美しい海を未来へ|海洋プラスチックの問題に、あなたからの追い風を!

美しい海を未来へ|海洋プラスチックの問題に、あなたからの追い風を!

支援総額

5,424,000

目標金額 5,000,000円

支援者
276人
募集終了日
2022年5月20日

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プロジェクト本文

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達成のお礼と今後について

 

クラウドファンディング最終日の本日5月20日、第一目標金額を達成し、クラウドファンディングを成立させることができました。皆様からのあたたかいご支援に心より御礼申し上げます。

 

All or Nothing 型で目標金額に未達成だった場合には全額がご返金となってしまうため、ご支援いただいた皆様には、最終日まで大変ご心配をおかけし、激励やご心配のメッセージをいただくこともありました。

 

何度も追加でご支援して下さった方、お忙しい中、周りの方へ何度もご周知して下さった方もたくさんいらっしゃり、何と御礼を申し上げていいかわからないほどです。本当に、本当にありがとうございました。

 

このクラウドファンディングは、資金調達以外にも、より多くの方に、私達、人間が沢山の恵みを受けている海の現状や、地球環境問題により意識を持って下さる方が増えて欲しいとの想いもあり始めました。

 

本日、終了時間の23時まで少しだけ時間があります。引き続き最後の瞬間まで私たちの活動を広げていき、目標の500万円を超えたご支援につきましては、クラウドファンディングにかかる手数料の一部に充当していければと考えております。

 

まずは、クラウドファンディング成立のご報告と、皆様のご支援に心からの感謝をお伝えします。23時、最後の瞬間まであたたかく見守っていただけますと嬉しいです。

よろしくお願い致します。

 

タラ オセアン ジャパン一同、
Tara JAMBIO マイクロプラスチック共同調査プロジェクトメンバー

 

本プロジェクトの目的:
いのちの源である“海”をよく知り、よく知ってもらうために。

 

地球表面の7割を占め、海の幸以外にも多くのめぐみをもたらす「海」。

この「海」について、私たちはどれだけのことを知っているでしょうか。

 

たとえば、私たちが生きていく上で欠かせない酸素も、陸上の植物だけでなく、その半分が海に住む目には見えないような植物プランクトンによって作られていること。また、地球温暖化の原因である、二酸化炭素を蓄えてくれるという重要な役割も担っていること。

 

ほかにも、多くのめぐみを与えてくれている海は今、人間活動が引き起こした気候変動や環境破壊により、大変な危機に直面しています。

 

 

こうした現状に対し、ファッションデザイナー、アニエスベーが2003年に“Tara Océan(タラ オセアン)" プロジェクトを立ち上げ、その後、フランスではじめて海に特化した公益財団法人と認定されました。私たち“タラ オセアン ジャパン”は、この法人の日本支部です。

 

タラ オセアンでは、世界中の海を「科学探査船 タラ号」で科学者とアーティストと航海し、地球温暖化やマイクロプラスチックをはじめとするさまざまな環境的脅威が海洋に与える影響の研究を2003年から進め、科学者とアーティストがともに海を旅して活動することで、科学×アート×教育の力で、見えない海の世界を理解し可視化し、海を守ることの重要性を発信しています。

 

  タラ号の航跡

 

タラ号は、これまで世界中で12回の海洋探査プロジェクトを遂行しています。その中でおこなわれた、太平洋の網羅的なサンゴ礁の調査を進める「タラ号太平洋プロジェクト2016 - 2018」の2年半のプロジェクトで、はじめて来日しました。

 

 

サンゴは、海洋生物種の25%に住処を提供する大変重要な生物(動物)ですが、そのサンゴも絶滅の危機にあるのです。

 

(c) Pete West-BioQuest Studios /Fondation Tara Ocean 

 

その後、2019年にはヨーロッパの主な河川9本とその河口が接する海洋の、マイクロプラスチック汚染に特化した調査を行いました。

 

