プロジェクト終了報告

2017年03月24日

プロジェクト終了のご報告

 

『AV実演家を守りたい。業界初の団体で人権侵害を未然に防ぐ』 AVAN

 

たいへん長らくお待たせいたしました!

このたびは私たち表現者ネットワーク(AVAN)のプロジェクト「AV実演家を守りたい。業界初の団体で、人権侵害を未然に防ぐ!」にご支援いただき、誠にありがとうございました。

団体立ち上げとほぼ同時のクラウドファウンディング初挑戦でしたが、皆様のお力添えで満額を達成し、無事にスタートを切ることが出来ました。心より感謝申し上げます。

ご支援下さった皆様にお約束しておりましたリターンのお品物は、順次お届けして参りますので、もう少々お待ち下さいますようお願い申し上げます。

 

★AVANオリジナルハンドタオル

 

~収支と結果のご報告~

皆様からの温かいご支援金は以下のように使用させていただきました。

  法人設立費用  25万円

  事務所設置費用 75万円

  統一契約書作成 70万円

  リターン商品  30万円

  商標登録    30万円

 

このたびご支援を募るにあたり、私たちが求めていたのは「一般社団法人設立費用」「事務所開設費用」「契約書作成費」「セカンドキャリア応援準備金」「ホットライン開設費用」でした。現状では、ホットラインの開設を除き、すべてが叶いました。

それぞれの内容と進捗をご報告致します。

まず、「一般社団法人設立費用」と「事務所開設費用」については、支援金の中から、登記等の経費とレンタルオフィスのスタートアップに掛かった費用をすべて賄うことができました。

現在、AVANは代表・川奈まり子を含めてスタッフ5名が、都内の事務所を拠点として活動しています。事務所は、ミーティングのほか、AV実演家による正会員の登録作業や、各種お問い合わせ・マスコミ取材への対応、業界内外の団体への送付する書類の作成作業などに用いています。

このたびのクラウドファウンディングをきっかけに、業界内だけでなく広く社会に目を向ける必要に目覚めて配信を開始したメールマガジンの編集作業もここで行っており、順調に回を重ねております。

また、今年の2月には初めての会員様向け事業として「確定申告セミナー」を実施することが出来ました。

次に、「契約書作成費」については、AVの芸能プロダクションとAV女優が締結する契約書を、女性の権利を最大限尊重した安全な相互の業務委託契約にすることを目指して、顧問弁護士と相談しながら、雛形を作成することができました。

AV業界のメーカー団体や、主立った芸能プロダクションに配布し、ご理解とご協力を求め、現在に至るまで、再三、協議を重ねています。40年来の業界慣例を一朝一夕に変えることは難しく、予想していたよりも時間がかかっておりますが、その間にAVANの活動への理解が進み、業界内の賛同者・協力者が次第に増えてきました。

私たちのAV業界に健全性を広げていく動きに追随する個人や法人、団体が現われたことは、単に私たちが作成した契約書の使用が始まること以上に、歓迎すべきものと考えます。

これからは、この方たちからも協力を得ながら、AVANが作った契約書をブラッシュアップし、その試用を早期に実現するように努めます。

そして、実現すべき理想形について最も悩ましく、今も課題が残っているのが、セカンドキャリア支援とホットライン開設です。

AV実演家のセカンドキャリアを応援するには、資金以上にマンパワーとスキルが必要で、AVAN創立当初、残念ながら我々にはどちらも欠けていました。将来的に、我々が自身に投資してそれらを身につけることも必要でしょうが、まずはスタートを切ることが先決で、すでにスキルを持っている所・人にご協力いただいた方が効率がいい。そう考えていたところ、採用支援・人材紹介で実績のあるPASSEND株式会社様からたいへん好意的なお申し出をいただき、間もなく正会員様を対象に、採用支援・紹介準備のカウンセリングとビジネスマナー講座を無料で提供できる運びとなりました。本年4月中の開始を目途としております。

