支援総額
目標金額 1,000,000円
- 支援者
- 53人
- 募集終了日
- 2016年2月8日
詳細報告その②:北海道研修(4~6日目)
詳細報告第2弾を公開します。(なお、詳細報告は、リターンとして発送した報告書に基づき行いますが、リターンとの区別する観点から、一部省略等の変更を加えています。)
今回は北海道での研修についてご報告します。北海道深川市で農機整備事業を営む髙橋渡武氏の協力を得て、休む間が一切ない研修となりました。広大な3日間での総移動距離はなんと600キロメートルでした!さすがにバスや車での長距離移動に慣れている彼らでも辛かったようです…。
4日目. ヤンマー社での1日研修と精米機の見学(5月24日)
早朝、札幌市から江別市に移動し、ヤンマーアグリジャパン株式会社北海道カンパニーを訪問しました。同社は、農業機械メーカーであるヤンマー社製品の販売・整備を手掛ける会社です。ARMLEDもヤンマー社製のコンバイン・ハーベスターを昨年購入したばかりです。研修は、森氏、大林氏、三浦氏からのご指導の下、①施設見学、②「農作業安全」の講義、③トラクターの実地訓練の順で行われました。
まず、施設見学では、最新の機械やグッズ、パンフレット等がディスプレイされた展示スペースや、輸入農機・ジョンディア(米国の農業機械メーカー)製品の組立工場、整備工場、部品倉庫を見学しました。最新の大型で高性能、スタイリッシュな農機は、スタッフの想像を超えるものだったようで、「まるで未来に来たよう」と口々にしていました。また、ヤンマー製品の部品倉庫では何万種もある部品が番号で管理保管されており、その徹底した管理体制に驚いた様子でした。
次に、「農作業安全」に関する講義では、日本での農機による事故発生件数やその原因について説明を受け、トラクターを運転する際に注意すべきことなどを一つひとつ学びました。また、ARMLEDの仕事に直結することやフィリピンの農民にとって有益なことに絞り、講師の方々が丁寧に教えてくださいました。ARMLEDも今年トラクターの購入を検討しています。フィリピンでは、農民や農機オペレータの安全対策についてはあまり意識がなく、スタッフたちも知らなかったことが多く、フィリピンの農民たちがいかに危険な状況で農業機械を操作しているのかを感じた様子でした。
そして、最後の実地訓練では、敷地内にある圃場でトラクターの基本操作の指導を受けました。ここでも、フィリピンではなかなか学ぶ機会のない「正しい乗降方法」など安全性を重視した指導を受けました。その後、スタッフが実際に何度も圃場の端と端を往復しながら運転し、正しい操作方法について身をもって学びました。さらに、傾斜角装置を利用して傾斜地での安全作業体験をし、トラクターが倒れる危険な角度がどのくらいなのかというのを身体で覚えました。
ヤンマー社での研修終了後、翌日の研修地である深川市へ移動しました。途中、道の駅では、機械の内側が見える仕組みになっている精米機設備を見学しました。ARMLEDも小型の精米機を所有していますが、普段その内部を見ることはできません。スタッフたちはその構造にしばらく見入っていました。
5日目. 北海道の稲作と農機整備工場、農協の見学(5月25日)
<髙橋家稲田と花栽培場>
5日目は、農機整備士の髙橋氏の案内により進められました。午前中はまず、髙橋氏のご実家にある稲田と花栽培場を訪問し、農薬を散布するラジコン・ヘリコプターや高所での作業に使う昇降式の機械などを見学しました。フィリピン人スタッフにとっては、それら高性能の機械を見るのは初めてで、日本の進化した技術を目の当たりにして驚いた様子でした。また、稲作以外に花栽培も見学し、フィリピンでは珍しいタイプの農業を新しいアイデアとして捉えていました。
<農業生産法人空知こめ工房>
次に、「農業生産法人空知こめ工房」の稲田を訪問し、大型田植機の作業に参加しました。これまで見たことのないような大型で複雑な構造の田植機が圧倒的な速さと正確性で作業していく様子を、スタッフたちは息を呑むように見入っていました。また、小田原などの小規模農地と北海道などの大規模農地で使用される農機が違うこと、また気候によっても使用される農機の種類が異なるということも発見しました。現在、フィリピンでは田植えは多くの場合人手によって行われています。田植機の普及にはもう少し時間がかかると予想されますが、将来小規模農民にも必要となる時がきたら、どのような田植機が適しているのかなどを考えながら、真剣な眼差しでその作業を追っていました。
<株式会社菱農>