そして2020年12月12日、パリ協定が採択されてからちょうど5年目の記念すべき日にフランスの母港ロリアンを出港してから現在に至るまで、南米大陸沿岸、南極海、アフリカ大陸西岸海域を網羅する、マイクロバイオーム(微生物叢)の調査のため、2年がかりでおこなうプロジェクトを遂行中です。  

 

世界中の研究機関や科学者と協力して海洋調査をおこなうタラ号は、まさしく「海に浮かぶ研究所」です。タラ号で行った探査ミッションにより、既に300本以上の科学論文が発表され、海洋の理解を深めるために必要な多くの科学的知見の蓄積に貢献しています。

 

現在、この美しいユニークな科学探査船タラ号は来日ができませんが、私たち日本支部のタラ オセアン ジャパンでは、全国の国立大学の臨海実験施設の連携組織“JAMBIO(マリンバイオ共同推進機構) ”と協力し、日本発のローカル科学プロジェクトを立ち上げました。

 

そしてこの度、この2020年に立ち上げた「Tara JAMBIO マイクロプラスチック共同調査(科学×アート×教育)」にかかる資金を募るべく、はじめてのクラウドファンディングに挑戦することを決めました。

 

 

 ご支援で実現できること

 

このプロジェクトの目的は、大きく3つあります。

 

1.北は北海道から南は沖縄までの、日本列島の沿岸海域のマイクロプラスチック汚染の定量化とプラスチック汚染源の特定。

 

2.プラスティスフィア(マイクロプラスチック粒子に付着する微生物叢)の研究。海洋生態系への影響を評価すること。

 

今回のクラウドファンディングで募集させて頂く資金のうち、300万円を、2022年に予定している、Tara JAMBIO マイクロプラスチック共同調査で行く予定の、能登、佐渡島、三崎、館山、瀬底島、恩納村での調査費用のうち、能登、佐渡島、三崎、館山での調査費用に充当します。

 

具体的には、調査のための、船チャーター代、スタッフの交通費、宿泊代、出張費他、調査、研究に必要な器具や消耗品購入、運送代、外部研究所へのDNA解析費用などになります。

 

3.マイクロプラスチックの現状のみならず、地球温暖化など人間活動が海洋に与える影響について、科学や、アート、教育の力を使って、こどもや若い世代、多くの皆さんに知っていただける機会を提供し、啓発活動をおこなう

 

500万円のうち200万円は、こども達への教育プログラムの充実のために充当します。

フランスのTara Océan 財団では、海洋環境教育プログラムの開発を、フランス教育省と連携のもと行っており、数多くの充実したプログラムがあります。

 

プログラムは、小学校の低学年から高校生レベルまで、年齢に合わせて数多く存在し、教師用のプログラムもありますが、現在の日本のタラ オセアン ジャパンのリソースでは、残念ながら、それらのフランス語のプログラムを活用する事が出来ません。

 

200万円は、これらのフランスのプログラムの中から日本用に選別し、翻訳し開発するための、開発費と人件費の一部に充てさせて頂きます。現在、「リニューアル中」のタラ オセアン ジャパンのウェブサイトを、2023年3月までにオープンし、最初の教育プログラムの公開を目指します。

 

ウェブサイト上に、教育プログラムを公開していくことによって、コロナ禍や、調査に行けない地域のこども達にも、海洋環境をよりよく知り、地球の健康、私達の未来に欠かせない海を守ることの重要性を知ってもらうことができます。

 

2020年に始まった本プロジェクトは、本来、毎月一度、各地でのサンプリング調査及び啓発、教育活動を行い、2年でサンプリング調査が終了し、3年目の2022年には研究に集中する予定でした。しかし昨今のコロナ禍により県外移動が制限された時期が続き、遅れているのが現状です。

 

「本プロジェクトは、メインパートナー企業であるアニエスベージャパン(株)と、このプロジェクトを始める際、最初に手を挙げてくださった、ヴェオリア・ジャパン(株)のご支援を受けて始めることができました。

 

しかし、マイクロプラスチックの調査・研究には、かなりの時間と地道な手作業と労力がかかります。

 

