千秋楽

飯島です。「有明をわたる翼」の上演をご支援いただき、まことにありがとうございました。

 

皆様からいただいた資金は、当初の目標額を大幅に上回り、なんと40万円を越えました。

キャスト出演費用として、ありがたく使わせていただきます。

 

18日に初日をむかえ、22日まで5日間、「演劇企画フライウェイ」は、迷いなくまっすぐに飛び続けました。

演出家、キャスト、スタッフ一同の志と、全員がこれまでに培ってきた力と、そして沢山の方々からのご支援の賜物です。

 

12月20日の開門期限に、諌早湾の水門は開きませんでした。

 

日本ベントス学会自然環境保全委員会の佐藤正典委員長は、20日、生態学や分類学の研究者から成る4つの学会連名で、諌早湾の南北水門を開けるべきである、という要望書を農水省に提出しました。

こうした要望書を出すのは、この4学会では初めてのことではありません。

ギロチン直前から今まで、一体何通出したことでしょう。けれども海の生物の研究者集団がどのような意見書を出したのか、ほどんど報道されることもないのです。

 

このような状況ではなおのこと、人間と自然の関係を問う演劇、「有明をわたる翼」にはまだまだ役割がある、と考えた方が良いのでしょう。

 

門が開くまで…、いいえ、海が戻ってくるまで、「有明をわたる翼」の役割はきっと続くことでしょう。

 

けれども今はまず、初演の千秋楽を無事に終えたこと、お客様も沢山いらして毎回客席がほとんど埋まったことを、ご支援下さった皆様にご報告したいと思います。

 

今後、「有明をわたる翼」についての情報は、こちらのFBページで随時更新していきます。

https://www.facebook.com/AriakekawagokaiFlywai

 

さて、readyfor?の新着情報では、ときどき俳優を紹介してきましたが、紹介しきれないまま千秋楽をむかえてしまいました。FBページでも時々ご紹介したいと思いますけれど、readyfor?のページのトリとして、この方をご紹介したいと思います。

 

百合江の父、漁師の田代を演じた三上剛さん。

 

田代は、腕の良いタイラギ漁師でした。干拓工事によりタイラギの漁場がダメになり、劇中では土木工事で生活しています。海を愛し、漁師という仕事に誇りを持っているのに、堤防工事によって生活している、葛藤を抱えた人物です。

堀良一さんによる最初の脚本でもすでに魅力的だった田代に、どうしたらもっと良い見せ場を作れるだろうか、と考えたのが、脚本改訂の主なミッションの1つでした。

 

で、私がかっこいい見せ場を脚本化し、それを演出家の野崎さんがさらにかっこいい見せ場にしたために、劇はぐんとドラマティックになったのですが、、、

三上さんにとっては、生傷がたえない現場になってしまったようで。。。

っていうか、三上さん、ちょっと暴れすぎなんじゃ。。。(^^;)

 

そんな三上さんの役作りエピソードもご紹介します。

劇中、田代は娘の百合江と2人暮らしです。妻は若い頃に亡くなりました。

演出家の野崎さんは、稽古の最初の頃、俳優の皆さんに言ったそうです。「自分の人生史における大きな出来事と、この芝居をリンクさせてください」

田代にとって、亡き妻の存在は大きい。モデルがほしい、と思った三上さんの脳裏に浮かんだのは、信頼できる役者仲間だった石井文子さん(女優・ダンスパフォーマー)のこと。10年ほど前に33歳の若さで亡くなった石井さんの遺影を、石井さんのお母様にお借りして、三上さんは稽古場にずっと置いていました。

 

石井文子さん。田代を見守って下さって、どうもありがとうございました。無事に千秋楽を終えることができました。

 

 

 

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