一歩を踏み出さなければ、「奇跡」が起きることはない。

 たとえ「奇跡」が起きなくても、その一歩には大きな意味があるはず。

 そんな思いで踏み出したはじめの一歩でした。

 

 朝市センター保育園の素晴らしさを、できるだけ多くの人に発信したい。

 その一心で、毎日の新着情報をアップし続けました。

 保育内容について、職員のみなさんが書いてくださった原稿。

 在園児保護者、卒園児、卒園児保護者が保育園への思いを綴ってくださった原稿。

 そして、保育園の子どもたちの素敵な日常を記録したたくさんの写真たち(撮影者は保育士さん)。

 「今日はどの記事にしようかな。どの写真と一緒に載せようかな。」

 ワクワクしながら更新しました。

 

 12月17日のプロジェクトが成立した日、関係者みんなが口々に言いました。

 「奇跡が起きたね!」「奇跡って起こるんだね!」

 

 710万円という大きな金額は、私たちにとってあまりにも高い壁であり、それを乗り越えることは不可能に思えるほどでした。

 プロジェクトの成立は私たちにとってまさに「奇跡」と言える出来事でした。

 

 こんなに素晴らしい保育園がなぜこんな状況に追いやられるのか。

 待機児童が増え続け、保育所不足が問題となっている現状だというのに。

 時には行政に対する憤りも感じながら、支援を訴える活動を続けてきました。

 

 プロジェクト概要の記事を作成する過程で、READYFORのキュレーターの方から、「保育園が認可保育園になるメリット」について尋ねられたことがありました。「認可保育園になるとこんなメリットがある。だから力を貸してほしい。」そんな内容の原稿にするためだろうと思われました。

 認可保育園となるメリットはたくさんあります。

 保育園の運営はさらに安定しますし、保育料の負担が軽減される家庭も多いでしょう。子ども一人あたりの面積が増え、給食室の衛生基準が上がり、サポートが必要な子どものために職員を加配する補助も出るようになります。

 仙台駅という交通の要衝に認可保育園ができることは、仙台市の保育を必要とする親子にとっても大きなメリットとなるはずです。待機児童60人分の枠も増えます。

 

 でも、私たちが認可保育園への移行を目指すのは、そんな認可保育園としてのメリットを得たいからではありませんでした。(少なくとも私は…)

 ただただ「大好きな保育園を失いたくない」「私たち親子のふるさとを失いたくない」「こんな素晴らしい保育園をなくしてはいけない」という思いだけでした。

 そのことをキュレーターの方に伝えたところ、プロジェクト概要に「大好きな保育園を失いたくない!」という言葉が加わりました。

 

 ご支援してくださった方々へのリターンの一つ「一口園長」は、自分自身がなりたい思いもあり設定しました。

 たくさんの「一口園長」に守られている保育園ができたら、なんて素敵だろう!

 もともと素晴らしい保育園ですが、さらに素敵な保育園になることでしょう。

 その思いを伝えたくて、何度も「一口園長募集!」と叫びました。

 

 現在、「一口園長」はのべ262人になりました。

 たくさんの「一口園長」に見守られながら、私たちは認可保育園を目指します。

 2017年4月には、日本一素敵な認可保育園ができることでしょう。

 

 不可能を可能にする「奇跡」を起こしたのは、何よりも朝市センター保育園のパワーです。

 28年間培ってきた保育園とそこに関わった親子たちの強い絆、朝市センター保育園が実践してきたユニークで素晴らしい保育活動が、多くのみなさまの共感を呼んだのだと思います。

 こんな素晴らしいパワーをもつ朝市センター保育園と出会えて本当によかったと、今改めて思います。

 

 クラウドファンディングは、インターネットを通じてたくさんの方々からの支援を集めることで、だれもが夢を実現できるという素晴らしい仕組みです。

 この夢のような仕組みのおかげで、私たちは一つの夢を叶えることができました。

 この素晴らしい仕組みを提供してくださったREADYFORと、ご支援してくださったみなさまには、どんなに感謝しても感謝しきれません。

 

 しかし、決して簡単に手軽にプロジェクトを成立できたわけではなく、そこには当然たくさんの人々の努力が必要でした。

 ただでさえ日々の保育運営に忙しい保育園の職員が、資金を集めるためにプロジェクトを運営するのは困難です。今回は、保護者である私が保育園に代われる部分を補助しましたが、私自身も平日フルタイムで保育園とは関係のない仕事をする身です。家族の協力を得ながら、何とかやってこられたというのが実状です。

 バザーや街頭募金、チャリティイベントには、たくさんの職員と保護者が休日を返上し、当然ボランティアで参加しました。

 そして、関係者やこの取り組みに共感してくださったみなさまが、毎日のようにfacebookやtwitterで必死に呼びかけてくださった結果、ようやくプロジェクトを成立させることができたのです。

 

 本来はこのような現場の努力がなければ保育園の存続が危ぶまれるという社会の現状にこそ変わってほしい、と切に願います。

 とはいえ、今はとにかくクラウドファンディング・プロジェクトにより、みなさまに保育園を守っていただけたことを喜びたいと思います。

 

 クラウドファンディングの活動を通して、たくさんの新しい素敵な出会いがありました。

 みなさまとの出会いは、朝市センター保育園の宝物です。

 

 12月17日にプロジェクトの成立を我が事のように喜んでくださったたくさんの支援者のみなさま、

 みなさまと喜びをわかち合えたことを大変うれしく思います。

 2017年4月、認可保育園として必ず再スタートをし、そのとき再び共に喜びをわかち合いましょう!

 

 そして、募集期間はあと3日あります。

 「一口園長」はまだまだ募集中です!

 私たちとともに日本一素敵な認可保育園をつくりましょう。

 一緒に喜びをわかち合う仲間となってください。

 

 朝市センター保育園保護者(プロジェクト共同実行者) 早坂 愛

 

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