 

今までの遅れを取り戻し、早急に調査と研究を進め、同時に啓発、教育活動をおこなうためには、資金が足りません。場合によっては、さらに遅れてしまう可能性も否めません。

 

 

今この瞬間にも、海のマイクロプラスチックによる汚染は広がっています。

日本の美しい海を守るためにも、調査と研究を早急に進める必要があります。

 

 

調査、分析は大変地味な部分ですが、正しい対策の立案や、人々に働きかけるためには絶対欠かすことができない過程です。
 
クラウドファンディングに挑戦することで、新たな企業や個人の方々に海の現状を知っていただき、ご支援をいただければ、より早く調査、研究、啓発活動を行うことができ、この問題をより早く可視化し、解決への近道になると考えています。

 

 

マイクロプラスチックの問題:
30年後の海は、魚よりもプラスチックの量が多くなる!? 早急な調査・研究へ

 

マイクロプラスチックとは、5㎜以下のプラスチックの破片のことを言いますが、その中でも種類は大きく2種類に分けられます。

 

 

一つ目は、一部の歯磨き粉や洗顔料などに使われるマイクロビーズや、洗濯などで流出する化学繊維(マイクロファイバー)など、自然界に出る前から5㎜以下の「第1次マイクロプラスチック」と呼ばれるものです。

 

二つ目は、元々大きなプラスチックが自然界に流出した後、紫外線や波、岩などの作用により分解され5㎜以下に小さくなったプラスチックで、これらは「第2次プラスチック」と呼ばれています。

 

(c) Samuel Bollendorff 

 

 

プラスチックは石油(化石燃料)から生成されますが、製造過程で多くの化学物質が添加されており、その一部に有害物質が含まれます。

 

プラスチックは、安価で、軽くて、丈夫で、自由自在に色や形が変えられる……等々、画期的な素材ですが、一旦自然界に流出してしまうと、その画期的な性質が仇となり、たとえどれだけ小さくなっても自然界で完全に分解されるには何世紀もの時間が必要なため、どんどん蓄積されてしまいます。

 

海に流出してしまったプラスチックを誤飲することで、鯨や海鳥が死んだり、分解されないプラスチック製の漁網にひっかかってしまったウミガメや哺乳類が傷ついたり……このような被害が世界中で報告されているのは、すでにご存知の方も多いかと思います。

 

このまま対策が遅れると、2050年には、海には、魚よりもプラスチックの量の方が増えてしまうという試算があります。※  

※出典:環境省(平成30年7月時点での発表資料による)

 


また、プラスチックには、それ自体に化学物質が添加されているだけではなく、海に漂う有害物質をスポンジのように吸収するという性質もあります。このことからマイクロプラスチックを食べた小さな魚を食べた大きな魚を、食物連鎖の最後に食べた人間への健康被害も懸念されていますが、まだまだ、この分野への研究は数が少ないのが現状です。

 

現在では、地球上、どこの海にいってもプラスチック汚染があり、地球規模の環境問題として認識されており、世界ではさまざまなプラスチックの規制が始まっています。

 

 

この問題に対して、日本でも効果的な対策をおこなうためには、海洋プラスチックの量、分布の実態把握、発生源の特定、生物への影響評価などの科学的知見が不可欠です。

 

その中でも、特に沿岸海域での研究調査はまだまだ足りていません。

 

タラオセアンの、ヨーロッパでのマイクロプラスチックの調査・研究をはじめとした、これまでの調査・研究プロジェクトの経験と日本全国の国立大学が所属するJAMBIOネットワークの知見を合わせれば、全国の沿岸海域のマイクロプラスチック汚染の現状を明らかにでき、この問題の改善に貢献できると信じて、本プロジェクトを始動しました。

 

 

日本の海を守るために:
こどもたちとともに、日本の海の未来をつくる。教育プログラムの充実へ

 

日本沿岸海域は、プラスチック汚染の「ホットスポット」と予測されています。

しかしその一方で、日本の海は生物多様性に富む美しい海域です。

 

