支援総額
目標金額 5,000,000円
- 支援者
- 116人
- 募集終了日
- 2017年11月17日
【掲載終了まであと9日】ルイーズ・カトリーヌ号について
こんばんは。
クラウドファンディングの終了まであと10日を切り、残すところ9日となりました。連日多数のご支援をいただいており、目標金額の74%にあたる3,740,000円のご支援をお寄せいただいております。
ご支援を頂いたみなさまありがとうございます。
引き続き公開終了に向けて、事務局一同、広報活動にも尽力しております。皆様、お力添えを頂けますと幸いでございます。
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[「アジール・フロッタン」の意味]
今回のプロジェクトで、改修に係る費用の一部を募っている「Asile Flottant」は「浮かぶ避難所」を意味します。正式名称は、所有者のマドレーヌ・ジルハルトの亡き伴侶の名前から、「ルイーズ・カトリーヌ号」と言いますが、改修当初から図面名や船体には「Asile Flottant」の名前が書かれていました。
1915年に、石炭運搬船「リエージュ号」として建造された後に、救世軍が買い取り、ル・コルビュジエが改築し、1929年に保護施設「ルイーズ・カトリーヌ号」となりました。1950年と80年の改修を経てホームレスの避難休憩所となるも、1995年に安全上の理由から使用停止となり、現在に至っています。
この船の命名に際しては、時代を切り拓いた女性画家の存在がありました。ぁの徐の名は、ルイーズ=カトリーヌ・ブレスロー。
まだ女性美術家が認められにくい19世紀末にアカデミー・ジュリアンで絵画を学び、女性で2人目のサロン・ド・パリ金メダル受賞者となりました。1927年に逝去し、特別な関係にあったマドレーヌ・ジルハルトが彼女の名前を船につけました。
1929年、ルイーズ・カトリーヌ号は救世軍の指示で、パリ・セーヌ川の中の象徴的な場所へと繋がれました。それはルーブル宮殿の目の前です。“王家の宝物”の目の前にある難民の避難所、という逆説的な場所が選ばれていることがわかります。
現在大阪で開かれている展覧会では、ル・コルビュジエ財団から提供された設計当時のルイーズ・カトリーヌ号の図面やスケッチを展示します。今も残る“メモ書き”や“筆跡”からは、試行錯誤するル・コルビュジエの思いや葛藤が伝わってきます。下記はその一部です。
ルイーズ・カトリーヌ号では、甲板からメイン階段を降りると、列柱で作られた空間、整理棚、ロフトとその梯子が見えます。その姿は教会の身廊のようにも見え、これら全体がル・コルビュジエの考えた「建築的プロムナード」を表現していることがわかります。
ル・コルビュジエは客船を近代建築のモデルとして考えていたようです。近代建築のモデルの理想としての船で、最小限の居住空間と総合利用できるスペース(娯楽室、食堂、運動施設など)がそろう小さな街と考えていました。サヴォワ邸・ユニテなど、彼の作品を「船」との関連を踏まながら見ると面白いです。
収容ベッド数を増やす目的の他、空間を人間的な寸法に抑えるために、コルビュジエはロフトを設置しました。そしてその高さが2.26mもあります(1.83mの人が手を上げた高さ)。1950年に『モデュロール』で発表される重要な寸法が、1929年の時点でこの計画に採用されていた事を示しています。
ルイーズ・カトリーヌ号には当時、128の簡易ベッド、食堂、キッチン、浴室、職員の個室、屋上テラスが計画され、浮浪者が快適に過ごせるよう工夫されていました。さらには電気と暖房もあります。1929年、竣工当時の新聞には「誘いに応じない浮浪者たちがいるだろうか」と称されるほどでした。
もとの船の形に敬意を払い、平らな立面・舵・錨の巻上げ機などの外観を尊重したル・コルビュジエのデザインは完成当時、高い評価を受けた。また「セーヌ川に漂いながら不幸な人々の夢を優しく揺り動かす」(『ラ・ヴォロンテ紙』)と評されるなど各メディアから活動への賞賛も相次いでいたようです。
こうして1929年から浮浪者の避難所として勤めを果たしてきましたが、1995年に知事から活動休止を言い渡されました。原因は、設備類や防水の老朽化でした。ただ、パリ港湾局の理解、継続して修復会議を行っていることから廃船にはならず、今も再生のときを待ち続けています。
リターン
10,000円
船内の名盤に支援者全員のお名前を掲載
