日本の心、かけがえのない京都の桜をボタニカルアートで未来へ伝えます

約12年前、柳ヶ崎湖畔公園内イングリッシュガーデンの薔薇をお伝えするの本を作ろうと思った時に、まずぶちあたったのがお庭に咲いている薔薇の名前が半数以上分からなかったことでした。

私のスケッチした当時、開園から約10年経過していていて、植樹されている薔薇がお庭に埋もれてしまっていたことと

イングリッシュガーデンは植物園ではないので個々の植物に名札は付けていないということから、名まえがわからなければ美しい薔薇を描いてもどのようにお伝えすればいいのか・・？

描こうとは思ったものの、薔薇に詳しかったわけではない為、咲いている薔薇を見ても名前までは全くわかりませんでした。

やはり薔薇の名前を知りたい！！と、過去10年の間に植栽された記録などをお借りしたり、薔薇の開花を待ち、咲いた薔薇と似ている薔薇を図鑑で調べて名前の特定に励み

なんとか150種類の薔薇に名前を返すことが出来ました。

あの時の私にとって薔薇の名前がわかったときの喜びはいつもひとしおでした。

こんな名前の薔薇だったんだね・・と可愛く咲いている薔薇をとても愛しく思いました。

困難だった薔薇の本作りの様々な過程を通して、私にとって薔薇は好きな花から愛しい花になったのだと思います。

名前を呼ばれると嬉しいのは人も薔薇も一緒なのだと思えるのは

薔薇がそれまで以上に輝いて見えたからです✨

今回、桜の本を出版するにあたり、街路樹の美しい桜の名前を知りたいと何度も思いました。

桜は染井吉野しかわからないと言われる方が多いのは、個々の名まえが知られていないからだと思います。

他の桜も名前がわかると、皆様きっとより一層桜への愛が深まるのでは？と信じて、桜の本でも名前を大切に編集しています。

🌹夏も元気いっぱい！庭に咲く薔薇パットオースチン🌹