プロジェクト概要

海底に鎮座する二式飛行艇のプロペラーサイパン

 

かつて、連合艦隊の旗艦として活躍し、ビッグ7のひとつとして畏れられた戦艦『長門』。

 

「日本の誇り」と親しまれたこの戦艦は、終戦の翌年、ビキニ環礁(マーシャル諸島)での核実験の標的となり、今なお海底に眠っています。

 

70余年の時を経て、『長門』はいま、どのような姿をしているのか。現在の艦橋や主砲の状態など、一枚一枚丁寧に写真に収め、みなさまにお届けしたい。

 

 

《ネクストゴールに挑戦しています(5/22追記)》

 

みなさまのあたたかいご支援のおかげで、早くも第一目標金額を達成することができました。本当にありがとうございます。

 

ただ、この第一目標は、このページ内にも記しておりましたように、撮影・展示にかかる総額のごく一部でありました。幸い、まだ募集期限まで間があることもあり、改めてネクストゴールを設け、挑戦を続けたいと思っております。

 

最終日の6月22日(金)23:00まで、応援のほど、よろしくお願いいたします。

 

 

 

海中という特殊な環境下に眠る、太平洋戦争(大東亜戦争)の戦争遺産の数々。撮影した数は約100にもなりました。

 

水中写真家の戸村裕行と申します。

撮影対象は主に海洋生物ですが、それとは別のライフワークとして、太平洋戦争(大東亜戦争)に起因する、海底に眠ることになった日本の艦船や航空機の撮影を世界各地で続けています。

 

水中での撮影を生業とし、ダイビング誌やカメラメーカーなどに作品を提供しています。

 

馴染みがない方も多いかもしれませんが、海底の艦船や航空機などへのアプローチは「レック(wreck=難破船)ダイビング」というジャンルとして世界的に確立されているものです。この「レック」というのは、漁礁として、あるいは観光のために “わざと” 沈められた船や航空機なども含むのですが、私の場合は、太平洋戦争(大東亜戦争)に起因する艦船や航空機の撮影に焦点をあてて活動しています。

 

それらのレックの撮影を始めたのは2011年からですが、これまでに、日本はもちろん、パプアニューギニア、ソロモン諸島、トラック諸島(チューク)、パラオ、グアム、サイパン、フィリピン、インドネシア……などに眠る約100もの「レック」を撮影してきました。

 

■例えば……

瀬戸内海:戦艦『陸奥』

パラオ:駆逐艦『五月雨』

トラック:駆逐艦『文月』『追風』、特設巡洋艦『愛國丸』、特設潜水母艦『平安丸』

フィリピン・コロン:水上機母艦『秋津洲』、給糧鑑『伊良湖』

パプアニューギニア:ラバウル航空隊に関連するであろう『零戦』

 

その取材内容は、ミリタリー総合誌『丸』などで連載を続けています。

 

プロペラに珊瑚などの付着物が付いた『天山』ーチューク(トラック諸島)

 

桑港丸の甲板上の九五式軽戦車ーチューク(トラック諸島)


そういった中でも、ミクロネシア・チューク州(トラック諸島)で現地民により発見された正体不明機を取材し、『二式水上戦闘機』と特定し、現存する機体がないものとして、多くのメディアで取り上げていただいた事もありました。

 

その他、戦艦『陸奥』の現在の姿を掲載したものを「陸奥記念館」(山口県周防大島町)に寄贈させていただいたり、日本郵船歴史博物館で行われた展覧会「グランブルーの静寂」にも多くの写真を提供させていただいたりしています。

 

駆逐艦『追風』主砲とダイバーーチューク(トラック諸島)

 

 

戦艦『陸奥』との出会い、やがて想いは『長門』へも。

 

そのような中で、戦艦『長門』に着目したのは、以前より撮影をしていた姉妹艦『陸奥』との出会いがきっかけでした。

 

太平洋戦争(大東亜戦争)開戦時、連合艦隊の旗艦として活躍した戦艦『長門』は、長門型の2番艦、戦艦『陸奥』とともに「陸奥と長門は日本の誇り」と親しまれ、他国の同クラスの戦艦5隻と共にビッグ7と呼ばれていたのは有名なお話です。まさに日本の象徴というべき戦艦たちです。

 

しかし『陸奥』は、昭和18年に柱島沖で原因不明の爆発を起こし沈没しました。現在までに大部分はサルベージされていますが、一部分が残っているとされ、私は2014年5月に現地を訪れて潜水調査と撮影を始めました。

 

当初は早い潮流などに悩まされましたが、素晴らしい現地のガイドさんとの出会いもあり、潜水回数を重ね、今年2月には新しい発見もありました。そうして『陸奥』への思い入れが深くなるにつれ、姉妹艦である『長門』へも意識が向かうのは必然だったように思えます。

 

瀬戸内海に眠る戦艦『陸奥』で見つけた防毒面ー柱島沖(日本)

 

『長門』は、太平洋戦争(大東亜戦争)を生き延び、横須賀で終戦を迎えましたが、やがて米軍に接収されます。そして1946年、米軍の核実験(クロスロード作戦)の標的艦として、実験先であるビキニ環礁で被爆し撃沈。現在も静かに海底に横たわったまま、その姿を留めています。

 

日本の象徴として親しまれ、日本人の誇りであった『長門』の「現在の姿」を撮影し、記録として残したい。『長門』はいま、どのような状態となっているのか。現在の艦橋や主砲の状態など、一枚一枚丁寧に切り撮り、みなさまにお届けできたらと思っています。

 

ですが、ビキニ環礁での撮影の場合、通常のダイビング以上に莫大な資金が必要となります。地図をご覧いただけるとわかりますが、太平洋の中央に位置するポイントに近く、そのポイントを潜るためには、現地で専用の船をチャーターする必要があるためです。

