【CACI物語：卒業犬 ㉑「Ralph、Bona」"Amelie"】

我が家は３頭のイングリッシュ・セッターと暮らしています。みな保護犬です。

こんなに愛くるしく、美しい犬を、なぜいとも簡単に捨てられるのか？

不思議でなりません。本当に、知りたいものです。

 

「Amelie」

放浪しているところを保護されました。

多くの方のご協力を経て、縁あり我が家にやってまいりました。

 

「Ralph」

千葉県市原市で保護。愛護センターよりCACIに保護され、我が家に迎え入れました。

痩せ細った身体はフィラリア強陽性。

愛護センターに収容される殆どの鳥猟犬は、このような状態だそうです。

この子達の境遇がどれほど過酷なものであったかは想像ができます。

ともすると想像以上にもっと悲惨な環境に置かれ、激しい飢え、痛みや痒み、そして恐怖を味わったかもしれません。センターの部屋のガラス越しに撮影されたRalphの姿とその瞳は、この先忘れることはないと思います。

 

「Bona」

月齢数ヶ月、三姉妹で捨てられ、茨城の愛護センターに収容されました。３頭はパルボに感染。命を取り留めたのが「Bona」だけでした。大型犬の子犬ほど弱く、子犬の6割は助からないそうです。CACIが保護をし、その後我が家へ。

 

我が家に来る前の我が子たちの過去を知ることができるのが唯一これらの写真です。

写真や当時のブログ記事を時折読み返し、この子達を我が家に迎えたときの初心を思い返しております。

悲しげに、無垢に訴えかける瞳。この子を我が家に迎えたい！と強く願った思い…

こうして迎えたこの子達との暮らしは私たちに多くの喜びをもたらし、人生を豊かなものにしてくれました。そして、今現在、彼らが見せる表情は、保護当時のおどおどした表情ではなく、なんて生き生きとした幸せ溢れる表情をしていることか！写真を眺めているだけで、胸がいっぱいになります。

CACIからの卒業犬里親さん達は、今ではかけがえのない友人です。

この子達のために訪れる大自然に身を委ねることは、なんとも得難い幸福感に陥ります。心地よい風、川のせせらぎ、雪を踏みしめる音・・・・・。

いっぱい、たっぷり遊び、呼びかけると、こちらに駆けてくる愛おしい姿。

 

この子達は我が家のかけがえのない大事な宝物です。

以前、金子代表がfacebookに書かれていた忘れられない言葉があります。

〝レスキューした子の命尽きるまでがこの活動。それは里子に出た子も同じ〟

とても重い言葉です。

里親として身の引き締まる言葉でした。

そして保護犬を迎えた里親としての責任が、日々の暮らし、人生に重厚感を与えてくれるのだと感じています。

 

"A Shelter Dog RESCUED This Family"

保護犬を迎え入れ、幸せを貰ったのは、ほかでもない「私たち」でした。