 これまでの成果

 

最初のサンプルは、毎月のモニタリングの一環として、2020年4月に筑波大学下田臨海実験センターのある、下田(静岡県)で採集されました。

 

2020年秋には、JAMBIOに所属する6つの国立大学(岡山、広島、島根、九州、名古屋、筑波)と連携して、サンプリングを実施。西日本のこれらの臨海実験施設周辺(牛窓(岡山県)、竹原(広島県)、隠岐(島根県)、天草(熊本県)、菅島(三重県)、下田(静岡県))の表層海水、海底の堆積物、砂浜と、タラ オセアン ジャパンが、海洋環境教育で連携協定を結んでいる、香川県三豊市の、粟島で試料のサンプリングを行いました。

 

2021年7月と8月には、東北大学と北海道大学の協力を得て、女川(宮城県)、浅虫(青森県)、厚岸(北海道)で新たなサンプリングを行い、計220個のサンプルを採取しました。

 

サンプル数

表層海水

海底堆積物

砂浜

合計

下田月次

モニタリング

 

     72

 

   54

 

  0

 

   126

2020秋調査

  28

 22

   18

    68

2021夏調査

  15

 18

   9

    42

合計

      115 

    94

    27

    236


2020年と2021年の共同調査は、日本沿岸の海域で表層水と海底の堆積物を同時に採取し、含まれるマイクロプラスチックの汚染状況を調べたものとしては、これまでで最大規模のものです。

 

今回のミッション中の観測とこれまでの中間的な結果から、既に観察、または処理済みの127個のサンプル(表層海水103、海底堆積物21、砂浜3 の全てから様々な種類のマイクロプラスチック(ポリマー、ポリスチレン片、マイクロファイバー等)が検出され、マイクロプラスチック汚染の広がりが改めて確認されました。

 

 

調査活動と一緒に、サンプリング各地で、海洋環境教育イベントも行ってきました。

 

一方で、ちょうどプロジェクトのスタートが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックと重なり、各地の調査地点での県外からの受け入れ体制方針も、判断が難しい中での、船出となりました。

 

特に影響を受けたのは、各地での環境教育イベントでした。パンデミックの最中に出来るのかどうかの判断が難しく、実施の決定をしてからも、広く、事前に告知をして多くの人を集めることが難しく、数人しか集まらないイベントもありました。

 

それでも、実際に参加して下さった皆様からは、以下のような多くのポジティブな感想をいただき、活動の手ごたえを感じました。

「マイクロプラスチックの問題をはじめて知って、びっくりした。」

「科学者と同じような、マイクロプラスチック採集の体験が面白かった。」

「とってもためになった。これから、使い捨てプラスチックを減らしていけるように頑張る。」

 

一方で、あまり多くの告知ができなかったにも関わらず、このように参加してくださった方は、既にこのような環境問題に興味を持っている方々が多いということも感じています。このような情報が届いていない方々、今まで興味がなかった方々にも、もっと知っていただくことが必要です。

 

また、パンデミックの最中でも出来る事をもっと増やす必要性について、たとえば現在フランスの本部のウェブサイト上には、様々な良質な教育プログラムがありますが、それらを日本に展開する必要性の高さも改めて感じました。

 

海を守り、美しい海を未来へ継承するためのアクションを早めるには、一般消費者の方、これからの地球を担うこども達や若い世代への啓発活動と、現状の見える化が不可欠です。

 

タラオセアンジャパンでは、科学とアートと教育を組み合わせて、海の現状の見える化を広く伝えていきます。ここまで、科学と教育という側面から、本プロジェクトについてご紹介してきましたが、海の現状について可視化し伝えるべく活動している、アートの領域の取り組みについても、少し紹介させてください。

 

2021年夏、東京藝術大学美術館で開催された「SDGsxARTs展」では、Tara JAMBIOマイクロプラスチック共同調査に同行した、アーティストの作品の一部が展示された。

 

