【2023年、2度目の多頭飼育崩壊現場対応 〜その3〜 】飼い主の態度は日に日に変わる

～その2からの続きです～

 

強制退去前日。

家も随分片付いて残る黒猫はスムーズに捕獲できました。

 

のちにポパイと命名（男の子）

 

 

のちにオリーブと命名（女の子）

 

 

あとはキジ猫のみ。

このキジ猫は飼い主が最初に飼い始めた子で思い入れが強く、唯一布団で添い寝していたそうで溺愛しており、どうしても引き渡したくないととても頑固でした。飼育環境は良くなかったとはいえ、病気にならなければ手放すことなど考えてもいなかった飼い主の意思とは裏腹に引き上げるのは私達もとてもつらかったです。

 

 

「友人に譲る約束をしてある」

「明日の朝迎えに来る」

 

携帯電話も固定電話も使用不能、一人で外出も難しく、失語症の症状があるためそんなスムーズに話なんて進まないだろうに信憑性のない言葉ばかりを繰り返します。

 

「どなたに譲るのか名前を教えて？近所の人？」

「譲り相手のがいるなら私たちもそれでいいんですよ、ただ確認だけはさせてもらえませんか？」

 

何度聞いても「うるさい、関係ない、帰れ」の繰り返し。

今後は施設に入り猫と触れ合うこともできないし、この飼い主なりに可愛がっていたのは事実。なんだか切なくなってきて、夜にもう一度訪問すると約束し、もう少しだけ一緒にいさせてあげることにしました。

 

そして、まさかまさかのことが起きました。

再び訪問するとピンポンしても反応は無く、いつも開けっ放しの玄関の鍵が閉められて籠城されてしまいました。ドアの前でしばらく粘るも対応してもらえずで引き上げました。

明日の朝、引越し業者さんが来るまでに保護しないと大変なことになる・・・

 

ラストチャンスです。

 

～その4に続く～