
寄付総額
目標金額 1,500,000円
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- 181人
- 募集終了日
- 2020年12月25日
連載企画「高木家文書」の裏話第5回 -高木家と花火-
日本の夏の風物詩といえば花火もその一つですね。高木家文書にも、花火に関する記述がいくつか見られますのでご紹介したいと思います。
寛延3(1750)年の『御用日記』8月15日条では、西高木家9代目当主篤貞(あつさだ)一家が北高木家9代目当主允貞(ちかさだ)一家を招いて花火を観覧する様子が描かれています。

高木家文書デジタルライブラリー:
https://libdb.nul.nagoya-u.ac.jp/infolib/cont/01/G0000011Takagi/001/135/001135976.jpg
毎年8月15日は、高木家の氏神である大神神社の祭礼があり、家臣が派遣され、湯立神事(神前にて大釜で湯を沸かし、神職や巫女が笹の葉を浸してその湯を参詣者などに振りかける神事)が行われていました。花火はその祭礼の余興のひとつでした。
宝永3(1706)年に書かれた花火の技術書『孝坂流花火秘伝書』によると、この頃には現在の噴出花火やロケット花火のようなもののほか、筒の先から玉が空中に飛び出す玉火、何らかの意匠を表現する仕掛け花火などがありましたが、空へ上がり切った時点で爆発して花を開かせる打ち上げ花火は18世紀後半になってから作られたとされます。この日、高木家の人々は花火観覧のために桟敷を作り、それなりに距離をとって見物していることから、距離をとって見物できる花火、つまり空を飛翔して尾を引く花火や大型の仕掛花火を見ていたのではないかと推測されます。
次にご紹介する「高木家文書補遺F9-1-53」は、江戸後期の酉年8月に尾張国稲生河原(現在の名古屋市西区の庄内川河畔)で打ち上げられた花火の一覧です。江戸後期になると、軍事教練の一種として各藩で打ち上げ狼煙(花火)が打ち上げられたといい、高木家でもこれに興味を抱いていたことがうかがわれます。実はこの史料では花火が昼夜共に行われていることが確認できます。現在、花火といえば夜に打ち上げるものですが、江戸時代には昼夜に別れて行われることもありました。昼の花火では花火玉の中に紅白旗などが仕込んであったりして、夜の花火とは異なる工夫がなされていたそうです。

画像は昼の部の一覧ですが、赤線を引いた部分、右から順に、昼、群鳥、黒雲、双煙、雲龍、九本傘、と書かれています。これらの名前からどんな花火だったかを想像するのも楽しいですね。
以上、本日は「高木家と花火」についてお届けしました。次回もどうぞお楽しみに。
(参考文献)
福澤徹三『ものと人間の文化史 花火』法政大学出版局 2019年
前田明「戦国時代の火薬技術と江戸時代の花火の変遷について」『淑徳大学研究紀要』3 1969年
西田真樹「交代寄合美濃衆高木家の年中行事―秋―」『宇都宮大学教育学部紀要』第43号第1部 1993年
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