■ アジール・フロッタン船内に設置される名盤にお名前を掲載(希望者のみ・設置は2018年内を予定)
■ お礼のメールと最新写真データ
- 支援者
- 60人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年1月
20,000円
アジール・フロッタンの歴史をまとめた書籍をお届け
10,000円コースに加え、
■ 記念切手(日本郵政発行・コルビュジエの肖像写真入り)1枚
■ 書籍『ル・コルビュジエとともに「ルイーズ・カトリーヌ号」の冒険(仮)』(鹿島出版会より2017年発行予定・著者サイン入り)
※アジール・フロッタンのオーナーの一人であり、建築家のミシェル・カンタル=デユパールさんが、綿密なリサーチをもとに船がつくられた経緯について執筆した書籍『ル・コルビュジエとともに「ルイーズ・カトリーヌ号」の冒険』(日本語版・2018年出版予定)に著者サインを添えてお送りします。
- 支援者
- 45人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年1月
50,000円
記念切手(日本郵政発行・コルビュジエの肖像写真入り)10枚をお届け
20,000円コースに加え、
■ 記念切手(日本郵政発行82円切手・コルビュジエの肖像写真入り)10枚
- 支援者
- 4人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年1月
100,000円
記念切手(日本郵政発行・コルビュジエの肖像写真入り)1シートをお届け
20,000円コースに加え、
■ 記念切手(日本郵政発行82円切手・コルビュジエの肖像写真入り)1シート(20枚)
- 支援者
- 17人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年1月
300,000円
【30万円コース】ホンマタカシ氏の作品のカットプリント
100,000円コースに加え、
■ 「アジール・フロッタン再生展」に展示された写真家ホンマタカシ氏の作品のカットプリント
※数多くのル・コルビュジエ建築を撮影してきた写真家ホンマタカシ氏が2016年11月に撮影した「アジール・フロッタン」の写真プリント(「アジール・フロッタン再生展」の展示品)を、写真家本人によりカット(リコンストラクション)されたものをお届けします。
※作品の内容についてはお任せいただくこととします。
- 支援者
- 7人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年1月
500,000円
【50万円コース】ホンマタカシ氏の作品のカットプリント
100,000円コースに加え、
■ 「アジール・フロッタン再生展」に展示された写真家ホンマタカシ氏の作品のカットプリント
※数多くのル・コルビュジエ建築を撮影してきた写真家ホンマタカシ氏が2016年11月に撮影した「アジール・フロッタン」の写真プリント(「アジール・フロッタン再生展」の展示品)を、写真家本人によりカット(リコンストラクション)されたものをお届けします。
※作品の内容についてはお任せいただくこととします。
※300,000円のリターン「【30万円コース】ホンマタカシ氏の作品のカットプリント」と内容は同様となります。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年1月
1,000,000円
【100万円コース】ホンマタカシ氏の作品のカットプリント
100,000円コースに加え、
■ 「アジール・フロッタン再生展」に展示された写真家ホンマタカシ氏の作品のカットプリント
※数多くのル・コルビュジエ建築を撮影してきた写真家ホンマタカシ氏が2016年11月に撮影した「アジール・フロッタン」の写真プリント(「アジール・フロッタン再生展」の展示品)を、写真家本人によりカット(リコンストラクション)されたものをお届けします。
※作品の内容についてはお任せいただくこととします。
※300,000円のリターン「【30万円コース】ホンマタカシ氏の作品のカットプリント」、500,000円のリターン「【50万円コース】ホンマタカシ氏の作品のカットプリント」と内容は同様となります。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年1月