プロジェクト概要

地元の子どもたちと共に、120年続くりんごの文化を残したい。

 

はじめまして。及川武宏と申します。震災後の2011年8月から東日本大震災復興支援財団の職員として、被災した子どもたちの支援を行ってきました。2年にわたる様々な活動から感じたことは、「復興には、産業が必要」なのだということです。そこで2013年3月から財団の業務と並行して、地元大船渡を中心とした地域で事業をはじめました。そのうちの一つが陸前高田市に120年続くりんごの文化を継承するための事業です。

 

 

陸前高田市は、震災により市の約10%の方が亡くなるか行方不明になっております。その後も住むところや働くところが少なく、6,000人近くの人が町を離れたと言われています。三陸沿岸部は震災前から若い人が地元を離れ、戻ってくる人も少ない地域でした。

 

 

「子どもたちに伝えたい。震災で町はなくなったけど、陸前高田にはこんなにいいものがあること。そしてそれを守り発展させようとしている大人たちがいることを。」

 

 

2013年1月、仕事で大船渡に行った時、あるりんご園の話しを父から聞きました。そのりんご園は、りんごの木が植えられている土地を宅地化して貸して欲しいと言われていました。


震災以前の陸前高田市は7割以上の建物が海の近くの平地にありました。町の復興に際し、住宅の高台移転の課題は津波の被害を免れた地域の土地を宅地化していくことで解決されます。高齢化や過疎化で若い人が少なくなったことで運営していくことが困難になったりんご園の木を伐採し、宅地化することは高齢者にとっても町にとっても悪いことではないと思います。
私もはじめは、宅地化したほうが安定収入に繋がるし良いのではないかと思いましたが、陸前高田市米崎町のりんごの歴史を調べてみると、


 ・岩手県内ではもっとも古い120年以上の歴史がある事
 ・りんごの糖度は青森県のりんごよりも高い事
 ・海の近くで栽培しているりんごは日本では少ないという事

 

などがわかりました。

 

 

私は、実際にりんご園の方に話しを聞きに伺うことにしました。そこで、「本当は木を切りたくない」という思いを伝えられたのです。りんご園はおじいちゃんが残してくれたもの。代々自分の子どものように育ててきたものなんだよと、寂しさと諦めを滲ませた口調で語ってくれました。
私はこの話しを聞いて嬉しく思いました。彼女たち自身も120年以上続くりんごの文化をつなげていきたいと思っていたのです!

 

 

震災により失ったものはとても多いのですが、震災により多くの人が現地に入り、この地域を知ってもらうことができたことや世界中の人と繋がることができたことは、苦しい中でも未来への希望を持てることだったと思います。
 

この文化を途絶えさせてはいけない。りんごの文化を継承するためには子どもに伝える事と、新しく商品を開発する事が必要だと考えました。そのため、このプロジェクトは長期的なプロジェクトになります。その最初の一歩を支援していただきたいと考えており、今年は以下のことを実施したいと思っています!

 

【今回のプロジェクトで行うこと】

 

●子どもたちにりんごの文化を伝える

地元の子どもたちに120年以上続くりんごの文化を知ってもらうために、9月以降に収穫のお手伝いをして頂きます。

 

 

●りんごを使った新たな商品の開発
りんごの文化をさらに発展させるために新しい商品を開発します。収穫したりんごを使い、9月以降、子どもたちと共に新しい商品のアイディアを考え、その中からいくつか実際に作ります。そのための資金が必要です。

 

このプロジェクトに関わる事で、様々な人に支えてもらっているという意識を子どもたちが持つこと、また産業を通した町づくりというものに子どもの時から触れることで、教育だけでは得られない経験ができ、将来の地域の活性化に繋がります。また自らが町づくりに関わるという思いを支援者の方たちと共有することができると考えています。

 

【りんごが実るまで】

 

りんごは5月後半から花が咲き、6月半ばくらいから一つの花に5個程度の小さな実がなります。それを一つ一つ手作業で摘果(一つだけ実を残す作業)します。何度か摘果をし、大きくなったりんごに袋をかぶせる作業を行ないます。9月から少しずつ収穫を行う予定です。

 

 

 

 

 

 

【本当の復興に向けて】

 

私は、高齢化、若者の田舎離れ、雇用問題など、産業を継続させ更に発展させることにより地方が抱える様々な問題を解決できると考えます。こういった地元の産業を通じて子どもから高齢者までがつながり、震災の影響で崩壊した地域コミュニティの再生と活性化を実現したいのです。

今回はりんごですが、地域には地域のそれぞれの文化があります。これを成功事例として、様々な文化を継承し発展させることを地元の人達が行うモデルを作り、被災地だけではなく日本の田舎に展開していければ、と思っています。

りんご園の方々は若い人がこうして手伝ってくれるのは本当に嬉しいことだと話して下さいました。一つ一つりんごの実をとても大切に育て、ベストなタイミングで収穫するために、9月からは毎日収穫する日々が続きます。今年は2人ではなく、子どもたちとみんなで収穫ができることをとても楽しみにされています。

 

みんなで一緒に町の文化を発展させましょう。ご支援のほど、よろしくお願いいたします!

 

 

【プロジェクト概要】

 

●開発期間:2013年3月1日~2014年12月31日
●スケジュール(予定)※場合によって1~2カ月ずれる可能性があります。
   2013年9月以降:地元の子どもたちと志田果樹園でりんごの収穫
   2013年10月:現地施設にて製品開発のアイデアを考えるイベント
 2013年11月:アイデアを取り入れた新製品デザインの確定
   2013年11月:製造開始
   2013年12月:販売開始及び支援者へ発送

 

【リターンについて】

 

●サンクスレター - 一本松の絵葉書にメッセージを添えて送ります。
●陸前高田のお酒 - 陸前高田で作られたワインまたは陸前高田市の酔仙酒造のお酒をお送りします。
●陸前高田の特産品詰め合わせ - 震災後、新しくできた星形パスタや冷麺などをお送りします。
●リンゴの木の1年間オーナー - ネームプレートを作成します。

 

 

各項目のりんごについては2013年秋に収穫したりんごを提供します。品種は数種類ありますが、りんごの状態によって送るりんごを選びたいと考えています。りんごジュースは陸前高田市米崎産のりんごで製造したジュースをお送りします。その他の加工品については子どもたちのアイディアを取り入れ、地元の企業とタイアップして製品化しお送りします。


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