フランス本部の科学探査船タラ号には、船員や科学者の他に、公募などで世界中から選ばれたアーティストが乗船して、海洋の科学調査に同行します。今までに、50名以上のアーティストがタラ号に乗船しており、その後数多くの作品を発表しています。

 

アーティストは、海の現状をアーティストの視点と手段で発信しますが、同じ船に乗ったアーティストと科学者は、お互いにインスピレーションを与え続けています。

 

Tara JAMBIO マイクロプラスチック共同調査では、パンデミックの影響で全てのサンプリングサイトに、アーティストを同行する事が出来ませんでしたが、2020年の調査時と、2021年の調査の一部で、計12人と1組のアーティストが、海洋調査と教育イベントに同行しました。

 

2022年には、これらの作品を発表する展覧会の開催が、8月に姫路市、瀬戸内国際芸術祭2022の秋会期には、香川県三豊市の粟島でも予定されています。

 

また、タラ オセアン ジャパンと、香川県三豊市が、環境教育と啓発活動推進のため、連携協定を締結。瀬戸内国際芸術祭2019秋会期には、粟島の粟島海洋記念館で、TARA展を共催しました。

 

タラ号乗船アーティストの、二コラ・フロックの作品 ”黒潮”@瀬戸内国際芸術祭2019秋会期、粟島

二コラ・フロック作品 コッコリトフォーハット@瀬戸内国際芸術祭2019秋会期、粟島

Tara Océan 財団が、第10回円空大賞を受賞。科学者とアーティストが同じ船にのり世界の海を見て回り、そこで何が起こっているのかをそれぞれの目で見て、それぞれの手段で社会に発信している、タラ オセアンの活動が、「日本各地を旅し、人々の幸せを願いながら説法だけでなく仏像を制作することを通して、願いを発信し続けた円空の生き方に通じている」と、評価された。

タラ号乗船アーティスト 大小島 真木 "鯨の目”シリーズ@円空大賞展2020

タラ号乗船アーティスト 大小島 真木 "鯨の目”シリーズ@円空大賞展2020

Tara JAMBIO マイクロプラスチック共同調査同行アーティスト、金澤佑哉 作品「海を映す甲羅」

Tara JAMBIO マイクロプラスチック共同調査同行アーティスト 上川桂南恵+武田萌花

 『to see/sea』(インスタレーションタイトル)『メジナの絵』(そのうちの絵画タイトル)

 

 

クラウドファンディングに挑戦する理由:
志を同じくする皆様と出会い、ともに歩んでいける機会に。

 

今回、クラウドファンディングに挑戦しようと思った理由として、もちろん資金調達という面もありますが、それ以上に、私たちの活動にご賛同いただける個人の方、企業の皆様と出会う場にできれば……という想いが強くあります。

 

これまで海の問題にご興味・ご関心のあった方々やそうでない方々にも、よりマイクロプラスチックの現状や、海の環境問題について広く知っていただきたい。地球の表面の7割は海洋であり、「海洋の健康」は「地球の健康」に直結し、私達の健康も、海洋の健康に依存していることへの認識を高めていただきたい。そう思っています。

 

さらに、海洋は、マイクロプラスチックだけではなく、温暖化、酸性化、乱獲、沿岸開発、その他の環境汚染などによる、生物多様性の喪失など様々な問題に直面しています。このプロジェクトをきっかけに、他の問題にも目を向けていただく方が増えていけば嬉しく思います。   

 

香川県三豊市の粟島にて。Tara 粟島海洋環境クラブ第2回開催:三豊市提供

 

マイクロプラスチックの現地でのサンプリング調査は、一旦、今年で終了する予定ですが、ラボでの研究はこれからが本番です。

 

今後は、全国マイクロプラスチックの長期のモニタリングを含めた海洋調査、研究の他、啓発、教育活動を、さらに積極的に進めるためのプロジェクト構想があります。

 

今後、タラ オセアン ジャパンの活動に賛同し、支援して下さる方が増えましたら、より早く、より広く、海洋の問題の解決に貢献できるプロジェクトを進める追い風になります。