午後はまず、深川市周辺で農機の販売・修理・メインテナンスを手掛ける「株式会社菱農」を訪問しました。規模は異なりますが、地域密着型の企業でARMLEDに近い業態であるため、スタッフたちはより親近感を持ち学びました。研修では、整備工場を中心に見学し、同社の筒井社長と同社から農機修理の仕事を請け負う髙橋氏から、日々の業務や作業場の工夫について説明が行われました。特にスタッフたちは、「整理整頓や作業工程を考慮した工具の配置などは、効率性を生み出す」ということについては、言葉のみならず、実際に工具や部品が整理されている生の現場を見ることによって、その重要性を深く認識したようでした。彼らは、同社の施設を隅々まで見学し、自分たちの農機倉庫の改善のためにどう生かすことができるのかについて意見を出し合っていました。また、筒井社長の「『カイゼン』『よい設備・よい道具・よい整備士』『お客様との間に信頼を築き、約束を守ること』が大切である」という言葉がとても心に響いたようで、整備士のエマーソンだけでなくスタッフ全員にとって大変刺激になった訪問でした
<JAきたそらち>
最後に、深川市にある「JAきたそらち」を訪問しました。岡林氏より各工程の説明を受け、その後、施設内を見学しました。スタッフたちは、これまで見たことのない巨大で高性能な精米機や乾燥機を見上げ、はじめは言葉を失った様子でしたが、興味深く一連の流れを見学しました。そして、それぞれの工程において、「1日に何トンのコメを処理することができるのか」など様々な質問をし、日本の農協の徹底管理された最新設備とシステム、農民への支援体制について理解を深めました。
6日目. 農機レンタル企業共成レンテム社訪問(5月26日)
北海道・東北で農機レンタルを手掛ける「株式会社共成レンテム」を訪問しました。わずか3時間あまりの見学でしたが、スタッフたちは同業者としてこの日の訪問を楽しみにしていたようでした。そのため、同社の紹介をしてくださった檜森工場長には、農機の故障を防ぐためのコツから、激しい競争に勝ち抜くためのビジネス戦略、業務の手順まで、多岐にわたる質問をしていました。その後、農機保管場や事務所を案内していただき、スタッフたちは、100台以上もある大型農機を3名の整備士で整備されているということに驚いた様子でした。また、フィリピンよりも機械化の進んだ日本で同種の事業を営んでいる企業に出合うことができ、お互いに課題も共有することができたことで親近感をいただくとともに、大変刺激になったようでした。
リターン
3,000円
お手軽支援コース
・スタッフによるサンクスレター
- 支援者
- 20人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年8月
5,000円
報告書コース
・スタッフによるサンクスレター
・プロジェクト後の変化も追った報告書
(イメージ写真はパンフレットですが、報告書は冊子で発行します。)
- 支援者
- 4人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年8月
10,000円
セミナー&懇親会参加コース
・スタッフによるサンクスレター
・プロジェクト後の変化も追った報告書
・来日中に開催するセミナーと懇親会へご招待(都内予定)
・無農薬・無化学肥料栽培トマトジュース
- 支援者
- 4人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年8月
10,000円
美味しいお米コース
・スタッフによるサンクスレター
・プロジェクト後の変化も追った報告書
・研修中にARMLEDスタッフが手伝った農家の特別なお米(無農薬米など)2kg
・無農薬・無化学肥料栽培トマトジュース
- 支援者
- 14人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年8月
30,000円
美味しいお米&オリジナルシャツコース
・スタッフによるサンクスレター
・プロジェクト後の変化も追った報告書
・来日中に開催するセミナーと懇親会へご招待(都内予定)
・研修中にARMLEDスタッフが手伝った農家の特別なお米(無農薬米など)2kg
・ARMLEDオリジナルシャツ(写真はイメージです)
・無農薬・無化学肥料栽培トマトジュース
- 支援者
- 9人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年8月
100,000円
プロジェクト現場訪問ツアーコース
・スタッフによるサンクスレター
・プロジェクト後の変化も追った報告書
・来日中に開催するセミナーと懇親会へご招待(都内予定)
・マニラ発着の2泊3日の現場訪問ツアーへご招待(ツアーの日程は参加者の皆様と調整の上決定します。)
・無農薬・無化学肥料栽培トマトジュース
・研修中にARMLEDスタッフが手伝った農家の特別なお米(無農薬米など)2kg
・ARMLEDオリジナルシャツ(写真はイメージです)
- 支援者
- 5人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年8月