ワイン醸造とは？【収穫準備】

ワインを造るためには、ブドウを収穫します。多くのワインシーンで収穫の重要性が語られます。それは、一年間かけて大切に育てたブドウからワインを造れる、まさにワインの出来を決める収穫のタイミングを見極めるという重要な決断をするからです。

さて、ここで収穫したブドウはどこに行く？
ワインを貯蔵するには？

つまり収穫準備とは、昨年仕込み、熟成させていたワインを出荷するための準備でもあります。

ここで、少し収穫準備を説明させてください(^^♪

1、樽やタンクで熟成しているワインをブレンドする
⇒樽。大半のものは大きくても、500Lや600Lの容量のものです。その樽一つから750mlボトル計算だと、500Lは約600本となります。つまり、いくつもの樽を一度テイスティングし、目的のワインに必要なものかどうかを判断し、そして選別された樽からワインをブレンド用のタンクに入れて落ち着くまである程度の期間貯蔵します。ここでも感性を働かして見極める、重要な決断という作業を行うのです。

2、樽やタンクの洗浄、そしてセラーもキレイに掃除・洗浄する
⇒ブレンドや瓶詰、ブドウの成熟を待ち、収穫するまで数週間程かかる時もあるので、不要な菌が繁殖しないように徹底的に洗浄します（衛生を保つことが重要で、過度な滅菌・殺菌は不要と、一応言っておきます）。
3、瓶詰
4、貯蔵（出荷まで瓶熟）
5、プレスや除梗機などなどの機械や、設備の点検修繕・修理

いよいよ収穫！！

特に、プレスや除梗機などなどの機械や、設備の点検修繕・修理、そして洗浄・掃除という収穫準備を怠ると、収穫、そしてワインの仕込みに多大な影響が出ます。

収穫も重要ですが、その他にも様々な重要な作業があるのです。
ここをしっかりマネージメントするかで、収穫期の作業効率、つまりワインの出来に影響がでると言っても過言ではないでしょう。