【発達障がいの子ども達と、ご家族が困っていることについて】

 あーとの森担当、臨床心理士石﨑多賀恵より皆様へ。


発達障がいとは

自閉スペクトラム症(自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障がいを含む)、注意欠如多動症(ADHD)、学習障害(LD)、発達性協調運動障害、軽度の精神発達遅滞(知的障害)などを含み、脳機能の発達の偏りにより、認知機能に障がいがみられたり、年齢とともに発達するはずの『社会性』や『コミュニケーションスキル』、『感情のコントロール機能』や『注意力』、『運動機能』などが発達しづらい脳の機能障がいのことを言います。


これらの脳の機能障がいのために、得意な能力と苦手な能力の差が大きく(軽度精神発達遅滞を除く)、それぞれの能力の得意・不得意は個人差が大きいという特徴を持っており、発達の不具合は、本人のわがままや育て方によって起こってくるものではありません。

 


しかし一方で、身体的に障がいがあるわけではないので、一般的に分かりにくいため「見えない障がい」とも言われており、周囲の人からは「自分勝手」、「わがままな子ども」、「変わっている」、「怠けている」など誤解を受けやすく、理解やサポートを受けにくいというところも大きな特徴と言われています。

 

◆子ども達はこんなことに困っています。
例えば…
◎  順番を待つことや我慢することが苦手なため、友達関係でトラブルがおこることもある。


◎  聴覚の記憶が弱かったり、あいまいな言葉の理解が難しかったりするため、明
された内容が理解しにくい(その結果、指示に従えず怒られることも多い)。

 

◎  急な予定の変更が苦手で、混乱してしまう(怒り出す、大声で泣き叫んでしま
う)。

 

◎  言葉で伝えることが苦手なため、思いがうまく伝えられない(そのため手が出てしまうことも)。


◎  たくさんの情報の中から優先順位をつけて計画を立てる機能が弱いため、優先順位が分からなくなってしまい、大事なことができなかったりする。また、大事でない事に気が行きやすいため、活動に集中しづらかったり、やりたかった活動でも途中で忘れてしまったりしてしまう。


◎  記憶を保つ機能が弱いため、物事を忘れやすい、忘れ物が多い。

 

◎  落ち着いていることが苦手なため、じっとしていないといけない場面でもじっとしていにくい。


◎  感覚に過敏や鈍麻(触覚が過敏で体を触られることが辛い、特定の肌触りの服しか着れない、痛覚に鈍麻があり痛みに気づきにくいので危険なことが分かりづらい、聴覚が過敏で人ごみのざわめきが騒音に聞こえてしまう、味覚が過敏で偏食になってしまう、など)があるため、生活全般がスムーズにいかないことがある。

 

など(個人差があります)。
 

このため、勉強や遊び、友達関係に困難が生じやすくなります。

 

「頑張ってもうまくいかない…」「やりたいのにできない…」「友達と同じようにできない…」という体験が積み重なると、自己肯定感が低くなったり、意欲が下がってしまったり、周囲の無理解からいじめに遭ってしまうこともあり、二次障害(発達障がいの生きづらさのため引き起こされるさまざまな精神障害)を発症することも多いと言われています。

 

 

◆親御さんはこんなことで困っています。


◎発達障がいの特性ゆえにしつけが難しく、子どもに対してどういったサポートが必要なのかが掴みづらいだけでなく、周囲から誤解や叱責を受けることが多い。

 

◎その為深く傷ついたり、子ども同士のトラブルや外出先での子どもの混乱に対して、周囲に謝ってまわることに疲弊してしまい、子どもを連れて外出することを避けるようになってしまったり、周囲の無理解から孤立感を深めたりされることも多い。

 

◎子ども自身が友人家族との外出を望んでも、上記のような様々な理由から叶えてやれない事も多く、親は自身を責めてしまう。

また、無理をしてその場に参加したとしても、結果浮いてしまったり申し訳なさを感じる時間となってしまう事も多く、くたくたになってしまう。


◎また、好きなこと・得意なことを伸ばしてあげたい、社会性を育みたい、と思い習い事などに通わせても、子ども達は、一般的な説明の仕方で説明されると理解しづらいため、習い事がうまくいかないことも多く、子ども達の活動の範囲が広がりにくくなることもあります。

 

 

※こちらの記事も合わせてご参照ください。

https://readyfor.jp/projects/angel/announcements/27314



☆そんな子ども達や親御さんのために、えんじぇるのつばさでは、昨年から2カ月に1回のペースでイベントを開催しています(9/27の京都YMCAリトリートセンターでのイベントは1年に1回のビックイベントです)


イベントでは、子ども達に対しては音楽やアートの芸術活動を提供(音楽の森、あーとの森)し、言葉で表現することが苦手な子ども達が、言葉以外の表現方法で自分を表現することを通して感情の浄化や発散を促し、自分の表現をありのまま受け止めてもらえる体験を通して、安心感や自己肯定感を育んでいくことを目指しています。


活動には、『視覚的構造化』、『物理的構造化』『時間的構造化』を取り入れ、事前に活動内容を分かりやすくかいた『しおり』を配布したり、子ども達の特性に応じた説明の仕方を用いたり、使用する部屋を気が散りにくく整えたりして、子ども達が「(やり方が)分からないからできない…」と思わず、安心して活動できるように工夫をしています。

 

※こちらの記事も合わせてご参照ください。

https://readyfor.jp/projects/angel


また、親御さんに対しては、発達障がいの理解を深めてもらうための講演と、日頃の疲れが和らぐようにヨガや発達障がい疑似体験等(一般の方も参加可能)を提供しています。

 

 

以上、えんじぇるのつばさ子ども部門担当、臨床心理士石﨑多賀恵先生より発達障がいの子ども達とご家族の方が困っている事を教えて頂きました。

 

 

えんじぇるのつばさは主にASD傾向の子ども達の新たな活動拠点として活動しています!

そちらの詳しい情報は、後ほどUPさせて頂きたいと思います。

 

 

えんじぇるのつばさ代表 山形瑠袈

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