この夏に行われた“環境フィールド実習”について報告します。自然を相手にしているため、予定通りにいかないこともありましたが、たくさんのことを吸収して帰ってきました。

 

 

山岳科学学位プログラムに数多く用意されているフィールド実習には、プログラム履修生全員が履修する必要のある科目とそうではなく選択できる科目の二つが用意されています。先日長野県で実施した環境フィールド実習は後者の選択科目でしたが、結果として一期生ほぼ全員参加する実習となりました。当初は、長野県小谷村に残存する「あがりこブナ林」の毎木調査を実施して、データ解析まで行う計画でした。しかしその期間はちょうど台風5号が直撃する期間でした。この巨大な台風5号、進行速度が遅いだけでなく、周辺の高気圧の影響もあってウロウロと進路が読めず、結局西日本から佐渡へ抜けるコースを辿りました。小谷村もまさにそのルート上にあったので、計画の変更を重ねて、結果として小谷村周辺に残存する貴重な森林や湿原の観察と今回の実習をサポートして下さった信州大学教育学部の井田研究室のメンバーと研究交流会を実施してきました。

当初の内容を実施出来なかったのはとても残念でした。しかし、貴重な亜高山帯針葉樹林やブナ成熟林、その周辺の高層湿原を一期生と一緒にゆっくりと観察できたうえに、井田先生の研究室との研究交流会のなかで各々の研究計画を発表して質疑応答ができ、良い時間となりました。加えて、宿泊させて頂いた民宿で、信州三大修験場の一つである小菅神社に関する貴重な資料を手にしながら詳しくお話を伺うことができ、こちらも勉強になりました。

実施側としては、自然の中で行うフィールド実習の難しさと課題を感じましたが、ご協力頂いた信州大学井田研究室の皆さんと、一期生の高い意識と興味のおかげもあり、収穫の多い実習となりました。

 

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