 

フランス語で、船が出航する時に、乗船して出発する人に向かって“BON VENT!” と言います。直訳すると、良い(Bon)風(Vent)を!という意味で、航海の安全を祈って、「良い風が吹きますように!」と、声を掛けます。

 

この世界規模の課題を、地域的なアクションから改善していく。そのために、今後、私たちと一緒にアクションを起こして頂けるきっかけになるようなリターンプログラムもご用意いたしました。

 

ご支援を通して、私たちの活動に、たくさんの良い「追い風」を送ってくださいましたら幸いです。

 

 プロジェクトメンバーよりご挨拶

 

|パトゥイエ由美子
(一般社団法人タラオセアンジャパン 事務局長 / 

映画「マイクロプラスチック・ストーリー ~ぼくらが作る2050年~」日本語吹替版プロデューサー)

撮影:中川西 宏之

Tara JAMBIOマイクロプラスチック共同調査で、日本全国の10ヶ所の海洋調査に同行し、まず驚いたのは、全国の海の美しさ、自然の景観の美しさでした。同時に、どんなに美しいところでも、プラスチック汚染があり、そのプラスチックを大量に作って、消費し、廃棄し、その全ての過程でCO2を排出し地球温暖化に寄与し、プラスチックを海に流出させているのは、人間だという事実でした。

私一人の力では、微風しか起こせませんが、皆さんのお力と合わせれば強い追い風になり、船を進める事が出来ます。皆様のご支援に心より感謝申し上げます。

 

|Dr. シルバン・アゴスティーニ
(筑波大学下田臨海実験センター 生命環境系 助教 / タラ オセアン ジャパン 理事)

撮影:中川西 宏之

南フランスの地中海のそばで生まれ育ち、2005年に来日、静岡大学で海洋学分野で博士を取得した。その後、琉球大学と現在在籍している筑波大学の下田臨海実験センターで海の研究を続けました。

日本の海また世界の海は美しくて、人間社会を支えてくれているのですが、人間活動により破壊され、危機が迫ってる。

研究者としてできることは2つ:サイエンスを通じて対策に必要な知識を作り出すと海のことを知ってもらうこと。Tara Ocean Japan、全国国立大学の臨海実験センター、皆さんの力を借りて、この2つの目標を達成したい。

 

|日比野 克彦
(アーティスト / 東京藝術大学 学長 / タラ オセアン ジャパン 理事)

私がtaraと出会ったのは、実はtaraが始まる前からでした。

えっ?どういうこと?と突っ込まれる話ですが、私はアニエスべーと80年代中頃に出会い、その頃に、アニエスのファミリーから「夢は世界の海洋をアーチストと巡り、環境問題を考えること」という話を聞きいていたのです。それが現実になったのがこの活動です。taraの活動はアートの社会における新たなる役割を示唆してくれるものであり、地球の未来のために何をするべきかを気づかせてくれる活動だと考えます。

 

今回のTARAJAMBIOのクラウドファンデゥングは参加していただける皆さんが当事者であり、実践者です。ぜひ一緒に日本でのTARAの活動となるTARAJAMBIOにあなたの風を送ってください!

 

|味澤 将宏
(Facebook Japan 代表取締役/ タラ オセアン ジャパン 理事)

昨年の7月より理事としてタラ オセアン ジャパンの活動をサポートしています。私は長年サーフィンやSUPを家族と楽しみ、地元のビーチクリーンを手伝う活動をしてきた中で、海洋のプラスチック汚染の深刻化を感じてきました。

昨年は、下田で行ったTara JAMBIO マイクロプラスチック共同調査にも参加し、河口から、湾内、外洋とサンプルのを採集行い、マイクロプラスチック汚染の現状を調査しました。今回、クラウドファンディングを通じて、日本におけるマイクロプラスチック汚染、海洋生態系への影響が調査できます。また、若い世代を中心に現在起きている海洋での問題を知っていただく機会を提供できます。

