サポーターのニナです。

たくさんのご支援、ありがとうございます。

 

私の息子は比較的小さい、地元の保育園に通っています。ここには、イラン、アメリカ、中国の子供たちが通っています。また、娘の幼稚園には、中国とマレーシアの子供もいます。そして、私の子供たち自身も日本、中国、アメリカのルーツを持っています。2014年の統計では日本に住む約30人に一人の割合で両親のどちらかが外国籍だそうですが、本当に周りには色んな国籍の人がいて、少し前と比べると驚くほど日本に住む外国人が増えています。先日は保育園の先生が、「今度こういった行事があるんだけど、お国の習慣に差し支えないですか?」などと聞いたりしていました。

 

ダイバーシティと言葉だけ聞くと、自分とは少し距離のある話のような気がするかも知れませんが、主に今回文化的なダイバーシティについて言えば、人それぞれの多様性があることの再認識と、今まで知らなかった文化を知る楽しい体験だと思います。今までは遠い存在だった世界のことも、何かをきっかけに近く感じるようになります。海外に行かなくても、意外と身近にダイバーシティがあるものです。普段は気づかないけれど意識してみると、こんなところにもあった!というような発見をしたり、自分を見つめてみるとこういう多様な部分があったんだ、という客観的な気づきがあったりします。また、「どっちがいい」ということではなく、「色々あって、それぞれの個性を楽しめる」ところがミソだと思います。究極なところ、それによって豊かな価値観が生まれ人生が楽しくなるのだと感じています。

 

子供の絵本でも、「こどものとも」シリーズ(娘の幼稚園で毎月プレゼントされている)でいくつか多文化に触れられるものがあります。我が家ではお気に入りの中に「サンタルのもりのおおきなき」(西岡直樹 構成・文、シブー・チットロコル 絵、西岡まどか コラージュ)というインドの作品をとりあげているもの、それから「まほうのひょうたん」(シビル・ウェッタシンハ 再話・絵、松岡享子 訳)というスリランカの昔話があります。これらの素晴らしい絵本はそれぞれの国でもともと存在しているストーリーなので、そのままダイレクトに読者の心に入っていきます。登場人物の名前がカタカナだったり、着ている洋服が初めて見るようなものでも、子供たちは何の先入観や偏見なく楽しそうに読んで、覚えていきます。

 

また、同じ「こどものとも」シリーズの「やさいのおにたいじ」(つるたようこ 作)という絵本は、日本の伝承、御伽草子に登場する「酒呑童子」を描いたエピソード。お話は京の都ではじまり、これに登場する主人公の野菜たちは京都の言葉を話します。初めて読み聞かせた時、普段聴きなれないイントネーションや表現であるはずが、不思議と子供たちは理解していました。この時、子供の優れた柔軟性と受け入れる力に改めて気づかされました。

 

 

「サンタルのもりのおおきなき」(西岡直樹 構成・文、シブー・チットロコル 絵、西岡まどか コラージュ)から

 

 

「まほうのひょうたん」(シビル・ウェッタシンハ 再話・絵、松岡享子 訳)からキャプション

 

「やさいのおにたいじ」(つるたようこ 作)からキャプション

 

絵本だけでなく、スーパーに行けば最近では多種多様な食材を扱うお店が増えてきましたし、多国籍なレストランも増えました。ちょうど今日は仕事の合間をぬって、家でインドのダール(豆)カレーと、八海山の酒粕入りのお味噌汁、そしてヨーグルトにチリ産のマキベリーとオーストラリア産のチアシードを入れて食べました。お米やパスタが大好きな我が家でも、クスクス(パスタの一種ですが)、キノア、アマランサスなど、色々な食材をキッチンに置いています。一昔前は店頭に見当たらなかったような食材が今や地球の反対側のものでも手に入ってしまう時代になりました。子供たちにも、「これはね、ペルーっていう場所からきたものなんだよ」などと教えると地球儀を持ってきて話が膨らみます。絵本、食材以外にもガーデニングに詳しい人はきっと色々な国の草花を、ワイン好きな人は色々な地域のワインを、音楽が好きな人はあらゆる民族音楽なども楽しんでいると思います。溢れるほど例えがあるのでここで詳細は語りませんが、要するに新しいものを取り入れてみることによって遠い国も近く感じられたり、違う国なのに共通点が見えてきたり、または違いが理解できるようになったりして知識が深まります。

 

人はそれぞれ違う環境で育ち成長していきますが、私の場合好きなものを追及していくと気づけば自分は色々な性質を好み、それぞれの良さや特徴を取り入れています。それから、新しいことを体感したり発見すると、今まで知らなかった自分の性質に気づいたりします。自分に目を向けてみると、どんなダイバーシティが見えるでしょう?暮らしたことのある地域、友達との出会い、旅行した時の体験、留学経験などから、多様な価値観を醸成しているかもしれません。それこそ、読んだ本、食べた料理や心に残った音楽などがきっかけで多様性について興味を持つ人もいると思います。

 

特に今の時代は、アンテナを張らなくてもたくさんのダイバーシティの種を吸収できるようになりました。それらを吸収することによってお互いの個性を尊重する心を養い、国際感覚のあるバランスの取れたアウトプットを出せるようになる気がします。さらには、多様な経験があるほど、多様で多面的な考えができることに繋がると思います。

 

では、国籍とは実際何でしょう?私は自分と家族の経験を通して、よく国籍やパスポートの意味について考える機会があります。私はアメリカ人の父と日本人の母を持ち、アメリカ国籍と日本の永住権を持っています。長女が日本で生まれた時、母親である私のアメリカで過ごした期間が足りないという理由で、子供にアメリカ国籍を与えられませんでした。親が二人とも日本国籍を持っていないので、子供も日本国籍は取れず、いったん父方と同じ中国国籍を取得してから、父と子供は日本国籍に帰化をしました。

 

このプロセスの中で気づいたのは「国に所属する」という概念こそが、心の隔たりを生むのではないか、ということです。誰もが生きやすい世の中にするためには、果たしてどんな政策が良いのでしょうか。年末にスターウォーズの最新作が公開され、その感想を熱く語る旦那を横目に気づいたのですが、スターウォーズの世界ほどダイバーシティに富んだ世界はないように思えます。余談ですが、そういえば誰もパスポートを持っていませんよね?(笑)

 

色々な国、違う環境で育った人との交流、様々な文化を学ぶことで世界が近くなります。ぜひ多くの人にMulCulAcademyを体験して、多文化の学びの場で吸収してもらいたいと思います。

 

 

※本ブログの意見は筆者個人の意見であり、Culmony全体を代表するものではありません。

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