 

 

さらに今回は、ただ撮影するだけでなく、その取材内容をまとめ、多くの方に見ていただく機会も作りたいと考え、思いきってクラウドファンディングに挑戦することを決めました。

 

◎撮影プロジェクト

●2018年6月末〜約2週間

●複数名のチームでビキニ環礁を訪れ、『長門』を軸に日本の艦船を撮影

※この地には、他にも多くの艦船が眠っているので、撮影の進捗次第では、それらの撮影も可能な限りトライします。

 

◎写真展について

2018年6月15日(予定)〜約3ヶ月間

 

東京都内のしかるべき会場(※詳細は後日発表)において、既に撮影されたレックを中心に写真展を開催します。ちょうど会期中にビキニ環礁での撮影を敢行。帰国後できるだけ速やかに、展示替えを行い、多くの方に今回の撮影内容をご覧いただける状態にする予定です。

 

写真展終了後は、全国いくつかの都市を巡回し、さらに多くの方にご覧いただく機会も作りたいと考えております。

 

今回のクラウドファンディングによる目標金額は上記計画の総額の一部であり、全てを賄えるものではありません。既に今回のプロジェクトに賛同して頂ける方などから資金も募っておりますが、写真展なども含めると個人の負担が大きく、少しでも多くの資金が集まる事で、様々な会場で展示が出来るようになるかとも思います。皆さまの温かいご支援をいただけますと幸甚です。
 

『富士川丸』船首にあるテレグラフーチューク(トラック諸島)

 

 

歴史をしっかりと理解し、先人たちの想いや生活を感じ、撮影する。それが、写真家としてできること。

 

私がライフワークとして撮影している艦船などは、戦争に起因するもので、亡くなられた方がいる場合もあります。それらにアプローチをすることに対して否定的なご意見をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

 

私自身、レックダイビングをライフワークとするキッカケとなったのは、チューク(トラック諸島)という場所でした。最初は、もともと歴史に興味があって、沈船を見たい、撮ってみたい……それくらいの理由だったようにも思います。

 

しかし実際に潜ってみたところ、武器弾薬、戦車、航空機がそのままの状態で海中に眠っており、日本人がそこで生活をしていた残影が感じられ、あまりにも衝撃的だったのを覚えています。

 

左:『平安丸』客室付近から出てきた紙の切れ端は当時の新聞か。ーチューク(トラック諸島)
右:『神國丸』甲板に持ち出された当時の食器や靴底ーチューク(トラック諸島)

 

『平安丸』内部で見つかったMOON STARの消しゴム付き鉛筆(硬度はHB)と瓶ーーチューク(トラック諸島)

 

戦後70余年が経過しても未だ残る戦争遺産。これらと対峙するにあたり、それらの辿って来た歴史をしっかりと理解し、先人たちの想いや生活を感じ、撮影することが、写真家としてできること。また、それが祖国を想い、家族を想い、亡くなられた方々に対しての慰霊・顕彰となるのではないかということ。そして、戦争があったことを知らない世代、未来に伝えていかなければいけないこと。幾度もの撮影の中で、そう考えるようになりました。

 

私を案内してくださる多くの現地のガイドさんも、同じように敬意を持ってアプローチをして下さっています。


そして何より、私の活動を知ったご遺族や関係者の方から感謝のご連絡や、「この船を撮影して来てほしい」というご依頼をいただくこともあり、大きな支えとなっております。

今回のプロジェクトも、取材および写真展がゴールではありません。これらの活動を今度も継続して行っていくためにも、何卒、みなさまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

零式艦上戦闘機二一型とダイバーーラバウル(パプアニューギニア)

 

 

リターンについてのご説明

 

●ポストカード(5枚組)
・お魚バージョン
・レックバージョン
お魚や珊瑚などのポストカードか、海の中に眠る零戦などのポストカードか、どちらかをお選びいただけます。

※デザインはこちらにお任せください

●『長門』の母港・横須賀海軍カレー
「よこすかカレーの街事業者部会」に参加している株式会社ヤチヨさんの「よこすか海軍カレービーフ」をお届けいたします。明治41年の海軍割烹術参考書の「カレイライス」レシピを基に食べやすく復元。牛肉、野菜のタップリ入った懐かしい味で一番人気商品です。

●写真展への招待券(1枚)

2018年6月15日(予定)〜約3ヶ月間

東京都内のしかるべき会場(※詳細は後日発表)において、既に撮影されたレックを中心に写真展を開催します。

ビキニ環礁での撮影から帰国後、8月中を目処に展示替えを行い、「『長門』の現在(いま)」の展示も行う予定です。


●長門(ビキニ環礁)の取材内容を詰め込んだミニ写真集(20pを予定)
今回撮影した内容を詰め込んだ、ミニ写真集を制作します。

先に述べた、夏に発売予定の写真集ではなく、今回のリターンのためだけに作成させていただきます。

※制作期間の兼ね合いもあり、他のリターンの受け渡しよりも遅くなる可能性がありますことをご了承ください。

●写真作品
ビキニ環礁の撮影から帰国しましたら「メッセージ機能」を通して、ご希望のサイズおよびデザイン(いくつかの候補の中からお選びいただきます)をお伺いいたします。

【A1, A2サイズの場合】

プリントにアルミプレート加工を施し、展示用の浮かせ化粧下駄をつけた状態で発送します。

【A3, A4サイズの場合】

プリントに裏打ちを施し、額装して発送します。

※50000円コースの場合は、額装なしでお届けいたしますのでご了承ください。

 

A17c9aaa61e80a1bf71d0d850af4e5baa9800bbd
 


最新の新着情報