいたり、と見るたびに違う場所で過ごすクロちゃんがそこには居ました。

物置部屋で寝るクロちゃん。
テーブルの下がお気に入りだった。

 

そして保護から半年が経つころには、ようやく観念したのか私に抱っこされるようになったのです。

 

私は外出している時はクロちゃんをケージに入れてお留守番させていたので、帰ってきたらクロちゃんを抱っこしてケージから出すのを日課にしました。

 

今でも抱っこした時には目ヤニや耳ヤニの有無をチェックして、クロちゃんの体調を毎日確認しながら、ケージから出すようにしています。

 

抱っこを受け入れたクロちゃんは私のことを家族と認めてくれたのか、私を困らせることなくお利口に家猫生活を送ってくれるようになりました。

 

私はこんなに賢く利口な子が、外猫として過酷な環境で生きていたことに心を痛め、より一層とクロちゃんのことを愛しく感じるようになったのです。

抱っこを受け入れたクロちゃん。
私にとって最愛の存在となった。

 

そして、私はクロちゃんとの日常を通じて、癒しと充実感を得られるようになりました。

 

しかし、こうしてクロちゃんと充実した日々を過ごしていると、同じことをトラちゃんにもしてあげられたら、と思うことがあります。

 

私がグズグズせずにトラちゃんとクロちゃんを保護していれば、トラちゃんの病気にもっと早く気づけたでしょうし、無為に死なせてしまうことは無かったでしょう。

 

こんな後悔ばかりの毎日ですが、クロちゃんが家に来てくれたおかげで私は今でも保護猫活動を続けられています。

 

あの時、トラちゃんだけではなくクロちゃんも失っていたら、私はショックで立ち直れなかったでしょうし、保護猫活動に携わることも無かったと思います。

 

こう考えると、トラちゃんが早くに旅立ってしまったことや、その結果としてクロちゃんを保護したことは、私にとって運命を変える大きな出来事でした。

 

そして、私はトラちゃんのように不幸な外猫を1匹でも減らし、クロちゃんのように幸せな外猫を1匹でも増やすことを、自分の保護猫活動の理想として考えるようになりました。

おめかししたクロちゃん。
大変なこともあったが充実した4年間だった。

 

クロちゃんが家に来てから、もうすぐ4年が経ちます。

 

あっという間の4年間でしたが、クロちゃんに対しては真摯に向き合えましたし、私なりに良い結果を出せたと思っています。

 

その反面、他の保護猫や外猫たちに対しては、もっと出来ることがあったのでは、という後悔と反省ばかりです。

 

私の保護猫活動はこれからも続いていきますが、今後は悔いを残さないためにも、一層と寄り添う姿勢で取り組んでいくつもりです。

 

今回はこてつの治療費が想定外に掛かってしまいご支援をお願いしていますが、頂いたご支援は必ず保護猫活動へ使用させて頂きますので、ご検討をお願い致します。

 

★この話を最初から読む⇒私の運命を変えた猫たちの話(その1)

 

 

リターン

500


感謝のメール【リターンがご不要な方向け】

感謝のメール【リターンがご不要な方向け】

我が家の可愛い保護猫画像を添えた感謝のメールをお送りします。

支援者
25人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

1,000


感謝のメール&オリジナル保護猫動画

感謝のメール&オリジナル保護猫動画

我が家の可愛い保護猫画像を添えた感謝のメールをお送りします。
今までに保護してきた保護猫のオリジナル動画をお送りします。

支援者
24人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

5,000


感謝のメール&オリジナル保護猫カレンダー

感謝のメール&オリジナル保護猫カレンダー

我が家の可愛い保護猫の写真を添えた感謝のメールをお送りします。
今までに保護してきた猫たちの画像を用いたオリジナルカレンダーをお送りします。

支援者
6人
在庫数
13
発送完了予定月
2022年3月

10,000


感謝のメール&オリジナル保護猫カレンダー&オリジナル保護猫ポストカード

感謝のメール&オリジナル保護猫カレンダー&オリジナル保護猫ポストカード

我が家の可愛い保護猫の写真を添えた感謝のメールをお送りします。
今までに保護してきた猫たちの画像を用いたオリジナルカレンダーをお送りします。
保護猫の画像を用いたオリジナルポストカードをお送りします。

支援者
6人
在庫数
完売
発送完了予定月
2022年3月

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