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2016年12月25日(日) 23:00 に支援募集を締め切りました。
【連載7】難民の気持ちを想像してみるということ
皆さんは、命の危険を感じて、着の身着のまま、母国から避難しなければならなかった難民の子どもたちの気持ちを想像してみたことはありますか?
ワールド・ビジョン・ジャパンのプログラム・コーディネーターとして仕事をする中、私は日常的に、今南スーダンで起きている様々な悲惨な出来事を、報告書やニュース記事の「文章」から知ります。
・2016年10月19日、武装グループが中央エクアトリア・イェイの難民キャンプを攻撃、39人が誘拐され、4人の女性と28人の子どもたちの行方がまだ分かっていない。(11月12日時点)[1]
・11月の間、1日平均2,480人のペースで、南スーダンから避難した人々がウガンダに到着した。(2016年12月)[2]
[1]https://radiotamazuj.org/en/article/dozens-children-held-captive-after-abduction-lasu-refugee-camp
[2]http://reliefweb.int/report/south-sudan/south-sudan-humanitarian-bulletin-issue-19-6-december-2016
当たり前のことですが、報告書などの「文章」には、家を追われた人々の気持ち、ウガンダまで何日間もかけて歩いてきた道のり、誘拐された子どもたちの恐怖、子どもの無事を願う家族の気持ちなどは、書かれていないことがほとんどです。ですから、同じような報告書を読んでいると「またあったんだ」と何も感じないようになってしまいます。
そこで、可能な限り、報告書の行間に隠れている人々の悲痛な体験や思いを想像するようにしています。といっても、私の普段の生活とはかけ離れている出来事、想像するといっても簡単ではありません。
それでは、どうしているのか。
私は、映画に描かれている紛争下の登場人物や彼らの置かれている環境をイメージするようにしています。
南スーダンから国外に避難した若者たちを描いた「グッドライ ~いちばんやさしい嘘~」という映画もそのひとつです。
例えば、長い長い道のりを子どもたちだけで何日も何日も歩き続ける中に、様々なエピソードがあるのですが、傷だらけの足の裏、体力を奪われる一番幼い子ども、突如聞こえる銃声・・・どれも、今この瞬間、南スーダンで起きている「リアルな出来事」なのだと想像しています。
遠く離れた南スーダンですが、まずは、気持ちから近づいてみるのはいかがでしょうか。
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1983年アフリカ大陸のスーダンで内戦が始まり、数万人の子供たちが両親の命と住む家を奪われた。2000年になりアメリカとスーダンが協力し、難民キャンプで育った3600人の若者たちを全米各地に移住させる計画を実施。突然、自由の国への切符を手渡された若者たちと、彼らを受け入れたアメリカ人たちとの間に、いったいどんなドラマが起きたのか──?(公式ウェブサイトより抜粋)
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【連載5】南スーダンのスタッフのご紹介 WASHオフィサー?