PASSEND株式会社様との提携が叶ったのは、事務所設立・運営の成功で信用を醸成し得たためであると考えております。これも皆さまのご支援のお陰です。

一方、ホットライン開設は、AVANホームページ上に正会員専用のお問い合わせ窓口を設けるにとどまっており、今後の課題であると自覚しています。私たちのアドバイザリーボードには、カウンセリングの専門家である心理職の団体をお迎えしておりますが、実際に電話等によるホットラインを開設するには、安定的かつ恒常的に運用していけるシステムを構築する必要があり、まだ本格的な実現に至っておりません。

その代わりというわけではありませんが、ホットライン開設に先駆けて、IT法務専門の弁護士の窓口業務を行う株式会社CINグループと提携して、インターネット上の風評被害対策サービスを開始しました。AV実演家は、ネット上で誹謗中傷や悪質なつきまとい、いわゆる「晒し」被害に悩まされやすい立場です。AVANにご照会いただければ、会員様をIT法務の経験豊富な弁護士にお繋ぎできることになりました。

 

~感謝のお品~

さてまた、リターンとして計画した各種イベント開催と御礼品の発送準備も進めております。イベント開催日程や開催地のご案内、ならびに御礼品(タオルハンカチとサイン本)は、3月末日迄に必着するように手配しております。

イベントにつきましては、今年7月末迄に、順次開催する予定です。

内容の充実をはかり鋭意努力しておりますので、今しばらくお待ちくださいませ。

 

★川奈まり子サイン入り書籍
★川奈まり子サイン入り書籍

 

~AVANの今後の活動~

AVANを設立した最大の目的は、AV業界内で弱い立場に置かれやすいAV実演家の権利を確立し、人権がより守られやすくなるようにすることでした。

AV実演家にとって望ましい契約形態を普及させるとは、私たちの活動のほんの一部に過ぎず、大枠の使命は以下の2つだと考えています。

(1)AV実演家の団体を作って、AVメーカーやプロダクションに対して交渉力を発揮する

(2)AV実演家がより働きやすくなるようなサービスを会員向けに提供する

 

(1)は、労働組合でいうところの「団体交渉権」の獲得です。出演契約や実働時間、報酬を含む表現活動を行う環境について、個々のAV実演家に代わって発言力を持ち、改善を求めて積極的に交渉していく――これを重大な使命であると私たちは考えています。新たな契約書の作成という目標も(1)に含まれると思いますし、より強力な交渉力を持つためには、会員を増やすことも大切な仕事ということになります。

また、会員からの要望を、実効性を高めたうえで業界の内外に伝えていく必要もあると思っております。

(2)には、専門性のある企業や弁護士と提携して再就職支援サービスや風評被害対策サービス、確定申告セミナーを開催することや、今後ホットラインを開設することが含まれますが、現時点で他に課題として考えているのは、保険や医療に関わるサービスです。

会員限定となりますが、傷病保険や医療機関で検査・診断を受けられるサービスを実現させたいと考えております。

その他にも、AV業界の他の団体と連携して、現代社会にマッチしたポルノグラフィの可能性を考えて業界の内外で提案・発表していくことや、AV実演家の統計学的・社会学的な調査への協力活動が挙げられます。すでにどちらも端緒についており、今後、メールマガジンやイベントの中で、ご支援下さった皆様に向けてご説明していく予定です。

 

~最後に~

AV出演強要被害問題が社会に提起されて、この3月でちょうど1年となります。この間、AV業界に対する警察の捜査や摘発が続き、内閣府でもこの問題について専門調査会が立ち上げられるなど、業界関係者を取り巻く状況は刻一刻と厳しさを増してきました。

しかし、AVANと致しましては、この逆風は業界の改革を進める好機であると受けとめ、皆様のご厚意を決して無駄にせず、女優をはじめとするAV実演家の権利の確立を進めたいと思っております。

AV実演家の未来を切り拓くために、今回皆さまから賜ったご理解と励ましに深く感謝しながら、今後よりいっそうの努力をすることを誓います。

これからも、AV女優をはじめとしたAV実演家の皆様の人権を守っていく活動を進めてまいります。今後もより一層精進して参る所存です。

皆様方の熱いご声援を、引き続き宜しくお願い申し上げます。

 

 

2017年3月吉日

一般社団法人表現者ネットワーク AVAN

代表 川奈まり子