プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

 

約50の日本の潜水艦が第二次世界大戦を生き残り、連合軍により海没処分されました。

 

喜望峰を越え、90日もかけてはるばるドイツからやってきたユーボートU-511潜水艦。日本に贈られ「呂号第500潜水艦」となり、技術を日本に伝えました。

 

この潜水艦も終戦後、連合軍により若狭湾に沈められました。

 

私は、海底に眠っている潜水艦を見つけ出し、現物を見てもらうことで、言葉では伝えきれない技術や歴史、先人達の努力を改めて伝えたいと思います。

 

《目標金額の達成の御礼(6/20追記)》
改めて、多くの方々からのご支援と激励をありがとうございます。391名の方から460万円ものご支援をいただきました。


私にとっても海の底はまだまだ知らない世界です。海にロボットを潜らせる時はいつもワクワクします。
 

私の探索活動は、呂500に留まらず、これからも続けてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

海に沈んだからといって水に流してはいけない。海に沈んだものは必ず見つけ出す。海中技術者を標榜する私の決意です。

 

はじめまして。一般社団法人ラ・プロンジェ深海工学会代表理事の浦です。自律型海中ロボットを研究開発して30年以上、20を越えるロボットを作り、深海に展開し、ロボットでなければできない深海活動をやってきました。

 

現在は蓄積してきた海中技術と仲間達をつのって、空しく海に沈んだ船達を探し出し、船を造った人達、船を運航していた人達の技術と根性を改めて世に問うべく活動しています。

 

2017年8月にクラウドファンディングを通して、500人以上の方から500万円以上のご支援をいただき、五島列島沖合に沈められた24艦の潜水艦を、無人潜水機で調査し、伊号第58潜水艦や呂号第50潜水艦など全24艦の特定に成功しました。皆様ご協力ありがとうございました。

 

引き続きこの活動を続けていこうと考え、第二弾として「呂号第500潜水艦」を探し出します。前回調査時に多くの方から要請があったことや、海中技術者として、その後の日本の潜水艦技術に影響を与えたと言われるドイツが建造した呂500潜水艦を探し出したいと思います。

 

前回プロジェクトの立ち上がる潜水艦のサイドスキャンソナー画像

 

技術提供のために来た「呂号第500潜水艦」は若狭湾の海底にいます。

 

第二次世界大戦中、他の通行路が危険であることから、日本とドイツの間を潜水艦にて結ぶことが計画され、5艦の日本海軍の潜水艦がドイツに向かいました。2艦は途中で撃沈され、3艦はドイツに到着したものの、日本に戻ったのはたった1艦です。

 

そして、それとは別にドイツは技術供与などの名目でUボートを2艦(U-511とU-1224)を日本に提供しました。U-1224は、伊8潜水艦でドイツへと運ばれた日本人によりドイツから日本へと回航されましたが、大西洋で撃沈されています。U-511はドイツ人乗組員の手により2ヶ月の航海を経て呉に到着しています。

 

このU-511こそ「呂号第500潜水艦」です。

 

日本国に贈られ呂号第500潜水艦となったこの潜水艦は、日本に多くの技術を伝えましたが、終戦後に連合軍により若狭湾に沈められました。

 

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多くの影響を与えた潜水艦。多くの方からの要請が集まったプロジェクトです。

 

前回「伊58呂50特定プロジェクト」を行っている際に、何人かの方々から「呂500を探して欲しい」という連絡を受けました。先ほども述べましたが、呂500から得た技術がその後の日本の潜水艦技術に影響を与えたと聞いています。

 

また、海上自衛隊員がドイツ海軍軍人に「70年前に日本に贈った呂500はどうなっている」と聞かれて、返答に窮したということもお聞きしました。

 

行方不明のままの日本の潜水艦は沢山あります。それぞれの潜水艦にはそれぞれの物語があります。行方不明の潜水艦はいずれは探し出さなければならないと思います。しかし、私たちのできることは限られています。

 

今回は、前回のプロジェクトの成功を踏まえて、ドイツからはるばるやってきた呂500を探しだし、その現在の姿を世に問うことを決めました。

 

前回プロジェクトでROV調査を行ったときのROV操作用コンテナ内部の様子。

 

立ち上がる潜水艦「伊47」の映像。艦橋の上に潜望鏡などが出ている。

 

若狭湾に沈んでいる呂号第五百潜水艦を探しだし、今の姿をお見せします。

 

呂号第500潜水艦を探し出すため、まずは米軍発表の処分位置情報などの手がかりをもとにして、海域を絞ります。そして、福井県越前町の漁師さんから漁船を借り、音響装置のマルチビームソナーで海底地形を調査して、艦影を探し、それらしい海底の高まりを見つけたならば、遠隔式無人潜水機を下ろして、ビデオ撮影し、それが何なのかを明らかにします。

 

潜水艦には艦名が記述されていないので、どの潜水艦であるかの判定は困難を極めるとは思いますが、それぞれの艦の特徴をよく理解して、艦の特定をおこないます。

 

第1回目の調査は、2018年6月18日から6月21日の4日間を予定しています。調査の模様は、ネットテレビで生中継します。また、見つけ出すことがビデオ映像をもとにして、モザイク図として三次元化することができます。現代にその姿を甦らせたいと思います。

 

前回も同様ですが、私たちはこれらのプロジェクトを基本的にはボランティアのスタッフで行っております。そのため、資金が厳しい状況です。クラウドファンディングでいただくご支援は、この調査の用船費や画像処理費用等の一部に使用させていただきたいと思います。ぜひ温かいご支援をいただければと思います。

 

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五島沖で発見した伊47潜水艦のモザイク図

 

号第五百潜水艦は今? 海中を想像の世界から現実の世界にもってきます。

 

現在の資料だけでも潜水艦について語ることは可能です。戦後、格段に進歩した潜水艦技術や水中技術の歴史を語ることができます。

 

しかし、潜水艦が何をやってきたか、を強く印象づけるのは、その物を見ることです。現物が持つ力は写真や文章とは全く違った強い影響力を持ちます。同じ戦争の遺跡である広島の原爆ドームが我々に迫ってくるのは、それが「実物」であるからです。

 

海に沈んだ「実物」にこだわり、誰もが目の当たりにできるようにすることは、海中技術者の重要な仕事です。「百聞は一見にしかず」と古来いわれるように、海の底にあるから見えない、で終わってしまった世界を見られるようにします。

 

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