次世代に綺麗な海を残すためのタラオセアンの活動に、多くの方に今回のプロジェクトを通じて参加いただければと思います。

 

応援メッセージのご紹介

 

|稲葉 一男 氏

(筑波大学下田臨海実験センター教授 / JAMBIO機構長)
 

地球は水の星、そして生き物の星です。私たち人類を含め、すべての生命は海から生まれ、海からさまざまな恩恵を受けながら暮らしています。海が健全であることは、私たち動物や植物、微生物など、この地球上に暮らす全ての仲間たちに不可欠なのです。しかし、このことをよく知っているはずの人間が、大切な海を壊しています。この地球を守っていくためには、海のこと、生き物のことを知り、みんなで守って行くことが大切です。海の生き物を研究する大学の施設も、海を知って守るタラ オセアン ジャパンの活動に協力しています。皆さんからのご参加、応援をいただけたらたいへん心強いです。ご支援、どうぞよろしくお願いします。

 

井田 徹治

(環境ジャーナリスト)
 

世界の海は、プラスチックだけでなく気候変動による高水温、海洋酸性化、酸素濃度の減少などさまざまな脅威にさらされています。シルバンさんはさまざまな海の環境問題の研究に現場で取り組む研究者で、私は洋上でのマイクロプラスチックの調査などに同行したこともあります。マイクロプラスチックの実態解明には多大な手間と時間がかかります。今回、タラ オセアン ジャパンの活動を応援したいと思います。

 

|佐竹 敦子 氏

(映画「マイクロプラスチック・ストーリー ~ぼくらが作る2050年~」総合監督、プロデューサー、環境活動家、ドキュメンタリー映像作家)
 

アメリカでは「プラスチック汚染問題を解決せずに気候危機の解決はありえない」と言われるほどプラスチック汚染は危機的状況にあるという事実の周知が広まりつつあるのですが、日本ではまだ、調査、教育、そして啓発活動の全てにおいて全然足りてない!と感じています。

そんな中で今、タラオセアン ジャパンさんがされている日本沿岸のマイクロプラスチック 調査研究活動は、日本でのプラスチック汚染の状況を把握する上でもとっても重要な研究なのです。

これまで続けて来た研究活動を断念するようなことをさせてはいけない!!

皆さんぜひ応援お願いします!

私はタラオセアン ジャパンさんの熱意あるサポートで「マイクロプラスチック ・ストーリー 〜ぼくらが作る2050年」という映画の日本語吹き替え版を制作することができ、タラのみなさんは、本気でこの問題に取り組んでいる「同志」として心から尊敬しています。

サポートお願いします!!

 

|高砂 淳二 氏

(自然写真家)

 日本の海は暖流と寒流がぶつかり合う豊かな海で、海の生物のなんと14%もが存在する、世界有数のホットスポットだと言われます。しかし同時に、世界平均のなんと27倍ものマイクロプラスチックが存在する海であるとも言われています。

 自然に感謝し自然とともに暮らしてきたはずの僕ら日本人。海に生かされてきた日本人がもっと日本の海のことを知るために、そして、海洋生物や僕ら自身に自分たちの暮らしが与えてしまっている影響を知るために、今回、タラ オセアン ジャパンの活動を応援したいと思います。

 

|蟹江 憲史 氏
(慶應義塾大学大学院教授 同大学SFC研究所xSDG・ラボ代表)

海の健全さを維持、回復することは、SDG14でも掲げられた目標であり、とても大事な活動です。2024年までに国際合意を作ることも決まりました。そのための調査研究は必須で、タラ オセアン ジャパンの活動はぜひとも強化してほしいと思っています。

 

事務局長のパトゥイエさんは、同じ高校の陸上部で、一緒に辛い練習を乗り越えた先輩です。一見先の見えない世の中ですが、やるべきことは明らかです。それをコツコツ続けて前に進んでいるのは、まさにパトゥイエさんらしさが出ています。

タラ オセアン ジャパンの追い風になるよう、個人的にも応援しています!皆さんもぜひお力になってください!

