海抜0mから！北米最高峰デナリ（マッキンリー）登頂への再挑戦！！

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■新着情報③：「デナリ遠征のパートナー」

新着情報として今回は、「デナリ遠征のパートナー」の２人をご紹介したいと思います。

「パートナー２人も海抜0mから登るんですか？」

という質問を多く受けました。

はい。３人で海から登ります。

「なんでわざわざまた？」

という声も聞こえてきそうですね。
その疑問にお答えする写真をお見せしましょう。

この写真は前回の挑戦時、僕が失意のうちに撮った一枚です。
撤退を決意した氷河上でセスナにピックアップをしてもらい、海から進んできた森を見下ろしながら写真に収めました。

「見渡す限り森。沼。ブッシュ。こんな道なき道をよく突き進んだものだ...」

そんな感想を抱いたことを覚えています。

実は、別々のタイミングですが、今回のパートナー二人ともこの景色を見たことがあります。
舟生大悟さんはハンター山（デナリのお隣の山でベースキャンプが同じ）北壁に挑戦した経験があり、渋沢暉くんもデナリには二度登ったことがあります（うち2019年に二度登頂）。

長い遠征で疲れ切ったダイゴさん、ヒカリくん。
麓の街に戻るセスナの中で、眼科に広がる森を見て各々こんな感想を抱いたそうです。

「このセスナの下に見える森を進んでデナリに登ったらなんて冒険的で楽しそうなんだろうか！」

笑っちゃうくらいクレイジーな感想ですね。
「写真で一言」という大喜利の答えでもいいくらい。
普通の人は「セスナで飛ばせてラッキー」と思うくらいですよね。

今回、僕たち３人が困難な遠征に挑む理由の根底にはこのワクワク感があります。
人っ子一人住まないアラスカの森と氷河を通って北米最高峰に登ること。
ネットにも情報はなく、幾度となく判断を迫られる場面がある。
体も頭も心もフルに使って進んでいく、そんな冒険が楽しみで仕方ありません。

■舟生大悟（ふにゅう・だいご）：男も女も惚れる山の兄貴

ダイゴさんは、クライミングから縦走まで多くの経験を積んでいる山岳界のトップランナーです。数々の輝かしい実績も自慢はせずに背中で語るみんなの兄貴。

多くを語らぬ男の「静かなる偉業」とは、「厳冬季単独無補給での北アルプス縦走（２７日間）」というものです。出発時のザックは50kg以上。バッグを一度下ろすと深雪に埋まってしまうため、一度足場を作ってからでないと背負えない。全ての食糧と装備を背負って２７日間厳しい山の中に一人きり。山に登らない人にもどれくらいすごいのか伝わるのではないでしょうか。

そんなダイゴさんの「静かなる偉業」は実は海抜0m（新潟県・親不知）から始まっています。
なぜ海から登ったんですか？
初めて会った時にそう聞くとダイゴさんが一言。

「海からの方がいいっしょ！！」

なんだかとてもとても嬉しくなったのを覚えています。
自分自身「なぜ海から登るのか」という質問に関して色々な答えをしてきましたが、最もいい答えを聞けたと思いました。

音楽でも映画でも絵画でも「なんかいい！」ってことありますよね？

それを言語化するのが評論家の方々のお仕事だったりしますが、それでも説明や言葉なしに伝わった時、分かり合えた嬉しさみたいな感覚を持ったことがある方も多いと思います。

「カエルも食べた方がいいっしょ！」：昨年9月新潟沢合宿にて。本当に美味しかった！

少々お茶目な写真を載せましたが、これは遠征メンバーで行った沢合宿での一幕。
現地で食料を調達するスタイルの旅で、キノコや岩魚、カエルを採り、大切に頂きました。
山の中でのダイゴさんはとにかく強い。そしてとてもポジティブです。

「めんどくさがらず、冷静に速く正確に。」

そんな姿勢と実践から多くのことを間近で学ばせてもらっています。

クライミングによるSEA TO SUMMIT@小樽・赤岩

ちなみにダイゴさんは山行中のみならず、メガハイボールでもその強さで他を圧倒します。

■渋沢暉（しぶさわ・ひかり）：ガイド界のニューホープ

ヒカリくんも、山岳スキーを中心に、多方面で経験が豊富な山のエキスパートです。

山ではいつも冷静沈着で、色々な場面で助けてくれる頼もしい存在！
デナリにも2度登頂しており、山のことや道具のことなど多くのことをヒカリくんから教わっています。

釣り名人でもあり、先ほどご紹介した新潟・沢合宿では、ほとんどの岩魚をヒカリ君が釣り上げてくれました。

そして、ヒカリくんも強い。
重い荷物を背負った縦走はもちろん、とあるトレイルランニングの大会では２位になる成績も収めています。

「i-nac」という日本で唯一の自然・山岳ガイド養成学校の現役講師としても、先輩に期待され、後輩に慕われているヒカリくんの姿を見てきました。

NHK百名山の「高妻山」放送回で山の案内人として出演したり色々な形でアウトドア業界に関わり、活躍しています。リンクはこちら

放送を見て思いました。サッカー・ワールドカップでも活躍した谷口選手にも似ていますよね。

褒めすぎでしょうか。
いや、そのキラースマイルでガイド界の「ニュープリンス」としての推し声も高いんです。

ということで、デナリ遠征のパートナー２人をご紹介させてもらいました。
少々砕けた内容でしたが、大切なパートナーであるダイゴさんとヒカリくんについて少しでも知ってもらえたら嬉しいです。
ワクワクを共有したこの３人で北米最高峰デナリへ海から挑んできます！

■WHY SAE TO SUMMIT（なぜ海から登るの） !?

とアラスカの海辺で聞かれたら僕たち３人で答えようと思います。 

Because it is there from here（海からの方がいいっしょ） !! 

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