5年で生息数が1/5になった島根のアユが生きれる魚道を作ります!

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支援総額

1,043,000

目標金額 1,000,000円

支援者
102人
募集終了日
2016年1月29日

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2015年12月15日 18:12

アユと郷愁 (10)

ー 私の想い その10 ー

 

 夫はスポーツが得意だ。ラグビー、野球、スキーとなんでも入れ込む。しかし、海や川がほんの近くにあるのに釣りだけは手を出そうとしない。2人いる子どものうち、上に男の子、下に4つ離れて女の子を儲けた。私は、ようやく車の免許を取ることができた。困っていた買い物にも苦労しなくなり、生活の行動範囲は以前では考えられないほど広くなっていた。子どもたちは年が違い、男女の遊びが違うため、互いの共通の遊びを探さないと生意気に不満を言う。

 

 大田に住みついて6~7年、山陰の気候にも慣れた。その上、雲の流れ方などを見て天気を予報できるようになっていた。観天望気の術を身につけたのだ。雨雲も見えず、ずーと天気が良さそうなので今日は傘を持たずに散歩できそうな日和だ。思いたって2人と手をつなぎ、道草をしながら尋牛橋まで足を延ばした。橋の上から下の静間川の流れをのぞく。見ると魚がすばしっこく泳いでいる。子ども達は魚をめがけ、小石を落とそうとするが当たるはずもない。それでもその波紋に魚たちは驚き、川の中に散らばる。その様子が面白いらしく「あ、あっちに行った。こっちに来た。」とはしゃぐ。橋の下を通り抜ける魚の姿に合わせ、一緒に右に左にチョロチョロする。まあ、滅多に車も通らないので心配はない。

 

 そのうち、2人とも上で見ているだけでは飽き足らず「下に行く。」と言ってきかない。仕方なく、土手から河原の砂州に下りてみた。すると、橋の上から見ただけではわからない小さな魚やメダカが沢山いる。石をはぐってみる。いた、いた。釣り餌になる川虫が。こうなると、私の狩猟民族の魂に火が付く。「今日は、夫は出張で時間はたっぷりある。」と思ってしまったら止まらない。2人の手を引き土手に上がる。子どもたちも一生懸命ついてくる。家に着いた私たちは、釣り道具を買うためだけに車で町に向かう。ほどなく元の砂州に戻り、釣り糸を垂らす。この時、川虫を捕まえることができない息子を怒ったためだろうか、今でも息子は父親と同じく釣りをしようとはしない。

 

(続き)

リターン

3,000


☆魚道の石に芳名プラン☆

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■ サンクスメール
■ 魚道の石に芳名

申込数
51
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年2月

10,000


☆大畑蘭の似顔絵プラン☆

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■ サンクスメール
■ 魚道の石に芳名
■ 大畑蘭による似顔絵(データ)

申込数
24
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年2月

3,000


☆魚道の石に芳名プラン☆

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51
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年2月

10,000


☆大畑蘭の似顔絵プラン☆

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■ サンクスメール
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発送完了予定月
2016年2月
1 ~ 1/ 7

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