デビットくんの家はナイロビ市内からほど近いスラムの中にあります。
もともと工業地帯にあるスラムに住んでいましたが、政府による強制撤去を受け、家を無くし、野外での生活を余儀なくされ、次に見つけた現在の家も近所から発生した火災により半焼しました。


デビットくんの住んでいる家は日が当たらず、いつもじめじめとカビの臭いがしています。
肺炎や体調不良よる入退院を繰り返すお母さんの健康状態もこの状況からくるものかもしれません。

 


デビットくん家族の住む長屋の廊下です。

 

 

 


デビットくんは、2005年11月28日、自宅にて正常分娩で生まれました。
お母さんは妊娠中毒症がひどかったようですが、デビットくんは、特に問題なかったようで、翌日に病院に行き、予防接種などを受けました。(ケニアでは生直後にBCG、ポリオなどの予防接種を受けます)体重は3.8kgの大きな赤ちゃんでした。


それからデビットくんは健康に育っていましたが3歳になった時、マラリアを患い、入院となりました。また同じ年の12月、再度マラリアを患い、痙攣も起こしました。更に年明けて、痙攣を起こし、ナイロビの県立病院に2ヶ月の入院となりました。


入院中は意識不明状態が続き、酸素投与も2週間ほど行われていたそうです。この入院が痙攣の重積で意識不明になったのか、髄膜炎などの他の病気を患っていたのか、はっきりしませんが、退院する時には、痙攣は頻発しており、一日に20-25回くらい起こしていたようです。


抗痙攣剤は、この入院の時から飲み始めていましたが、どれもあまり効かないようでした。このため、また同じ県立病院に入院になり、更に痙攣がコントロールされないため、国立病院に転院となり、入院状態がほぼ1年くらい続いたようです。
この後も、いろんな薬を試しましたが、なかなか効かず、2011年の初めに使い始めたお薬は若干合っているようで、痙攣の頻度は少なくなりましたが、完全にコントロールされることはありませんでした。


2011年よりチャイドクの支援を受けることができるようになり、デビットくんはしっかりとお薬を飲んでいますが、痙攣のコントロールは非常に難しいです。

支援を受け始めてから、小児神経専門医に通い、いろんな薬を試していますが、痙攣がコントロールされてくると、副作用が強すぎて生活ができなくなってしまったり、小児神経医の先生もかなり苦労なさっています。


また、痙攣が始まった頃から、「多動症」が始まりました。この多動症はどんどん悪くなる一方で、時に非常に暴力的になったり、頑固で全く言うことを聞かなくなったりします。


それでもデビットくんは、非常に愛嬌があり、みんなと仲良くなるのが上手なので、クリニックでは人気者です。


クリニックに来るときは、デビットくんのお昼ごはんとして食パンと牛乳を持ってくるのですが、いつもチャイドクスタッフに分けてくれる心優しいデビットくん。
ご家族から、近所の人々から、クリニックのスタッフから皆に見守られ、愛され、成長しています。

 

 

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