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1,531,000

目標金額 1,300,000円

支援者
151人
募集終了日
2024年9月1日

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2024年09月16日 12:51

一節の一冊から知る、誰かの「好き」

 

 

あしげい実行委の中山よしこです。

 

あしげい会場であるこの建物は、実行委内では「旧庁舎」という呼び方が定番になっているが、私にとっては「図書館」のままだ。

ここで読書に明け暮れた日々が、部活的に「移動式古書店」なんてやっている今の自分の礎になっている。

 

だから、あしげいで本にまつわる企画はずっとやってみたかった。

やらなきゃ!と思っていた。

今まで別のイベントでもやってきたように読書会を開くのもいいだろう。それだけではなく、その成果を作品として会場に残すにはどうしたらいいか。

仲間を巻き込んで試行錯誤した結果、ワークショップ「一節の一冊」は生まれた。

 

 

 

 

流れはごくシンプル。

 

参加者たちは、自分の大好きな一冊を持ち寄る。

小説、エッセイ、詩集、漫画、絵本、なんでもいい。

その中から、心に残った一節を選んで小さな紙に綴る。

それに表紙を付けて「豆本」として仕上げる。

最後に参加者全員、一人ずつ朗読し、なぜその一節が好きなのかを発表する。

 

 

実行委内でやったデモンストレーション。紙は、町内の印刷会社から出た「あまり紙」を使った。レザック(皮ふうの紙)やマーメイド(細かい凸凹のある紙)などの特殊紙が表紙にぴったり。綴じひもには色とりどりの水引きを使ってかわいく。

実行委内でやったデモンストレーション。

紙は、町内の印刷会社から出た「あまり紙」を使った。

レザック(皮ふうの紙)やマーメイド(細かい凸凹のある紙)などの特殊紙が表紙にぴったり。

綴じひもには色とりどりの水引きを使ってかわいく。

 

 

ワークショップ当日。

「豆本づくり」と告知していたので、最初は、凝った装丁の本づくりを想像していた一部の参加者さんらを戸惑わせてしまったが、すぐにそれぞれ持ち寄った一冊から一節を選び出すことに没頭してくれた。

どんなに気に入っている本でも、一節だけ、というのはなかなか難しい。

 

「この言葉に出合うためにこの本を読んだのかもしれない、そんな一節があるはずです」―私の大げさな呼びかけに、皆さん笑いつつもつくりあげた「一節の一冊」たちは、十人十色で実に面白かった。

 

 

/19(月)本番当日。平日の昼間なので来てくれるか心配だったけれど、杞憂に終わった!

 

 

あしげい実行委・バストリオ今野裕一郎の一節の一冊。スズメバチに刺された右手が痛々しい。

 

 

小説の登場人物の台詞、

絵本の中の大好きなワンシーン、

料理本から、とっておきのレシピ……

 

その場で出会ったばかりの参加者たちが、「一節」を通して、お互いの心の内や人生観をひととき共有する。「好き」を手加減なく発表するって気持ちいい。

 

皆さんの表情がとてもかわいらしく、いきいきと語る姿を見て、じんときた。ちょっとしたセラピー効果もあるのではなかろうか。ましてや幼い子が一生懸命に説明する様子に至っては涙腺崩壊だ(揺さぶられすぎ!)。

 

 

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左は斜里の絵本作家あかしのぶこ作「ももんがのふゆのおうち」、

右は中川李枝子・山脇百合子作「ぐりとぐら」から、お気に入りのワンシーンですって。かわいすぎ。

 

 

同じ、星野道夫「旅をする木」でも、人によって選ぶ一節は違うのがいい。

 

 

参加者同士、持参した本が被ることがあっても、むしろ歓迎。同じ本でもどの一節が好きかは人それぞれ。違いがまた面白い。オリジナルの挿し絵を描いてもいい。

 

空っぽだった本棚に、一つまた一つと、みんなの「好き」が詰まった豆本が集まっていく様子が愛おしかった。ミニマムなブックガイドとも言えるだろう。

 

ちなみに会期終了後、念のため「一節の一冊」で検索してみると、山梨の学校の記事が出てきた。(私が思いつくくらいなので、既に誰かがやっていても当然だけれど、一節につき一冊の豆本という形にした自分を褒めたい!)

 

 

 

 

私にとって、一人になるための場だった旧図書館で、誰かと出会うためにこんな機会を持とうとするなんて、昔の自分に教えてもきっと信じないだろう。

 

築100年近いこの建物が、これから先も私たちを受け入れてくれるのかどうかはわからないけれど。許されるかぎり、館内をいっぱいの「好き」で満たしたい。

 

最終日9/1(日)に、流氷文庫あしげい支店も開いた!

 

 

 

中山よしこ(シリエトクノート/流氷文庫/ヒミツキチこひつじ)

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