 


ご留意事項

※ご支援の前に必ず利用規約をご一読いただき、規約にご同意の上ご支援をお願いいたします。

 

※当団体はREADYFORの利用規約とTara Océan (タラ オセアン)財団の規約に準じて支援金を受け取りリターンを遂行するものとし、規約上ご支援を受け取ることが不可となる場合はご返金させていただくことがございます。予めご承知おきください。


※支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。

 

※支援時にご回答いただく質問項目への回答は支援の確定後、変更できません。あらかじめご承知おきください。

 

※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、こちらのページの「支援契約」にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

※本プロジェクトのリターンのうち、有効期限を設けている体験型のリターンについて、有効期限内にやむを得ない事情によりご案内が困難になった場合には、有効期間について個別に調整させていただくこととし、ご返金は致しかねますのでご了承ください。

 


リターンに関するお問い合わせ

・本プロジェクトに関するリターン等のお問い合わせは、下記へお願いいたします。contact-japan★fondationtaraocean.org

※★を@に変更の上ご連絡ください。返信に数日頂戴する可能性があります。

プロジェクト実行責任者:
エチエンヌ・ブルゴワ(一般社団法人タラオセアンジャパン 代表理事)
プロジェクト実施完了日:
2023年5月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

2020年に始めた、Tara JAMBIO マイクロプラスチック共同調査を継続し、マイクロプラスチックの現地調査と、教育啓発活動を行い、活動報告書を提出し研究の途中経過も報告します。「リニューアル中」のタラ オセアン ジャパンの日本語のサイトを立ち上げ、オンライン教育啓発プログラムの第1弾をアップします。

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リターン

3,000+システム利用料


alt

A-1|感謝のメール

・お礼のメール ※2022年6月中に送付予定
・活動報告レポート
 ※2023年4月にメールで送付予定
・タラ号こどもジャーナル+タラ号ポスターコンクール用の塗り絵線画4種 ※1

※1…データで2022年6月中に送付予定 / 郵送をご希望の方はお教えください

申込数
73
在庫数
36
発送完了予定月
2023年4月

10,000+システム利用料


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A-2|お気持ちを上乗せして応援

・お礼のメール ※2022年6月中に送付予定
・活動報告レポート
 ※2023年4月にメールで送付予定
・タラ号こどもジャーナル+タラ号ポスターコンクール用の塗り絵線画4種 ※1

※1…データで2022年6月中に送付予定 / 郵送をご希望の方はお教えください

申込数
41
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年4月

3,000+システム利用料


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A-1|感謝のメール

・お礼のメール ※2022年6月中に送付予定
・活動報告レポート
 ※2023年4月にメールで送付予定
・タラ号こどもジャーナル+タラ号ポスターコンクール用の塗り絵線画4種 ※1

※1…データで2022年6月中に送付予定 / 郵送をご希望の方はお教えください

申込数
73
在庫数
36
発送完了予定月
2023年4月

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・お礼のメール ※2022年6月中に送付予定
・活動報告レポート
 ※2023年4月にメールで送付予定
・タラ号こどもジャーナル+タラ号ポスターコンクール用の塗り絵線画4種 ※1

※1…データで2022年6月中に送付予定 / 郵送をご希望の方はお教えください

申込数
41
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年4月
1 ~ 1/ 15

プロフィール

ファッションデザイナー、アニエスベーが2003年に“Tara Océan(タラ オセアン)" プロジェクトを立ち上げ、その後、フランスではじめて海に特化した公益財団法人と認定されました。“タラ オセアン ジャパン”は、この法人の日本支部です。 タラ オセアンでは、世界中の海を「科学探査船 タラ号」で科学者とアーティストと航海し、地球温暖化やマイクロプラスチックをはじめとするさまざまな環境的脅威が海洋に与える影響の研究を2003年から進め、科学者とアーティストがともに海を旅して活動することで、科学×アート×教育の力で、見えない海の世界を理解し可視化し、海を守ることの重要性を発信しています。

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